石原慎太郎を追い込む小池百合子の強い心 源流は亡き母

2月9日(木)7時0分 NEWSポストセブン

「男性的権力者の典型」に果敢に立ち向かう小池氏

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 小池百合子東京都知事(64才)が誕生してから、間もなく200日。目下の課題は、次々とトラブルが発覚する築地市場の豊洲移転問題だ。


 2月3日、定例会見で小池氏は、移転を推し進めた石原慎太郎元都知事(84才)に向け、「これまでどのようにして決断をしてきたかを、明確にされるべきではないかと思っています。逃げてしまっているという印象はよくないんじゃないか」と啖たん呵かを切った。


 その2日後、石原氏は約4年ぶりにツイッターを更新。


小池知事による豊洲問題に関する質問状に対し、私が具体的な回答をしていないということであるらしいが、それは間違いです。私は全ての質問に対し、ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した》


 石原氏は小池氏の言葉に猛反発の姿勢を見せているが、彼女にひるむ様子は一切見られない。豊洲移転問題、五輪費用問題、知事給与の半減、政治の透明化と奔走してきた都政改革が、今、ひとつの山場を迎えようとしている。


 破竹の勢いに乗る小池氏のスタート地点にあったのは、皮肉にも石原氏の一言だった。


「大年増の厚化粧がいるんだな、これが」


 都知事選が佳境を迎えた昨年7月、石原氏は小池氏のことをそう口撃した。


「でも、小池さんはすぐさま街頭演説で“そういうことはしょっちゅう言われている。でも、女は聞き分けがいい、使い勝手がいいなどとは絶対に思わせない”と返す刀で反撃して、聴衆から喝采を浴びました。さらには“(化粧は)顔のあざを隠すため”とサラリと明かし、石原氏はイメージダウン。その一件で、小池さんは“旧態依然とした男性社会に立ち向かう女性”の代表となりました。石原さんは今になってあの一言を悔やんでいることでしょう」(政治記者)


 都知事就任後に立ちはだかったのは、彼女が“都議会のドン”と名指しした内田茂都議(77才)だった。都政改革を巡って正面から対立。


「小池さんが初登庁して就任挨拶に行った時には、内田さんはタイミングを計ったように不在。さらに内田さんの側近の川井重勇議長(69才)は手を後ろに回して握手を拒否し、写真撮影もしなかった。それでも、2月5日に投開票が行われた東京・千代田区長選では、小池氏が推す現職が、“内田派候補”に約3倍の大差をつけて圧勝。小池さんと内田さんの“代理戦争”といわれましたが、役者が違った。内田さんは引退を決意したといいます」(前出・政治記者)



 さらに、小池氏は森喜朗東京五輪競技大会組織委員会会長(79才)とも真っ向勝負。当初の約7000億円から約3兆円にまで膨らんだ東京五輪の開催費用に切り込み、建設費用を全体で約400億円削減した。


 石原氏、内田氏、森氏──「男性的権力者の典型」といわれる3人と小池氏は対峙してきた。政治ジャーナリストは指摘する。


「同じ政治家でもあまりの畏怖から何も言えなかった人が多かった3人の相手に対し、小池さんだけが果敢に立ち向かい、今にもガラスをぶち破ろうとしている。もちろんパフォーマンスの側面もありますが、出馬会見での“崖から飛び降りる覚悟で挑戦したい”という言葉に嘘はない」


 小池氏の知人は「ファイティングスピリットの源流は2013年9月に他界した母・恵美子さん(享年88)にある」という。


「もう40年も前の話になりますが、彼女がエジプト・カイロ大学に留学するのを後押ししたのがお母さんでした。当時は、エジプトに日本人が渡るのは珍しい時代で、しかも女性。エジプトで働いた経験もある小池さんのお父さんもさすがに反対した。ただ、お母さんだけは“女なんだからこそ冒険しなさい”と背中を押してくれたそうです。その後お母さんは、小池さんの留学先で食べたすき焼きの味に不満で、“カイロで本物の日本食を提供する”と言い出し、20年もカイロで和食店を切り盛りしました。小池さんの新たな挑戦に飛び込んでいく姿勢は、お母さん譲りなのかもしれません」


※女性セブン2017年2月23日号

NEWSポストセブン

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