溜池ゴロー氏 息子に「18歳までAV観るな14歳まで調べるな」

2月20日(木)16時0分 NEWSポストセブン

「職業に貴賎なし」とはいうものの、性にまつわる仕事に対する世間の目は冷たい。AV男優として生きる男たちは、自分の生業にどう向き合い、息子や娘たちにそれをどう伝えているのだろうか?


 つい先だってのこと──溜池ゴロー監督は、10歳になる息子から質問を受けた。「父さんの仕事はなに?」。さらに息子はつづけた。「それから、AVって?」。とうとうこの日が来たか。溜池監督は感慨無量だった。


 溜池さんは、エロい美熟女を撮らせたら日本一といわれるAV監督。かつては、素人の人妻と自ら交わるハメ撮りもこなしていた。夫人の川奈まり子さんは、美熟女AV女優の元祖で、現在は数多くの官能小説を手掛けている作家だ。息子の素朴で無邪気な問いかけに、溜池監督は表情を改めた。


「お父さんの仕事はAV監督だ。ただし、AVってのは、まだお前は観ちゃいけない。18歳になるまで待たなきゃいけないんだ」

「……エッチなやつ?」


 溜池監督は、「そうだ」とうなずく。息子は、じっと父の顔を見つめている。監督は眼をそらさずにいった。


「お前が14歳になったら、父さんの仕事のことだけじゃなく、お母さんのこともすべて話す。だから、お前もそれまでは、AVのことを調べたりするな。いいか、男同士の約束だぞ!」  


 溜池・川奈夫妻にとって、息子はひと粒種。監督が40歳、夫人37歳の時の子だ。溜池監督はいう。


「妊娠がわかった時から、いつかはAVについて尋ねられると覚悟をしていました。いわば、この日のために僕らの子育てがあったといってもいいでしょうね」


 溜池監督と川奈さんの出会いは1999年。世に美熟女AVブームを巻き起こした、大ヒット作『義母〜まり子34歳〜』がきっかけだった。この作品で2人は恋に落ちる。


「AVに対する世間の眼がどういうものかを、僕ら夫婦は痛感して生きてきました。だけど、僕らはそんなAVこそが、人間の本当の姿を描くものだと自信と誇りをもっているんです」  


 溜池・川奈夫妻の子育ては、各々のブログやフェイスブックで公開されている。夏は南の孤島でキャンプ、冬には雪原へ。演劇やコンサート、博物館……両親が愛情たっぷりに息子を育てている様子が伝わってくる。


「僕は出産に立ち会いました。息子が誕生した瞬間に、オレは一生をかけて、全身全霊でこいつを守り抜くぞと決意したんです」


 小学校選びでも溜池さんは用意周到だった。


「在校生の態度や通学の様子はもちろん、校長先生の朝礼の内容、親御さんたちの職業や雰囲気まで僕が調査しました」


 這えば立て、立てば歩めの親心。これは溜池夫妻とて、世の親たちと同じ。ただ、「AV監督とAV女優の子」を告知する時は、成長につれ刻々と近づいてくる。


「子どもが大きくなってくると、なんとなく察している雰囲気はありますね。ウチは、母親のヌードが表紙の官能小説が家にあったりするんで、子どもなりに状況を把握していたはずです」


 溜池監督にとっての救いは、息子があっけらかんとしていることだ。


「親しい友人には、それっぽいことを話しているみたいです。今のところ、いじめられている様子もないので安心しています」


※週刊ポスト2014年2月28日号

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