玉木氏 自民&維新“とんかつ会談”に言及「とんかつ食べてない」 103万の壁協議「明日から本格化」
2025年2月6日(木)20時14分 スポーツニッポン
国民民主党代表を役職停止中の玉木雄一郎衆院議員(55)が5日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月〜金曜後9・00)に生出演し、年収103万円の壁の引き上げをめぐる与野党のせめぎ合いに言及した。
引き上げについては自民、公明とともに合意に達したものの、政府は4日、引き上げ額を123万円とすることで閣議決定。国民民主が求めていた引き上げ額178万円にはほど遠く、手取り増の感触はほぼ得られない額となる。
少数与党の政権運営で、キャスティングボートを握るとみられた国民民主だが、ここにきて日本維新の会が高校授業料の無償化を求め、与党との接近を図っている。そんな中、進行役の平石直之アナウンサーからは、「維新の前原(誠司共同代表)さんが、石破(茂首相)さんと極秘会談して、とんかつ食べたみたいな話もあったりして。どういう形で着地して実感が得られるのか」と、玉木氏に質問が飛んだ。
玉木氏は「とんかつは食べてないですね」と回答し、笑いを取った。その上で、「明日から、再協議が本格化する。水面下も表も、なっていくと思う。ここ1週間から10日が勝負でしょうね。我々としては目指していきますし」と、さらなる引き上げをあきらめない気持ちを示した。
米国でトランプ政権が誕生し、世界各国への輸入関税の強化を打ち出すなど、不穏な動きが心配される。玉木氏は「世界中にインフレを“輸出”していくと思う」とし、「インフレの再燃ということは、アメリカ国内でもそうだし、日本でも起こる可能性があって、そのことにきちんと対応できない政権は全部倒れると思う」と懸念を示した。
そのために国民が手元に金を残しておく必要があるというのが、玉木氏の考えだ。「だから所得を増やそう、手取りを増やそうと、出費が増えていくに当たって、手元に残る金残さないと」と指摘。「国民生活は相当厳しくなっていて、1000万円を超える人たちにも我々の案だと、年間20万円くらいの減税効果はある。すべての所得階層の手取りを増やす政策として、ぜひやるべきだと思っているので、これから10日くらいしっかり頑張りたい」と力を込めた。