角田陽一郎×お笑い芸人・やついいちろう(エレキコミック)「"カウンター"気質だけど、映画に関してはひねくれない」

2月12日(水)6時10分 週プレNEWS

エレキコミック・やついいちろう氏(左)の映画体験を角田陽一郎氏がひもとく!
エレキコミックやついいちろう氏(左)の映画体験を角田陽一郎氏がひもとく!

『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies〜その映画が人生を動かす〜』。

先週に引き続き、エレキコミックのやついいちろうさんが好きな映画作品と芸人としてのスタンスについて語ります!

* * *

──好きな映画はなんですか?

やつい ほとんどの人がそうだと思いますけど、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85年)はもう衝撃を受けましたよね。自分は映画館じゃなく、テレビ放送を録画したVHSで見たんです。しかも、正月に親戚の家で。環境としては最悪だったんですけど、それでもびっくりするくらい面白かった。

フリを回収する面白さはあの作品を見てから意識するようになったかもしれないですね。『グーニーズ』(85年)も大好きで、影響を受けた小説を小学生のときに書いていたくらいですから。

──最近の作品でよかったものは?

やつい『君の名は。』(16年)ですね。男3人で見たんですけど、あまりにも面白くて、思わずひと駅歩いて帰りましたからね。

──コントでやってましたもんね。

やつい 丸々やりましたね。やっぱり自分はパロディ世代なんですよ。とんねるずとか『ひょうきん族』とかを見て育ってるから。お笑い界にはパロディ否定の時代がしばらくあったんですけど、俺は「みんながやらないからこそ、パロディをやろう」って感じでした。

今思うとカウンターを狙っていたのかもしれませんね。音楽でもパンクとか、カウンターカルチャーが大好きですから。

──確かに。やついさんからはカウンター精神みたいなものをすごく感じますもん。

やつい あと、アニメつながりでいうと、『サマーウォーズ』(2009年)も好きで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』以来の衝撃でしたね。映画に関してはひねくれていないんですよね、俺。いろいろ見てるんですけど、結局、大作が好きで。

──この連載も1年くらい続けているんですけど、俳優さんはマニアックな映画を挙げられる一方、映画監督は逆にすごくベタな作品を挙げる傾向があるんです。だから、やついさんは作り手目線なんだなって。

やつい でも、『君の名は。』とか言わないですよね、普通は(笑)。なんか恥ずかしいじゃないですか、「村上春樹好きなんです」って言うような感じで。俺、村上春樹めちゃくちゃ好きなんですけど、否定的なほうがカッコよく見えるというか。

──最後に、今年も開催が決定した「やついフェス」(今回で9回目)についてお聞きしたいです。

やつい「まだ知られていないけど次来るよ」というアーティストは、この9年でほとんど出てもらったと思います。10回目となる来年は規模が大きくなるので、小さな規模のうちに一度来てほしいですね。やついフェスは普段フェスに出ないアーティストさんが出てるのが特徴なんです。

(過去には)南野陽子さんとか水前寺清子さんとかのりピー(酒井法子)とか。松本伊代さん、早見優さんなど往年のアイドルの方々も出ていますし、小林幸子さんや八代亜紀さんなど演歌歌手も出ている。インディーズバンドから大御所まで、幅広く出るフェスなので。

──王道な方が渋谷の小屋に集結すると。ある意味、カウンターカルチャー的ですよね。

やつい『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな超大御所の方が出るのに、カウンターに見える。そこが魅力だと思いますね。

●やついいちろう(YATSUI ICHIRO)
1974年生まれ、三重県出身。お笑いコンビ「エレキコミック」のボケ・ネタ作り担当。DJとしてライブに出演するなど、幅広く活動している

■「YATSUI FESTIVAL! 2020」
6月20日、6月21日@TSUTAYA O−EAST、TSUTAYA O−WEST、clubasia、VUENOS、GLAD、LOUNGE NEO、Shibuyaほか

構成/テクモトテク 撮影/山上徳幸

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