「私は“女優”じゃなくて“俳優”」と言い切る片桐はいりの女優論

2月6日(木)16時0分 messy

DVD『片桐はいり4倍速』

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 2月1日の23時から放送された『心ゆさぶれ!先輩ROCKYOU』では、女優の美保純(53)と片桐はいり(51)がゲストに訪れていた。そう、昨年大ヒットを飛ばしたNHKの朝ドラ『あまちゃん』に、個性的な海女さん役として出演していた「あまちゃん女優」のお二人である。役柄だけでなく元々個性が溢れまくっている彼女たちから、どんな話が飛び出すのかワクワクしながら番組を見ていた。

 お約束という感じで、『あまちゃん』ネタの話題が最初に出て来ると、純さんから当時の撮影現場でのエピソードが語られた。同じく海女さん役の渡辺えりから「純ちゃんと私、あんま(年齢が)変わんないよね〜、同世代だよねぇ」と言われたそうで、「そうすか〜?」と、やんわりと同世代じゃないアピールをしていたそうだ。はいりさんいわく、「えりさん、年齢関係ワケわかってない」とのこと。えりさんは現在59歳ということで、53歳の純さんと同世代と言うには少し無理があったようだ。まぁ、確かに『あまちゃん』の女優陣は個性が強過ぎるためか年齢不詳の方々が多かったとは思うのだが。

 歯に衣着せぬコメントでバラエティーやトーク番組に出演している純さんは、本業の女優としても活躍しているが、ショートフィルムを自ら監督するという多才な才能の持ち主でもあるようだ。

 一方、元々は舞台俳優としてデビューし、これまで70本以上の作品に出演して来たはいりさんは、現在ではテレビや映画の世界において“モノ”から“怪人”まで、演じるキャラクターの幅広さがハンパない“唯一無二”の役者さんである。

 そんなお二人に「“心ゆさぶるもの”は何なのか?」というお題が出されて、まずは、はいりさんが自分のことを「“女優”じゃなくて、“俳優”です」という回答をしていた。なぜそんな風に捉えているかというと、

「“女”の役っていうのが少なかったりするんですよ」「(半分改造された)自動販売機の役から、宇宙人役だったりとか……。女優っていうイメージと、ちょっと違う仕事って感じがするんですよ」

 と、女優さんらしいお仕事のオファーが、はいりさんのところにはあまり来ないことを明かした。自分でもその状況を受け入れているらしく、番組ゲストなどで「“女優”の片桐はいりさんです!」と紹介されることに違和感を感じているそうだ。そんな時には心の中で「ちょっと(女優とは)違う仕事だと思うな、私のは……」と密かに否定をしているのだとか。

 番組MCである後輩女優の木南晴夏に「はいりさんが持ってる“女優さん”っていうイメージはどういう(感じですか)?」と質問されると、はいりさんは

「女優さんっていうのは、あのぉ、もう、ちゃんと“女”の人の“優れた”人だから、“ちゃんと映る準備のできた人”っていうか」

 と、自分の思い描いている女優像を語った。なるほど、「ちゃんと映る準備のできた人」か〜。ただ“美しい”という見た目の容姿だけではなく、品の良さだったり、その人から醸し出される全体的に女優らしい雰囲気なども含まれているのかもしれない。

 その流れで同じくMCの加藤浩次に「美保さんは女優さんでしょ?」と話を振られると、純さんは「まぁ、女優だよね」とあっさり認めた。自分は女優としてはボーイッシュなタイプであるものの、「女っぽい官能的なものを求められることもあるから、(女優らしく)ちゃんとしなきゃなぁと思います」と、はいりさんが言うところの“ちゃんと映る準備のできた人”になるようにと心掛けているそうだ。

コメディエンヌはいりのこだわり

 また、カメラアングルやライティングなどによる映り方を気にするかどうかの話題では、純さんは「あまり鼻の穴を映して欲しくない」とのこと。純さんに限らず、大体の女優さんが鼻の穴を映されるのってイヤだと思うのだが……。なんでも、純さんは怖い役を演じることが多くて、カメラマンさんが彼女の役柄を強く見せようと、ローアングルから撮ろうとする傾向になりがちなのだとか。けれども、それが演出とはいえ純さん的に女優としては「あまりかっこ良くないような気がする」と不満に感じているそうだ。それに対して、はいりさんはどうかと聞かれると、

「鼻の穴?(逆に)塗ってたことありますね」

 と、コメディエンヌを通り越して、もはやお笑い芸人ばりのお仕事もこなしていたことを明かし、スタジオを大爆笑させていた。さすがはいりさん! あえて鼻の穴をデカく見せちゃうなんて、普通の女優さんだったらだいぶ勇気のいることなのでは? そんなはいりさんは、自分が人から変わり者だと思われる所以について、

「顔とか見た目と、“ほん(台本)の読み方”が、たぶん人とは違うのかなぁって思う」

 と、自己分析していた。なんでも、台本を読む時に「どっか笑えるところないかな?」と、笑いどころを絶対に探してしまうのだとか。「そこの“間(ま)”を一個外したら可笑しくなるよね?」など、自分に問いかけながら台本に書かれていないことをアドリブで考えるそうだ。

 もし、演出の方から「笑いは一切なしで」と断りが入った場合はどうするのかを聞かれると、はいりさんは「バレないように“笑い”を入れる」とイタズラっぽく答え、なんとしてでも自分なりの“笑い”をねじ込みたいという願望でいっぱいなのであった。

 それは、「人を笑わせてウケたい!」というものとは少し違うらしく、自分が与えられた役に対して「フッ!」と鼻で笑えるような感じでありたいのだとか。それが「シェイクスピア」のような悲劇の物語であっても、どこかで笑いを求めてしまうらしい。きっと、はいりさん独特の職業病なのかもしれない。

 はいりさんは、役柄でセクシーな衣装を着たりすると逆に笑いを誘ってしまったり、自らも与えられた役の中で笑いどころを探してしまったりと、とにかく常にコメディエンヌっぷりが冴え渡っているようだ。顔や容姿がファニーだから面白いというだけではなく、はいりさんはそれに自分の見つけ出した“自己満足な笑い”をプラスすることによって、作品を見ている人々に思いもよらない“輪をかけた面白さ”を味合わせてくれているのだろう。はいりさん、かっけ〜! 自分のことを「“女優”ではなく“俳優”」と言い切る彼女の今後の出演作が、より一層楽しみになった。はいりさんが仕掛けた笑いどころを、私たちは果たしていくつ見つけられるのだろうか?

■テレ川ビノ子/テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

messy

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