唐揚げのレモン論争はコミュニケーションの問題

2月5日(日)7時0分 NEWSポストセブン

再燃している唐揚げレモン論争

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 大皿に盛ったから揚げを前に声を荒らげる男を、搾り終わったレモン片手にキョトンとした顔で見つめる、別の男と女。そして、どこか物憂げなもうひとりの女…。


 これは、ドラマ『カルテット』(TBS系)のワンシーン。共同生活を送る4人が囲んだ食卓で、おかずのから揚げを前に繰り広げたやりとりを発端に今、「から揚げレモン論争」がまたしても再燃中だ。


 食べ物の恨みは今も昔も恐ろしい。そこで本誌・女性セブンは、男女400人に緊急アンケートを実施。「かける派」も「かけない派」も仲よく大皿をつつき合える正解は果たして…。


 女性セブンでは、男女400人にアンケートを実施したところ、「かける派」(75.2%)で約7割以上と、「かけない派」(24.8%)を大きく上回った。


 さらに、「から揚げについているレモンを勝手にかけられることを許せますか?」という質問に対して、「許せる」は67.7%で、「許せない」は32.3%となった。


 こんな意見がわれているから揚げだが、給食やお弁当、居酒屋や定食の定番メニューとして君臨している。「ビールにもっとも合う料理ランキング」(2015年インターワイヤード調べ)、「好きな冷凍食品ランキング」(2016年at homeVOX調べ)など食べ物に関するランキングで1位を獲得している。


 それゆえに、「から揚げレモン論争」は、どちらにも言い分があり、お互いに譲れない。


「かけない派は自己申告すべき」と折衷案を出したのは、お笑い芸人・バカリズム(41才)。


「レモンをかけない人の方が少ないから、自己申告制にすべき。寿司店のさび抜きと同じ」と、テレビで持論を展開していた。


「レモンくらいいいでしょ?」


 ドラマの中で搾ってしまったレモンを片手にふてくされる世吹すずめ(満島ひかり・31才)。確かにたかがレモン。しかし、されどレモン、なのだ。彼女に物申したのは家森じゃなく、松たか子(39才)演じるかけない派の巻真紀だった。


「レモンくらいってことは、ないと思います。どうしてかける前に言わなかったんですか?」



 つまりレモンをかけること自体が問題なのではなく、かける前に確認するという思いやりやマナーを持っているかどうかというのが巻の主張だったのだが、作法家の三枝理枝子さんも、これは「コミュニケーションの問題」だと共感する。


「誰かと一緒にお食事するときは、お料理の味そのものだけでなく、和の空気を大切にしながらおいしくいただこうという気持ちが重要です。そのためには、仲間内だったとしても『レモンをかけていいですか?』と確認することが大事。同様に、受け取る側も、いつもと違う食べ方になったとしても、『絶対に嫌だ』と突っぱねるのではなく、今日はこの人の言う方法で食べてみようかな、と相手の行為を思いやりを持って受け取ることが大事です。ないところに足していくのはいくらでもできるけれど、入れてしまったら引き算はできない。気をつけたいところです」


 かけてしまったレモンは元に戻せない。ドラマの中でも、


「から揚げって洗える?」「から揚げにレモンするっていうのは、不可逆なんだよ」などというごもっともな意見が次々に飛び出し、思わずうなってしまった「かける派」も多かっただろう。


※女性セブン2017年2月16日号

NEWSポストセブン

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