マイケル・B・ジョーダン、自身が演じた弁護士は「みんなに知ってもらうべき英雄」
2020年2月19日(水)14時0分 シネマカフェ
「この映画はブライアン・スティーブンソンの実話」とマイケル・Bの言葉から始まる本映像。「彼はみんなに知ってもらうべき英雄だ」と自身が演じたブライアンを称賛する。現在も司法の闇と戦い続けるブライアン本人が続けて登場し、現状に対し「刑事司法制度には多くの問題があって不公平な判決や冤罪が頻繁に起こっている」と警鐘を鳴らす。ウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)がいわれのない罪で逮捕される瞬間が挿入され「アラバマ州で起きた殺人事件で有罪となり死刑宣告を受けた」と解説する。
マイケル・Bとブライアンが肩を組み、仲良く雑談する様子に続いて、デスティン・ダニエル・クレットン監督は「ブライアンと話していく中でマイケル・Bの理解が深まっていった。感動したよ」と撮影当時の2人を思い返す言葉が。ブライアンから多くのことを吸収したマイケル・Bは「生死にかかわる仕事の邪魔をしたくないから連絡する度に申し訳なかった」と謙虚な人柄が顔をのぞかせる。
また、ブライアンのサポートとして、エバ・アンスリーを演じたブリー・ラーソンもエバ本人と密にコミュニケーションを取ったそうで「彼女の信念に大きな刺激をもらった。彼女らしさを正確に描きたかった」と打ち明けている。
冤罪の死刑囚という難しい役どころを演じきり、全米映画俳優組合賞にノミネートされたジェイミーは「このような役は模倣じゃだめなんだ。彼(ウォルター)の精神を自分の中に取り込むんだ」と熱弁。監督は「彼(ジェイミー)は非常に深い部分で作品とつながっていた。我々のほとんどがそうだった」と言及、さらにマイケルBは「魔法みたいだった。作品を大切に思う人が集まって作る映画はあまりない。これは世の中にある物語の一つにすぎないかもしれない。でも絶対語られるべきなんだ」と続ける。
最後にジェイミーが、「黒人でも白人でもアジア人でも鑑賞後にこう思うだろう “これは繰り返してはならない”」とひと言。本作に込めた、それぞれの信念がまさに伺える映像となっている。
『黒い司法 0%からの奇跡』は2月28日(金)より公開。