ガリットチュウ福島 船越、貴乃花の物まねでインスタが人気

2月17日(土)7時0分 NEWSポストセブン

貴乃花親方のものまねをするガリットチュウ福島(インスタグラムより)

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 出川哲朗、ロバート・秋山竜次野生爆弾・くっきー…。自分の信じる芸を極めたことでスポットライトを浴びるお笑い芸人たち。そんな中、ガリットチュウ福島善成(よしなり)の名前を最近よく聞く。芸歴20年以上のベテランだが、昔から地道に重ねてきたものまねに脚光が集まっている。人気の原動力と、これまでの経歴をひも解いた。

 

 1997年から吉本に在籍し、翌98年に熊谷岳大(くまがい・たけひろ)とお笑いコンビ「ガリットチュウ」を結成した福島。現在40歳。愛くるしいベビーフェイスが特徴で、8年前、2010年FIFAワールドカップで活躍した本田圭佑への憧れから金髪にしている。

 

 そんな彼のインスタを覗いてみると、架空の人物ではあるものの「言われたらそうかもしれない」と納得してしまう“ものまね”写真が多数アップされていた。例えば、

 

 ・夏までに痩せると宣言していたのに逆に10kg太った人

 ・母親がいなくなった途端、態度が急変する40代独身のピアノ先生 

 ・ハロウィンではしゃぎ過ぎて友達とはぐれたが、ようやく連絡がとれた人


 など、見ているうちにじわじわくるネタが多い。2012年の開設当初は家族と触れ合う姿や営業先の風景などを投稿していたのだが、2015年後半から上記のような人物描写の写真をアップし始めると、フォロワー数も「いいね!」の数も増加。


◇転機は「時の人」の模写


 無名の人の他にも漫画家・手塚治虫さんや元阪神タイガースのランディ・バースさんといった有名人の模写に挑戦してはいたが、一気に関心が集まったのが昨年7月。4〜5年前からレパートリーに取り入れ、2015年のインスタにも公開していた俳優・船越英一郎のものまね写真が、元妻・松居一代との騒動によって注目を浴びたのだ。おしゃれメガネに黒のレザージャケット、微笑みをたたえた写真は「本人そっくり」と謳われた。


 勢いに乗った彼は、同じく昨年11月、人気モデル・ダレノガレ明美の顔まねを披露。これが本人からも絶賛され、またもや話題となった。翌12月には、学生時代から似ていると言われてきたという貴乃花親方のものまねをスタート。スーツに首からストールを掛け、少しのけぞっているその姿は、連日の報道とともに、紹介される頻度も増えていく。


 すると、年末から今年初頭にかけてテレビオファーも殺到。『有吉ゼミ』『行列のできる法律相談所 2時間生放送!クリスマスザンゲSP』『ニノさん』『スッキリ』(以上日本テレビ系)、『ネタパレ』(フジテレビ系)、『サンデー・ジャポン』(TBS系)など露出は高まるばかりだ。


◇長かった下積み時代


 彼のものまねの歴史は古い。14年前にはすでに『エンタの神様』(日本テレビ系)で、福島が誰かの人物模写をやり、それに相方の熊谷が解説を加えるというネタを披露していた。そこでは「ドッジボールで最後まで残った女の子」「ドラマの中で落ち込んだままシャワーを浴びる俳優」など、やはりマニアックなネタが多かった。

 

 そんな彼の芸に初めて「称号」が与えられたのが2004年。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気コーナー「細かすぎて伝わらないものまね選手権」に出場し、「藤原紀香のキャンペーンガール時代のポーズの取り方」で優勝したのだ。


 同選手権のチャンピオンは、例えば俳優・児玉清のものまねをした博多華丸のようにブレークの第一歩を踏み出す者もいたが、福島の場合はその足がかりとはならなかった。


 それでも彼は、ものまねはやめなかった。バラエティー番組『やりすぎコージー』(テレビ東京系)の中では、特技である怪力ぶりをアピールする際も、ベレー帽をかぶり、メガネをかけ、タンクトップを着て手塚治虫さんのまねをしていた。


◇泥の97年デビュー組


 ガリットチュウは吉本のお笑い養成学校「東京NSC」の2期生。だが、彼らを含む同期は「泥の97年デビュー組」と言われ、なかなか芽が出ないことで知られていた。2009年、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)でその特集が組まれたこともある。


 同期の中にはその後コンビを解散してピン芸人になる者が現れたり、芸能界を引退して実家の手伝いをするなどそれぞれの道を歩く中、福島はそのモノマネを「クソモノマネ」と自虐を込めた呼び方をしながらも、You Tubeでそれを公開したり、レパートリーから選んだ170人を絵札と読み札にした「ものまねカルタ」を、遊び方の説明書を自分たちで封入して売るなどコツコツと続けてきた。


 福島のものまねは、歌まねでも、顔まねだけとも違い、髪型も変え、衣装も用意し、時に小道具も持たなくてはならないため、言われてすぐできるというものではない。また、厳密に言えばものまねというより「扮装」に近い。その瞬間を切り取るのにうまくフィットしたのが、写真だけ投稿すればいいインタグラムだった。


 また、年を重ねたことで哀愁も加わった。編集者に追いかけられる手塚治虫さんのまねを、若いころやるより、40歳の今披露するほうが、味わいが出る。メディアの変化によって巡ってきたチャンス。この好機をガリッとかじれるか。(芸能ライター・飯山みつる)

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