彼でしか成立し得ないカリスマ悪魔的ジャケット〜オジー・オズボーン『ノー・レスト・フォー・ザ・ウィケッド』〜平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)連載

2月5日(水)12時0分 耳マン

音楽と絵画を愛するお笑い芸人・平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)が美術館の館長となり、自身が所持する数々のCDジャケットのなかから絵画的に見て優れているもの、時に珍しいものをご紹介する連載。


第78回:彼でしか成立し得ないカリスマ悪魔的ジャケット


今回ご紹介するのはこちら。

オジー・オズボーン『ノー・レスト・フォー・ザ・ウィケッド』(1988年)

ヘヴィメタルの始祖たる偉大なバンド、ブラック・サバスの初代ボーカリストにして数多くの伝説(代表作『パラノイド』『ブリザード・オブ・オズ』、コウモリの頭を噛みちぎるなど)を残してきた闇の帝王、オジー・オズボーンによる5枚目のソロアルバム。サバス在籍時代は独特のダークでヘヴィなサウンドが特徴的だったが、ソロ作ではむしろストレートなブリティッシュ・ハードロックといった感じの曲が多く、オジー関係の入門者にはソロの方がとっつきやすいかもしれない。同作もまさにブリティッシュ・ハードロックの王道的な楽曲が並び、いわゆる“捨て曲”といえるものが一切ないどころか、素晴らしきメタルクラシックとも言えるような曲がいくつもあるのがすごい。

そしてオジーのソロアルバムと言えばギタリストに注目が集まるのはあるあるだが、同作から新加入したのは今やメタル界の大物となったザック・ワイルド。過去オジーのバンドではランディ・ローズやジェイク・E・リーといった名手を輩出してきた流れがあったため、プレッシャーは相当のものだっただろうが、この当時弱冠21歳の新人ギタリストのアルバムに対する貢献度は素晴らしく、全編で鋭いリフや流麗なソロを聴かせてくれている。オジーの相変わらずのっぺりとした歌声も絶好調だ。

ちなみにザックはこの当時中性的なイケメン王子様フェイスだったのだが、いつの頃からかクリスマスツリーくらいのヒゲを生やし、二の腕は子ブタの胴体くらいの太さになり、いかにも土臭い南部の男といった風貌に変わってしまっている。まあ個人的にはその方がかっこいいと思うが。

さて、ジャケットもオジーらしさが前面に出た不気味さ全開のデザインである。(次ページへ)

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