遠藤憲一 天国の西田敏行さんに笑顔で「御意!」 「ドクターX」で「コメディー部分を引き出してくれた」
2025年2月18日(火)14時24分 スポーツニッポン
昨年10月に急逝した俳優の西田敏行さん(享年76)のお別れの会が18日、東京都港区の増上寺の光摂殿で行われた。テレビ朝日「ドクターX」シリーズで共演した俳優の遠藤憲一(63)が囲み取材に応じた。最後はドラマの名セリフ「御意」で締めくくった。
西田さんは2013年放送の第2シリーズから同作に出演。腹黒い蛭間重勝を愛嬌(あいきょう)たっぷりに演じ、唯一無二のキャラクターを作り上げた。遠藤は西田さんが演じた蛭間の部下役。西田さんとアドリブの応酬を繰り広げた。元々はコワモテ要素が強い設定だったが、西田さんにイジられていくうちに内面が弱いキャラへと変貌していった。
遠藤は「西田さんがどういうお芝居をされるか全く予測がつかないところが面白い。自分もいじくり倒されて、コワモテだった役がどんどんボロボロな役になって、最終的にすごい気弱な間抜けな人間丸出しの役を引き出してもらった」と回想。「自分の中のコメディー部分を引き出してくれた方なので本当に感謝しています。西田さんの芝居はどうなるか分からなくてドキドキする。それがスリリングでとても楽しかったです」と感謝した。
西田さんへの言葉を聞かれると、「これだけ大勢の方に送られて最高に幸せな人生だったと思います。“良かったですね”と“お疲れ様、ありがとうございました”と伝えたいです」と返答。最後は笑顔で「西田さん、御意!」と天国の西田さんに呼びかけた。
西田さんは47年(昭22)11月4日、福島県出身。67年にTBSドラマ「渥美清の泣いてたまるか」で俳優デビュー。70年に劇団青年座座員となった。主な出演作はドラマ「西遊記」「池中玄太80キロ」、「ドクターX」、映画「敦煌」「ゲロッパ!」など。「釣りバカ日誌」シリーズは88〜09年まで22作に主演。歌手として「もしもピアノが弾けたなら」などでNHK紅白歌合戦に4回出場。08年紫綬褒章を受章した。