接触感染も… 厄介なインフルエンザを重症化させぬ方法

2月18日(土)16時0分 NEWSポストセブン

インフルエンザは飛沫感染のみならず、接触感染も…

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 インフルエンザの流行が収まらない。「インフルエンザは風邪のひどいやつ」という意識を持っている人も少なくないが、大きな間違い。重症化して「インフルエンザ脳症」まで進行すれば、死の危険性すらあるのだ。


 インフルエンザ脳症の症状は、けいれん、意識障害、異常行動の3つで、熱が急激に上がった時になりやすい。目がうつろになったり、わけのわからないことを口走ったり、興奮して走り回ったりする。


 場合によっては熱が出始めてから2、3日で死に至ることもあります。知的障害、てんかん、高次脳機能障害などの後遺症が残ることもある。


 死の危険があるのはインフルエンザ脳症だけではない。1月に入ってから、千葉、静岡、香川、鹿児島などの高齢者施設や病院でインフルエンザの集団感染が起き、高齢者ら少なくとも9人が死亡した。


 最近でも愛媛県の高齢者施設で入所者13人と職員2人の計15人が集団感染し、2月10日に107才の女性入所者が亡くなっている。


 インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つのタイプがある。みやがわクリニックの宮川浩一さんはこう解説する。


「今流行しているのは、A香港型です。一般に流行りやすいタイプですが、症状が強く、小児や高齢者、体力が弱っている人は重症化しやすいので要注意。特に高齢者の場合、肺炎などの合併症を引き起こし、亡くなるケースも珍しくありません。もともと抵抗力が弱いうえに、高熱によって抵抗力がさらに落ち、普段は抑えられている細菌に対して体が抵抗できない状態になって肺炎などを併発してしまうのです」


 では、インフルエンザを重症化させないためには、どうすればいいのか。



「食欲がないからといって、何も食べないのでは栄養不足のために免疫力が低下してしまいます。頑張ってしっかりと食事をとること。そして水分をきちんととることが大切です。高熱が出ることで体から水分が蒸発し、体内の水分が不足してしまう。とくに高齢者は、脱水状態のために腎不全を起こしてしまうケースもある。果物やジュースからでもいいので、栄養と水分をしっかりとりましょう」(宮川さん)


 インフルエンザの予防接種を受けた人も油断してはいけない。インフルエンザワクチンの有効率は60〜70%。仮に感染しても重症化しにくいが、稀に重症化して亡くなるケースもあるから「絶対安心」とは言い切れないのだ。


「ワクチンを打った人の場合、症状があまり出ず、“普通の軽い風邪”と思って病院に行ったらインフルエンザだったということがざらにあります。発見が遅れてこじらせたり、周囲にインフルエンザウイルスをばらまいてしまう危険性があるので、“普通の風邪だろう”と思っても、一度受診したほうがいい」(宮川さん)


 A香港型の流行は2月下旬まで続き、その後、徐々に患者は減っていくと見られるが、安心するのはまだ早い。


「3月になると、今度はB型が流行り始めます。B型は基本的にA型と同じ。引き続き注意が必要です」(宮川さん)


 インフルエンザが普通の風邪と違うのは、飛沫感染だけでなく、接触感染もしてしまうこと。例えばインフルエンザにかかった人が触った電車の吊り革などに触れると、指についたウイルスが鼻や口に入って感染してしまう。予防のために、徹底した手洗いを忘れないことが肝心だ。


※女性セブン2017年3月2日号

NEWSポストセブン

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