天津木村 おっさんレンタルの副業で登録名はアルトオモイマス

2月19日(日)7時0分 NEWSポストセブン

おっさんレンタルの副業に使命感もあったという

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 2008年に詩吟と下ネタを融合させた『エロ詩吟』でブレークしたお笑いコンビ天津の木村卓寛(40才)。しかし、その後テレビ出演は激減し、ロケバスの運転手などいくつかの副業を始めていた。そのうちのひとつが、1時間1000円で“おっさん”を借りられる“おっさんレンタル”だ。この仕事の知られざる秘話について木村本人が明かした。


——どんな人が利用しているのですか?


木村:3割は男性です。就職が決まって卒業を控えている大学生に、「社会に出ていく大人としてのアドバイスをください」と言われて、ファミレスでランチしたこともあります。食費とか交通費は向こう持ちなので、注文をしにくいんです。相手は大学生やし、一番安いサービスランチにしました。でも、どうしてもドリンクバーをつけたくて、モジモジしていたら、大学生がぼくの肩をポンと叩いて、「頼んでいいですよ」って(笑い)。


——割りが良かった回は?


木村:時給1000円ですけど、かける人数分なんです。花見の飲み物受け渡し係のときは20人いたので、1時間2万円になりますよね。これはラッキーでした。ネタはやらないと決めているのですが、若干のサービスで「ビールまだありますか?」「あると思います!」ということは、やったりしました(笑い)。


——印象的な依頼はありましたか?


木村:40代の女性で、結婚はしているけど、思い出に残るようなことが何もないと。一生思い出に残るような写真を1枚撮りたいということで、ぼくと恋人風の写真を撮った、ということがありました。庭園をバックにして、カジュアルだけどこぎれいな格好をして撮りました。喜んでくださって「一生大切にします」と言ってくれはりました。


——女性にお誘いを受けることもあったのでは?


木村:うっすら誘われたことはあります。アラフィフのきれいな方で、昼間2時間お茶をして、帰ろうとなった時「もっといやらしいサービスがあるのかと思った」って言われました。股間は熱くなりましたけど、叩いて鎮めて帰りました(笑い)。


——おっさんレンタルのホームページには、名前や顔も出していた?


木村:名前は伏せようと思って、“アルトオモイマス”という名前でやっていました。写真は4枚載せられて、扉と2枚目は後姿、3枚目4枚目は思い切り顔を出ていたので、7割ぐらいはぼくだとわかっての依頼でした。


 でも一期一会と決めていたので、1人1回のみ。リピートしたいという方もいましたけど、お断りしました。お金儲けもしたいけど、いろんな人と会って喋りたいから始めたんです。一期一会だと、普段友達にも言えないことを結構おっしゃるんですよ。それが面白くて。


 たとえば、不倫してた、してる、したいというかたは多かったです。世の中って、ベッキーさんのことをすごく叩いていたけど、実はしてる人も叩いていたんだろうなって思いました。みんなが叩いてるから、自分もしてるけど叩こう、みたいな。おっさんレンタルでは、いろんなことを学びましたね。


——木村さんのアドバイスでうまくいきましたという報告はあった?


木村:たまにありました。無趣味で友達がいないという話をしはる人に、ぼくの山登りの師匠の、68才のベンさんを紹介したら「ベンさんと山に登って、山の魅力に目覚めました。友達ができました!」って、明るいメールがきまして、嬉しかったですね。


 副業ですけど、ぼくを借りてくれた人には、絶対に1つか2つプラスで帰ってほしいと思っていました。たとえば「彼氏にお金を振り込んでくれって言われて…」みたいな、負のオーラ満載の女性やったんですけど、なんとかこの人笑わせたいと、1時間一生懸命話したら、笑顔で帰っていきました。


——使命感みたいなものも?


木村:そうですね。そういうのもあって、もっと続けたかったんですけど、会費がね…。この仕事って1年契約なんです。年会費が13万円で、昨年10月に更新してくださいと言われたんですけど、会費を回収するために頑張らなあかんというのは本末転倒じゃないですか。それで、もういいかなと思って辞めました。13万円分の回収はできましたけどね。


——これから、やりたい副業はありますか?


木村:めっちゃ探してるんですよ。副業じゃなくても、楽しいなと思えること。最近、ウクレレを買ったんです。ウクレレで漫談とかするかもしれないです。独学でDVD買って練習しています。弾けるのはまだ、『大きな古時計』ぐらいですけどね。


——副業をすることについて、奥さんの反応は?


木村:最初は反対でした。おっさんレンタルも、「人と会うんやろ、危ないやん」という心配ですね。ぼくの子供は5才と3才の女の子ですけど、最近“お笑い”という言葉を覚えたので、「今日、お父さんお笑いの仕事やで」と言ったら、「じゃあ、お笑いキメてきてね」という謎の言葉で送り出されました(笑い)。


——悩んだとき、相談している先輩芸人はいますか?


木村:ちょいちょい東野幸治さんに相談します。いいときは「ええんちゃう?」、そうじゃないときは「もう、ええんちゃう?」の2つしかないので、答えが明快なんです。「おっさんレンタルをもう1年やろうかと思ってるんですけど」、と言った時は、「もう、ええんちゃう?」だったので、それも辞める理由になりました(笑い)。



【木村卓寛(きむらたくひろ)】

1976年 5月 22日生まれ。兵庫県出身。1999年お笑いコンビ天津を結成。2008年に『エロ詩吟』ネタで人気を博し、著書は10万部超のベストセラーとなる。現在はコンビ、ピン活動のほか、ロケバス運転手も行っている。



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