憧れの職業「声優」の過酷な現実

2月19日(月)19時30分 まいじつ


bee / PIXTA(ピクスタ)



女子中高生のあいだで将来なりたい職業の上位に挙げられている“声優”。アニメ業界は憧れの対象として位置付けられており、声優専門月刊誌『声優グランプリ』の付録『声優名鑑』に掲載されている女性声優の人数は2018年版で800名に達し、この8年間で264名も増加しているそうだ。


「アイドルの低年齢化に伴って、芸能界に憧れを持つ女子中高生は増えているのですが、いまの子供たちは必ずしも『AKB48』などのメジャーアイドルだけが目標になっているわけではないようです。実際に、地方アイドルや地下アイドルなど、必ず芸能事務所に所属しなくても活動することができるようになってきているという背景があります。最近では、声優として人気が出たあとに、歌手として成功している人もいるので、『まずは声優になりたい』という子が増えているのです。若年層はアニメをよく見るので、親しみやすさを感じることも影響しているようです」(芸能記者)


しかしながら、声優業界には憧れだけでは到底生き残れない過酷な現実が待っているという。実際、一部の有名声優以外は大きな仕事はなかなか回ってくることはなく、希望を抱いて業界入りしたものの、程なく辞めていく人も多い。



実績がないと活躍の難しい業界


「声優業界は一部の大御所の意向に沿った形で配役が決まることもあり、若手の場合はまずその人たちの“お気に入り”にならなければ仕事が入ってきません。何のコネもない人が、いきなり人気アニメの配役に就くことはかなり難しいでしょう。多くの女性はエロゲームの声などの仕事をこなすことから始めるのです」(エンタメ誌記者)


また、声を仕事にしているにもかかわらず、容姿のよさが大きく影響するという。


「また、最近では声優にも容姿が求められています。いくら声がかわいくても、容姿が人よりも際立ってないと、仕事を勝ち取るための勝負に負けてしまうのです。どの業界でも有名になるためには運と努力が必要ですが、アニメ業界もその例外ではありません」(同・記者)


実際にテレビのナレーション業界では、数人の大御所が持ち回りで仕事を請け負っており、新規のナレーターが入り込む余地はほとんどないと言っていい。テレビ局を辞めたフリーアナウンサーが起用されることも多く、誰かが引退しなければ新規の人が入り込むことができない業界なのだ。


声優業界はそこまで市場が小さいわけではないが、憧れだけでは有名になるどころか、仕事すら入ってこない現実がある。日本のアニメは世界が認めるカルチャーとして注目を集めるコンテンツだ。声優に夢を抱いて業界入りした若者の活躍できる場が、さらに広がることを期待したい。



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