「農園に独身の男性がいると聞いて…」 “押しかけ”で結婚 夫婦で守る、親が開墾したブルーベリー農園
2025年2月5日(水)10時30分 ABEMA TIMES
『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が2月2日に放送され、和歌山県の山奥でブルーベリー農園を営む夫婦の生活に迫った。
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか? 衛星写真だけを手がかりにその地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。
今回発見したのは、和歌山県の深い山の中で広く切り拓かれた敷地にある建物。敷地沿いには大きな川が流れており、衛星写真を見ると巨大な農場のようにも見える。
捜索隊は、最寄りの集落へと向かい聞き込み調査を開始。すると、72歳男性が心当たりがあるようで、「ここはブルーベリーを作っている農園ですよ。間違いない」と断言。その情報を元に、深い山の中にある一軒家を目指していく。
集落を後にすると、2つのトンネルの間に山へと入っていく道を発見。そこは車1台がやっと通れるほどの狭い道で、山深い道が続く。さらに急こう配の坂道を下っていくと、衛星写真に写っていた建物が見えてきた。
迎えてくれたのは、「ついに見つかったか!という感じです(笑)」と笑う妻(40)と、草刈り作業中の夫(47)。話を聞けば、ここはブルーベリーの観光農園で、南高梅なども育てているという。
観光シーズンは夏だが、「自然は待ってくれないので」と話す夫。秋から冬季にかけては、剪定作業や草刈りなどの作業が多く、麓の集落にある自宅から毎日通っては、ブルーベリーの世話をしているそうだ。
父親が開墾したこの地で始めた農園を守る夫。母は6年前に亡くなり、93歳になる父も2年ほど前に大病をして介護施設へ入所し、今は夫婦2人で農園を営んでいる。
2人の出会いは14年ほど前。もともと農業や田舎での生活に興味を持っていた妻が、友人に連れられてこの地を訪れたのがきっかけ。「ブルーベリー農園に独身の男性がいると聞いて、会いに行って…そのまま押しかけて結婚しました」と笑顔で振り返る。
結婚して13年目、3人の子宝にも恵まれた。「今はまだ子どもたちが小さいので難しいですが、ゆくゆくはこの地に転居して、ゆっくりと過ごしたいですね」とほほ笑みながら語ったのだった。
そんな夫婦の姿に、番組MCの所ジョージは「このご夫婦を見ていると元気になりますよね。明るい農業って感じで、若い人も『農業っていいな』って選択肢になると思う」と話していた。