プロ野球「今シーズン注目のルーキー」は? スポーツライター・小関順二が解説

2月15日(月)18時40分 TOKYO FM+

藤木直人高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。2月6日(土)の放送では、スポーツライターの小関順二(こせき・じゅんじ)さんをゲストに迎え、お届けしました。

藤木直人、小関順二さん、高見侑里


小関さんは、プロ野球のドラフト戦略の重要性を説き、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立。また、ストップウォッチを使った打者や走者の走塁、キャッチャーの2塁へのスローイングなど、各種タイムを紹介したのも小関さんが初。
高校野球、大学野球、プロ野球と日本の野球を知り尽くし、スポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」やスポーツ紙のコラムなどでの執筆活動でも知られ、野球ファンから絶大な支持を受けています。
◆今年の新人王候補は…?
藤木:2月1日(月)、コロナ禍でのキャンプインとなりました。シーズンを占う意味で、新戦力を見つけるなど、キャンプにはいろいろな楽しみがありますよね。
小関:そうですね。特に前半は若手選手の腕の見せどころです。ベテランはゆっくり調整しますけど若手は出てくるので。(ベテランも合流した)キャンプ中盤の2月10日(水)過ぎぐらいからが面白いですよね。
藤木:去年のドラフト会議で注目されたルーキーたちについて伺いたいのですが、まずは4球団競合の末、東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天)が獲得した早稲田大学出身の早川隆久(はやかわ・たかひさ)投手。即戦力としての期待が高いのでしょうか?
小関:完璧な即戦力ですね! 楽天投手陣の先発は、今年はマーくん(田中将大投手)がどうかというのはありますが、全体的に高齢化しているので。
藤木:ベテランの涌井(秀章)投手、岸(孝之)投手、則本(昂大)投手。素晴らしいピッチャーですけれども、確かに年齢層は上がってきましたよね。
小関:ここにマーくんが入ってすごいことになると思うんですけど、比重がマーくんにちょっと傾いて3人が楽になりますよね。それに、この早川投手が負担を減らすんじゃないですかね。それぐらい能力が高いと思いますよ。
藤木:いきなり1年目からローテーションに入ってくると。
小関:ローテーションに入ってきて、2桁ぐらいは勝てるんじゃないかなぁと思います。
藤木:2桁勝ったら、新人王が見えてきますよ。
小関:見えてきますね。(そう期待するぐらい)本当にすごいんですよ。毎年“すごい”と言われるピッチャーはいるんですけど、このピッチャーはすごくコンパクトに楽に投げていて、楽に腕を振って、フォームに極端な癖がないんです。
藤木:もともと木更津総合高校のときから注目されていましたけど、球速がかなりアップしましたもんね。
小関:そうですよね、最速155km/hぐらいで、毎試合150km/hぐらい出るんですよ。なおかつスライダーも2種類ありますし、チェンジアップみたいなボールもありますしね。まずコントロールがいいので、変化球が緩急同じフォームで投げられれば、プロでもやっていけると思うんですけどね。
藤木:でも、フォームが綺麗すぎる、素直すぎるとバッターにとってタイミングが取りやすいということはないですか?
小関:取りやすいとは思いますけれど、タイミングというのは、ステップにいってから投げるまでの“間”がありますので、そこで若干狂わせることはできると思うんですよ。
藤木:“球持ちがいい”みたいな。
小関:そうですね。まとまっていて恐怖感はないかもしれませんけど、コンパクトなフォームで、胸元スレスレに投げれば、ナチュラルな荒れ球じゃない“荒れ球”を演出することもできますよね。
藤木:それくらいに完成されたピッチャーと。これは即戦力どころじゃないですね。
小関:そうですね。僕は「即戦力でありながら将来性もある」というような表現をするんですけど。楽天は若干、チーム力が全体的にくだり気味だと思っていたので、この選手の入団はすごく大きいですよね。
藤木:同じく4球団が競合の末、阪神タイガースが獲得した、近畿大学出身の佐藤輝明(さとう・てるあき)選手。この選手はどんな選手ですか?
小関:柳田(悠岐/福岡ソフトバンクホークス)選手みたいに、ミートポイントが非常にキャッチャー寄り。つまり、ちょっと遅れても差し込まれ気味でも逆方向に押し込むことができるんですよ。
藤木:スイングスピードもあるし、パワーもあると。
小関:パワーはありますね。ただ、“即戦力”というか、柳田もなんだかんだ言って4年ぐらいかかっていますからね。そのぐらいはかかるんじゃないかと思いますけれど。
藤木:そして、この番組にもゲスト出演してくださったトヨタ自動車から広島東洋カープ(以下、広島)に入った、社会人ナンバーワンの栗林良吏(くりばやし・りょうじ)投手はいかがですか?
小関:素晴らしいですね。去年の都市対抗野球で観たんですけど、大学のときにも観ていますが、やっぱり“カーブがある”というのがいいですね。球は150km/hを超えて速いんですけど、広島の森下(暢仁)投手みたいなカーブを投げるんですよ。
藤木:ちょうど1年前に広島にドラフト1位で入って、2桁勝利で新人王も獲った森下投手に似ていると。
小関:そうですね。球種が似ていますね。フォームは若干、森下投手がゆったりしているという違いはあるんですけど、あの(栗林投手の持つ)縦のカーブはちょっと予測できないボールですよね、今はあまりない球種なので。ストレート待ちで打とうと思っていて、(投げてきた球種が)スライダーとかチェンジアップだったら手が出るかもしれませんけど、カーブは止まっちゃうんですよ。これを持っているというのは大きいですね。
高見:栗林投手がインタビューで、「チームの即戦力になりたい」とおっしゃったときに目つきがガラッと変わったのが印象に残っています。チームの即戦力としてはどうですか?
小関:新人王は早川がパ・リーグなら、栗林はセ・リーグ(の新人王候補)だと思います。
藤木:そのほか、小関さんが期待するルーキーはいらっしゃいますか?
小関:北海道日本ハムファイターズの伊藤大海(いとう・ひろみ)というドラフト1位の選手も楽しみですね。この選手は高校を卒業して駒沢大学に入ったんですけど、“自分には合わない”ということで、苫小牧駒沢大学に入り直したんです。つまり1年、いまの同学年の選手よりも年上なんですけど、球も速いし変化球も鋭い。日本ハムも抑え投手がいないので、そこにピッタリ入るかなと思っています。
<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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