納品した原稿を出版社が2年放置… 作家の怒りの申し入れに一迅社が謝罪
2月5日(金)16時45分 BIGLOBEニュース編集部
一迅社から発刊されている小説「停電少女と羽蟲のオーケストラ」で、作家が原稿を納品してから約2年、一迅社が出版作業を進めず放置していたことが明らかになった。作者の諸口正巳氏がTwitterで状況を明かし、一迅社が謝罪した。
問題となっているのは、ドラマCDシリーズ「停電少女と羽蟲のオーケストラ」のノベル版。2014年1月25日に1巻「停電少女と羽蟲のオーケストラ 行ノ刻」が発売され、2014年6月25日に2巻「停電少女と羽蟲のオーケストラ 路ノ刻」が発売されている。諸口氏は、3巻の原稿を「急いでほしい」一迅社に言われ、2014年3月31日に送っていた。しかし、約2年経っても校正すら終わっていない状態だという。諸口氏は、「『滅びろ一迅社』とまでは言わないけど、『いったいどうしたいんでしょ一迅社』と言いたいところです」と怒りをあらわにした。
このツイートを受け、原作のドラマCDシリーズを担当している「IM」も、「一迅社さんから制作受諾を行い、CDに関しては2014年中に納品をしております」とTwitterで状況を説明。一迅社側でスケジュールが滞っていることが明らかになった。
これらの情報が拡散し、一迅社は「『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベル3巻のお詫びとお知らせ」を公式サイトに掲載。「先生・関係各位並びに読者の皆様にご心配をお掛けしております事、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。「本文原稿の制作・監修及び、ドラマCD音源の制作を完了」しており、今後は「原稿の校閲、DTPデータ作成、イラスト制作、デザイン制作等を速やかに遂行」するとしている。スケジュールが滞っていることについては、「弊社の管理不足」と説明した。
一迅社から発売されるはずの『停電少女と羽蟲のオーケストラ』ノベライズ第3巻ですが、いつ発売されるかまったくわからない状況です。わたくし諸口正巳が申し上げたいのは、
— モロクっち (@m_molockchi) 2016, 2月 2
「2014年3月31日に担当に原稿を送っていること」です。2年前のことになろうとしています。
急いでほしいと言われたので、わたしは徹夜までして締切に間に合わせました。しかし現状はこのとおりです。まだ校正すら終わっていません。メールで初稿を送付した段階で止まっているのです。
— モロクっち (@m_molockchi) 2016, 2月 2
いつまで経っても発売されないのは、わたしのせいではないということだけ申し上げたいと思います。
一迅社さんから発行されている「停電少女と羽蟲のオーケストラ」ノベライズ版の続編につきまして。「IM」サイドは一迅社さんから制作受諾を行い、CDに関しては2014年中に納品をしております。また、小説に関しても原作者により監修は済んでおります。
— IM HappinessParty!! (@IM_10th) 2016, 2月 2
【続報】停電少女ノベライズ3巻について
— モロクっち (@m_molockchi) 2016, 2月 3
一迅社の担当と社長それぞれから謝罪と刊行の約束の連絡を受けました。
発売時期は未定のままですが、停滞していた仕事はようやく動き出した模様です。
わたしが声を上げたのは間違っていなかったと信じたいです。
たくさんのRTありがとうございました。