「ゲス不倫」報道に沸く業界内でも不倫禁止令発令

2月20日(土)7時0分 NEWSポストセブン

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、連日この話題で持ちきりの「ゲス不倫」について、業界内でのアタフタぶりをリーク。


 * * *

 今年はまだ始まったばかりだが、年末の「新語・流行語大賞」発表まで、このワードはもちそうな気がする。「ゲス不倫」である。


 発端はもちろん、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音ベッキーの不倫報道。その後、発覚した宮崎謙介“前”議員で「ゲス不倫」はさらに定着し、複数の女性との交際が重なりあっている“宮崎年表”は、いまワイドショーでもっとも分計が上がるネタだとされている。そして最新は写真週刊誌がトップで報じた桂文枝師匠の愛人報道である。


 さらに「私の経験でもいいのなら、ネタがありますよ」「あの人もやっているのを知っていますよ」という女性の声がギョーカイ内の各所であがっているのだ。


 たとえば今週注目されたのは、宮崎“前”議員の不倫相手に「私も恋人を寝取られた」と女性週刊誌記者が手記を掲載したこと。さらには「ハニートラップに遭った」とうそぶく男性文化人の相手は「実は私なんです」と某女性スタッフから“告白”も受けた。「面白がっていただけるなら、私も身を削ります」という心づもりのあるギョーカイ女性の多いこと、多いこと。不倫経験のある男性有名人は戦々恐々だろう。


 ベッキーへのクレーム数がやや落ち着いた各テレビ局内でも「ゲス不倫」の話題はいまだに尽きない。「そういえば…」と、不倫で異動した男性社員の“昔話”に花が咲いたり、「とにかく、気をつけるに越したことはない」と、既婚の男性社員や男性アナウンサーへ上からの“ご注意”があった局もあると聞く。


 そして、女性タレントやフリーの女性キャスターを数多く抱える芸能プロダクションで通告されたのが「不倫禁止令」である。


 モー娘。やAKB48グループほどではないにしろ、「恋愛には社長がいい顔をしてくれない」という女性タレントやキャスターは多かったが、この「ゲス不倫」騒動で、「とにかく不倫だけは絶対にダメ」と“お達し”があったというのだ。


 かつて、テレビ局やラジオ局で、男性社員の不倫相手として標的とされていたのはフリーの女性アナウンサーやリポーターが一般的だった。


 フリーの女性の喋り手は、男性スタッフらからしてみると、局アナの女性より「声がかけやすい」「敷居が高そうで実は低い」というのである。


 その理由は、局員同士だと、破局したり、それが原因で離婚したりすると、後々面倒なことになりかねないが、相手がフリーなら、どちらかが番組や現場を離れさえすれば、話はそこで終わるという“後腐れのなさ”。


 もう一つの理由は、帯番組のレギュラーとしてテレビ局に出入りしているフリー女子アナは、よほどの大物でない限り、一人に一人、マネジャーが付いているワケではないから、所属事務所にバレずに進めやすいというのである。


 とはいえ、昔に比べたら、男性局員とフリー女子アナの不倫はずいぶん減ったと言われる。それは、ある番組のお陰(?)なのだ。


 いまでも時々「あれほど、不倫カップルが多かった番組というのもそうはない」とベテランテレビマンが口を揃える“伝説の番組”、それは、 現役女子大生や大学卒業後すぐにキャスターになった女性たちが数多く出ていた報道系の番組だ。


 彼女たちの相手はテレビ局の男性社員や外部スタッフ、放送作家などで、関係を耳にした彼らの奥さんたちがスタッフルームに確認の電話をしてきたり、会社に乗り込んできたりした“現場”を目にした人も大勢いたという。


 実は私もその内の何人かの女性に話を聞いたことがあるのだが、彼女たちは「別に略奪してやろうとか思っているわけではない」「朝も夜もないような過酷な現場で、自分の存在が彼の安らぎになれば」と言っていた。


 宮崎謙介“前”議員と不倫をしていた元女性タレントが週刊文春の記者相手に話していたことと似たニュアンスだ。


 その元女性タレントは京都まで遠征して不倫をしていたが、私自身も、件の番組スタッフが“地方取材”とか“ゴルフ”と称して不倫旅行をするアリバイ要員として使われたこともあった。携帯電話という便利なツールを手に入れても不倫の手口はほとんど変わっていないということだ(苦笑)。


 その報道番組だけではない。たとえば番宣番組とかミニ番組、スポーツニュースの現場などでは、女性はフリーアナやキャスター、リポーターひとり。あとは全員、外部の男性スタッフで、“局員”はひとりだけ…というのも、不倫が芽生えやすい“パターン”であった。


 だが、今回の一連の「ゲス不倫」がそうであったように、多くの人を傷つけ、男女共に人生を狂わされるのが不倫…。“過去の失敗エピソード”をなるべく具体的に話して、「そんなふうにはなりたくないだろ?」「せっかく掴んだチャンスを恋愛や不倫で失うなんてバカらしい」「君一人の問題ではなく、多くの人に迷惑をかけてしまうから」と説得するのが、今回の“お達し”内容だ。


 とはいえ、頭のいいベッキーでさえ、そうであったように、恋愛の始まりというのは、「頭ではわかっていたのだけれど…」と、イケナイ方へ向かってしまうのが常。さらに、ブーム(?)に乗っかって、ドロドロ不倫からプチ不倫まで、自らの経験を「話したい」「書きたい」「発表したい」という女性も増えてしまいそうな気配がする。


 ゲス不倫の被害に遭わないようにするためには、男女共に「甘い話には気をつけろ」ということなのかもしれない。


 数字をもっている宮崎謙介“前”議員の女性問題を正々堂々と扱うためにも、「同じことをやっていた」と言われないよう、業界内のスタッフは細心の注意をはらうべきだろう。

NEWSポストセブン

「ゲス不倫」をもっと詳しく

「ゲス不倫」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ