BIGLOBEトップBIGLOBEニュース

JASRACは「やり過ぎ」? 音楽教室から著作権料徴収へ 

文春オンライン2月17日(金)7時0分
JASRACの入るビル(東京都渋谷区) ©共同通信社

「音楽が好きで入りましたが、実際に働いてみると『この仕事は逆に音楽文化を衰退させているのでは』と思うことがあるのも事実。特に今回の問題については内部にも疑問の声は少なくないのです」


 こう話すのはJASRAC(日本音楽著作権協会)に勤める30代の職員。“今回の問題”とは、JASRACが音楽教室から新たに著作権料を徴収する方針を示した一件だ。業界のみならず、宇多田ヒカルら受益者側の複数のミュージシャンも不満を表明した。


 JASRACは営利目的での楽曲使用に対し、著作権料を徴収し、作詞家や作曲家ら著作権者に分配する一般社団法人。2015年度の徴収額は1116億円に上る。著作権者が自身で著作権料を回収する手間を省き、創作に集中できる環境を整えることで音楽文化発展に寄与してきた。


 一方で「著作権料の算定基準が不透明だ」「著作権一辺倒で街から音楽が消える原因を作った」など、批判の対象ともなってきた。


「協会は今回、音楽教室での楽曲使用は著作権法の『営利目的』『公衆に対する演奏』に当たると判断。著作権料の支払い義務が発生すると主張しました」(司法担当記者)


 これまでもコンサートの他、カラオケでの歌唱に対しても著作権料を徴収してきたが、その対象を拡大したのだ。


「これに対し、ヤマハ音楽振興会や河合楽器製作所など音楽教育の事業者側は『音楽教育を守る会』を結成。『生徒指導のための楽曲使用は“公衆に対する演奏”には当たらない』『著作権料を支払えばレッスン料が上がり生徒が減る。文化発展を目的とする著作権法の趣旨に反する』と反論しています。訴訟も辞さない構えです」(同前)


 JASRACの浅石道夫理事長は日経新聞電子版のインタビューで、「権利者にお金が回ることが、新しい作品を生むのです」「(著作権法は)教育だから演奏しても自由だとも言っていません」(2月11日付)と正当性を訴えた。両者の溝が埋まる気配はない。


「問題の背景には、慢性化したCD不況や若者の音楽離れによる収益の先細りがある。著作権はしっかり守られるべきですが、今回の方針はやり過ぎだとの指摘もあります」(前出・司法担当記者)


 訴訟になった際に司法がどう判断するか。注目が集まる。


(「週刊文春」編集部)

はてなブックマークに保存

最新トピックス

芸能トピックス

芸能写真ニュース

旬なニュースを配信中 フォローしてね!

注目ワード

話題の投稿画像

「音楽」をもっと詳しく

注目ニュース
「ワイスピ」最重要映像放送されず 野村周平「1番いいとこカットされてるやんけ!」 J-CASTニュース4月30日(日)15時6分
「ありえない」「クソ編集、放送する意味無し」—。2017年4月28日、「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で放送された「ワイルド・スピ…[ 記事全文 ]
双子俳優・高木万平&心平、芸能界引退を発表 「桜蘭高校ホスト部」などに出演 モデルプレス4月30日(日)12時41分
【高木万平・高木心平/モデルプレス=4月30日】双子の俳優・高木万平(31)と高木心平(31)が30日、芸能界引退を発表した。[ 記事全文 ]
石原プロ内紛報道、石原良純が否定「ありません」 日刊スポーツ4月30日(日)12時57分
故石原裕次郎さんのおいでタレントの石原良純(55)が、一部週刊誌で報じられた石原プロモーションの内紛について「内紛はありません」とキッパリ…[ 記事全文 ]
キンタロー。「旦那は既読スルー」衝撃の全裸 ナリナリドットコム4月30日(日)10時18分
お笑い芸人のキンタロー。(35歳)が4月29日、自身のブログやSNSで、“ハリウッド進出系写真”を披露。[ 記事全文 ]
キングコング西野が激怒、テレビ収録中に途中退席 日刊スポーツ4月29日(土)17時29分
お笑いコンビ、キングコングの西野亮広(36)が、取材を受けた情報番組のディレクターの態度に不快感を覚え、収録途中で帰ったことを明かした。[ 記事全文 ]
アクセスランキング

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。

データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア