「白内障」に苦しむモト冬樹を救った「多焦点眼内レンズ」とは?

2月15日(木)11時0分 女性自身

女性自身[光文社女性週刊誌]

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「コンタクトを使う生活が長かったので、裸眼で生活できるのは本当に夢みたいです。手術を受けてから1カ月ほどたちましたが、今も痛みや違和感はまったくありません。毎朝、眠りから目覚めたとき、周囲がはっきりと見えることが新鮮に思います」


そう喜びを語るのは、タレントのモト冬樹さん(66)。1月22日に出演した『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)で、「目の年齢が寿命に近く、白内障を患っている」と医師から診断され、手術を受けることを決断。術前術後の様子が放送され、話題を呼んだ。


モトさんは、目の水晶体が白く濁ることで見えにくくなる「白内障」のほかにも、近視、乱視、老視(老眼)があり、視力は0.01。そこで1月上旬に水晶体を取り出して、代わりに、近くのものも遠くのものも見える「多焦点眼内レンズ」という人工のレンズを埋め込む手術を受けた。


「手術後から普通に目を開けることができました。寝るときは、目を保護するために1週間ほど眼帯をつけていましたが、それ以外はつけていません」(モトさん)


術後の経過は良好のようだ。「スーパーで商品タグや値札が見えにくくなった」「ママ友とお茶に行ったときにメニューの文字がぼやけて見える」ーー。40代半ばころから、そんな症状を訴える人は少なくない。


「目の中の水晶体は、近くを見るときはふくらみ、遠くを見るときには縮むことでピントの調整を行いますが、年を取ると、水晶体の弾力が失われて、近くにピントを合わせづらくなり、文字がかすんで見えます。40代半ばですべての人に老眼は始まりますが、最近はスマホやパソコンの使いすぎのせいか、40代前半から老眼を訴える人も出てきます。また、白内障は老眼と並んで進行していきます」


こう目が衰える仕組みを解説するのは、『「よく見える目」をあきらめない』(講談社+α新書)の著者で、みなとみらいアイクリニックの荒井宏幸医師。いったん老眼になったら元に戻らない、と思いがちだが、あきらめるのは早いという。


「かつて老眼の矯正方法はメガネだけでしたが、遠近両用コンタクト、目の表面の角膜にレーザーを当てて視力を矯正する『レーシック』、さらには水晶体を摘出して眼内レンズを入れる手術などが登場しました。目の不調を訴える人は、モトさんのように近視や乱視、老眼や白内障などを複合的に患い、要因はひとつではありません。そこで、最近は遠くのものも近くのものも見える『多焦点眼内レンズ』を用いて手術を行うのが主流になってきています」(荒井先生・以下同)


老眼と多焦点眼内レンズに関する詳細な統計はまだないが、白内障で多焦点眼内レンズを用いた手術は、'08年から厚生労働省の先進医療として適用されたため、手術を受ける人は年々増えている。厚労省によると、'16年7月1日〜翌年6月30日までの1年間に555の医療機関で、前年より3,000件増の1万4,433件の手術が行われた。平均的な技術料は58万円となった。


白内障に対する先進医療として手術を受けると、手術費用は自己負担だが、手術前後の検査や診察は保険診療で受けることができる。生命保険などの先進医療特約に加入していれば、費用は保険会社から医療機関に全額支払われる。モトさんも、レンズ代と治療代で費用は片目で90万円と高額だったが、医療保険の先進医療特約に加入していたため、全額保険でまかなうことができたという。


しかし、「老眼」での治療だと全額自己負担になるから注意が必要だ。費用は片目50万〜100万円と医療機関によってかなりの差がある。みなとみらいアイクリニックでは、レンズ代込みで片目80万円。「多焦点眼内レンズ」を使った手術は、年齢的には80歳を超えても、過去にレーシックの手術を受けた人でも可能だ。

女性自身

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