妊娠が分かったとき、恋人は無実の罪で留置所に……「ビール・ストリートの恋人たち」を採点!

2月19日(火)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


1970年代のニューヨーク。19歳のティッシュ(キキ・レイン)と22歳の恋人ファニー(ステファン・ジェームス)はハーレムに生まれ育ち、いつしか恋人同士になっていた。2人で暮らす部屋をようやく見つけた夜に、白人男性に性的な嫌がらせを受けたティッシュを守ろうとしたファニーは、白人警官の恨みを買い、強姦罪で逮捕されてしまう。ファニーの収容中に、妊娠が発覚したティッシュは、家族や友人とともに、ファニーの無実を晴らすために奔走する。



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〈解説〉


『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督作。恋人たちが数々の試練に立ち向かうラブストーリー。ヒロインの母親を演じたレジーナ・キングが第76回ゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞。119分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★☆☆☆残念ながら社会はメロドラマを型通りにこなしたとしか思えず。〈私〉を痛みを持って掘り下げて行く監督だったのに。




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆引き伸ばしと端折りが交錯する語り口に戸惑うが、親密さと静けさの陰に潜む芯の強さは否みがたい。見たあとで沁みる。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆見つめ合う2人。心を寄せる家族。現実に立ち向かう各々の姿。全てが切実に愛おしく穏やかな強さを描く手法に感動。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★ニューソウル的な極上のラブソング。吐息や体温まで優しく伝わる監督のタッチは濃厚で独特。官能的かつ清潔感がある。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆人物描写の機微や色遣い、視覚でみせる監督。芯となるボールドウィンの言葉。この層が暴力をも武装解除し愛を紡ぐ。







INFORMATION


「ビール・ストリートの恋人たち」(米)

2月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開

監督・脚本:バリー・ジェンキンス

原作:ジェイムズ・ボールドウィン

出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームズ、レジーナ・キング、コールマン・ドミンゴほか

https://longride.jp/bealestreet/





(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年2月21日号)

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