第17回「NO WAR! MAKE LOVE WITH YOU!」

2月9日(火)21時51分 Rooftop

異次元の常識 text by ISHIYA(FORWARD / DEATH SIDE)

アメリカの尻を舐め続ける日本政府はボノボやLIP CREAMの尻を舐めたほうが良い

 2021年となった新年早々、アメリカでは選挙によりトランプ政権が終わりを迎えた。しかしトランプ支持者たちによる連邦議会襲撃によって、5人が死亡するという大事件が起きてしまった。
 アメリカ史上でも類を見ない事件が起きてしまったが、政権は交代した。悪夢のトランプ政権が終わりを迎えたことで、アメリカ国民はひと安心というところだろうが、ここまでズタズタに分断されたアメリカを、新大統領のバイデン氏はいったいどう修復していくのだろうか。アメリカお得意の、戦争で国民感情をひとつにするなどという方法はとらないで欲しいが…。
 一方のアメリカの尻舐め国家・日本では、悪夢の安倍政権が終わったかと思ったが、さらに同等の能ナシが総理大臣となり、悪夢の安倍政権を引き継ぐ宣言とともに、見事に悪夢を引きずっている。
 ロクな答弁ができない総理大臣が伝統にならなければいいなと思えるほど、内容の全くない答弁は、国民感情に全く響かない。
 その上、閣僚には麻生に二階という老害が君臨し、勘違い甚だしい政策を偉そうに踏ん反り返りながら垂れ流す。
 当然のように内閣支持率は急落したが、それでもまだ3割以上の人間の支持があるという信じられない結果とともに、次期総理候補No.1は、記者の質問に全く答えず「次の質問どうぞ」と繰り返す、元脱原発の二世議員であり、閣僚入りした途端に脱原発発言の数々を削除するというみみっちさを露呈した河野太郎だというのだから、この国の末期症状は半端ではないところまできているのだろう。
 小泉政権時代からあからさまに続くアメリカの尻舐めは、福田首相時と民主党の鳩山・菅政権時代には、いくらかマシにはなったようだが、近代の諸悪の根源は竹中平蔵というブレーンによって、安倍と現菅政権にも引き継がれ、搾取や火事場泥棒が日本政治の文化となってしまうほどにまでなる勢いだ。

 小泉政権時代には、政府のHPでアメリカの年次改革要望書というものが閲覧でき、見事に郵政民営化などのその後日本で起きたことが書いてあった。小泉・竹中時代から続く、アメリカの尻を舐め続け経団連の尻を舐め続ける政府にはうんざりだ。なんとかして悪夢を終息させなければ、人々のささやかな幸せは奪われ続ける。
 ボノボという猿がいるのだが、決して争いごとを起こさない種で、揉め事になりそうなときには、性別関係なく交尾をするという。
 素晴らしいではないか。愛を営むことによって平和を持続する。アメリカも日本も、ボノボの爪の垢を煎じて飲んだほうが良い。

 日本を代表するハードコア・パンクバンドに、世界最高峰のバンドLIPCREAMがある。
 惜しくも1990年に解散してしまったが、2010年には再結成ライブが行なわれ、その伝説を人々の胸に刻み込んだ。
 素晴らしいライブと曲ばかりで、どの作品やライブも最高としか言いようがないバンドなのだが、LIP CREAMが参加した宝島のオムニバスカセットブック『THE PUNX』という作品の中に収録された「BANDIT」という曲がある。
 残念ながら歌詞のすべてが掲載されていないのだが、「NO WAR! MAKE LOVE WIYH YOU!(戦争するよりオ○ンコしてるほうがいいぜ!)」と歌う歌詞によって、戦争のバカバカしさやくだらなさを、俺のような頭の悪い人間でもわかるように表現してくれた。

「NO WAR! MAKE LOVE WIYH YOU!」
 もうこれはボノボと一緒ではないか。
 日本政府の人間たちも、いい加減アメリカの尻を舐めるのを止めて、ボノボやLIP CREAMの尻を舐めたほうが良い。
 あんたたちがどれだけ愚かなことをしているか気づけるだろう。もしそれに気づき真摯に受け止め反省し、責任をきちっと取った上で改善するのであれば、国民だって受け入れる。
 もう時間は残されていないんだ。それほど国民は窮地に立たされていることを知れ。

PUNX.jpg
LIP CREAMは1980年代中期から1990年初頭まで日本のハードコア創世記を駆け抜けたワン&オンリーの存在。メンバーは、JHA JHA(vo)、NAOKI(gu)、MINORU(ba)、PILL(ds)。1990年9月24日に解散したが、2010年6月27日に恵比寿リキッドルームで再結成を果たした。先月末、NAOKIの訃報が報じられたばかり。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

【ISHIYA プロフィール】ジャパニーズ・ハードコアパンク・バンド、DEATH SIDE / FORWARDのボーカリスト。35年以上のバンド活動歴と、10代から社会をドロップアウトした視点での執筆を行なうフリーライター。

Rooftop

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