ファンにはたまらない制作秘話も語られる! 『やがて君になる 5』『籠の少女は恋をする 1』『エクレア bleue』発売記念トークショーをレポート&インタビュー

2月21日(水)19時0分 アニメイトタイムズ

2018年2月3日、アニメイト池袋本店にて、『やがて君になる 5』『籠の少女は恋をする 1』『エクレア bleue』発売記念トークショーが行われました。

仲谷鳰先生(『やがて君になる』作者)、川浪いずみ先生(『籠の少女は恋をする』作者)、電撃大王編集部・楠達矢さんが登壇し、各社百合部部長の三枝さん(アニメイト)、岡田さん(ゲーマーズ)、榊原さん(書泉)の司会のもと、イベントが進行していきました。

イベントでは、百合部部長の方々が登壇者へ熱い思いをぶつけたほか、読者から事前に募集していた質問にも答えてくれていました。

そんなイベントの模様を本稿でレポート! また、アニメイトタイムズ独占でイベント後の感想についてインタビューも行いましたので、そちらもお見逃しなく!3作品の裏側に迫る!
三枝さんの呼び込みとともに仲谷鳰先生、川浪いずみ先生、楠達矢さんが登壇。一言ずつ自己紹介をした後は着席し、ここからは『やがて君になる』の全貌に迫っていきます。

まずは表紙のこだわりについて。1巻は難航したそうで、侑と七海先輩二人にどこまで寄るのかをデザイナーとも相談しながら完成したものだと仲谷さんは語ります。

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2巻以降からは表紙のラフと同時に帯のキャッチコピーも決めて、そこからイラストを本格的に仕上げるといった進行で制作していたことも明かしてくれました。

毎巻いいものを作ろうと二人でアイデアを出し合っていったため、毎回ハードルが上がっていってしまい、最新刊の5巻はかなり悩んだ末に出たものだそうです。

また、編集長からOKが出ていたネームを丸ごと書き直していたという驚きの事実も口にします。楠さんは「2話、3話違うと思うから書き直さない?」と仲谷さんに提案したら「いいですよ」と返答をしてくれたので一からやることにしたそうです。楠さんも仲谷さんも、面白いものを作ろうと思っているからこそできたことだとおっしゃっていました。終盤に向かうような盛り上がりを見せているため、6巻ぐらいで終わってしまうのではないかという声も出ているらしく、それについて仲谷さんは「もうちょっと続くので、ご期待ください」と、ファンを安心させるコメントをしてくれました。

続いては『籠の少女は恋をする』の話題へ。最初は遊郭での花魁同士の恋を題材に考えていたそうですが、お蔵入りしていたとのこと。そこから現代らしさを考えて女子高生でやろうと思いつき、設定を作り直して出来上がったのが本作だと教えてくれました。

次にタイトルの由来について、岡田さんが尋ねます。川浪さんは「入れたいような単語を楠さんと出し合って決めました」と返答。

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しかし、楠さんは「タイトルを決めたときのことを全然覚えてない(笑)」と述べると会場からは笑い声が。その後も川浪さんは、「楠さんが単語を並び替えてくれて今のタイトルに決まった」など、タイトルが決まった経緯を語ってくれましたが、やはり楠さんは思い出せない様子。

楠さんはタイトルを決めるのが苦手らしく、「できることならすべての担当作品のタイトルを無しにしたい」と明かしてくれました。ちなみに楠さんが担当したなかで一番いいタイトルが付けられたのは『艦隊これくしょん -艦これ- 止まり木の鎮守府』だそうです。

最後は『エクレア bleue』ができるまでの裏側を語っていました。アンソロジーコミックを作るときは編集部で何人かで分担して連絡を取り合うのが普通だそうですが、『エクレア bleue』についてはイラスト含め19作品中17作品を楠さんが担当していたとのこと。

そのなかで『やがて君になる』『籠の少女は恋をする』も同時に動かしていたと述べ、百合部の方々は驚愕していました。また、どれだけ忙しくなっても『エクレア』が出来上がった後は「次も作りたいな」とも思ってしまうそうです。

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『エクレア』と電撃の共通点とは?
ここからはツイッターで募集していた質問をぶつけていくコーナーへ移ります。百合が大好きな読者からの質問を登壇者が答える、濃い内容のトークが繰り広げられました。

Q1:いつごろから百合にハマりましたか?

楠達矢さん(以下、楠):百合作品ではないですけど、『LOVELESS』に「女子ゼロ」というのがいまして、その二人に魅せられましたね。それについては仲谷さんも分かっていただけるのではないかと。

仲谷鳰先生(以下、仲谷):どこで百合に出会ったかと聞かれるたびに、いつも楠さんと被るのでちょっと嫌なんですよね(笑)。私も「女子ゼロ」を見て「女の子同士っていいな」と思って今に至ります。

川浪いずみ先生(以下、川浪):周りに同人活動で百合を描いている人が多かったので、自分も描いてみようと思い、実際にやってみたら「これだ!」と。それからキャラクターを描いたりストーリーを考えたりするようになりました。

Q2:『エクレア』のタイトルはなにが由来なのですか?

楠:なにかしらお菓子の名前に決めているということを営業部の方に伝えると、「『エクレア』はどうですか?」と提案してくれたんですよ。

『エクレア』はエクレールが語源の由来とも言われていまして、その意味が“稲妻”なんですよ。“電撃”の百合アンソロジーということでピッタリじゃないかと思い、『エクレア』に決まったんです。

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Q3:ストーリーを考えるとき、冒頭から完結まで考えているのですか?

仲谷:どのような内容にするのかだけは感覚で決めていますが、残りは理詰めで考えています。どのようにすればその状況にたどり着けるのかは最初から最後まで決めています。

川浪:まず登場人物を決めて、それからなぜ彼女たちがここにいるのかを考えていますね。うまく描けないときも多いので、そのときは描きたい要素をアウトプットして、それを楠さんに渡しています。そうすると、なかなかまとまらないでいたことがシュッと綺麗になって返ってくるんです。

Q4:『やが君』第5巻に登場するクラゲの水槽と、イルカの種類から品川のとある水族館だと予想していますが、他にモチーフになっている水族館はありますか? ちなみに仲谷さんの好きな海洋生物はなんでしょうか?

仲谷:特定班すごいですね(笑)。予想通り品川の水族館です。ネームを描く前に取材に行って、そっくりそのままではないですがモデルにさせていただきました。

おおよそ予想はついたとは思いますが、好きな海の生き物はメンダコ、クラゲ、ウツボとかが好きです。ウツボはわりとどこの水族館に行ってもいて、底にジッとしているのを見ているのが好きですね。

Q5:先生方から見て楠さんはどう映っていますか?

仲谷:うまくまとまらなかったときに助けを求めると応えてくれる方です。

川浪:ホワホワしたしゃべり方をしていますけど、すごくスマートな方です。

楠:担当編集のことを道具だと思ってくれという話をしていまして、考えがまとまらないときなど、困ったときはうまく使ってほしいと思っています。裏を返せばひどく使えば壊れるよという意味もあるのですが(笑)。

Q6:楠さんから見たお二人の作品の魅力について教えてください。

楠:僕は作家さんが好きで、その人だけにしか描けない作品が好きなんです。両作品の魅力がどこかと挙げるのならば、仲谷先生が描いている、川浪先生が描いているというところに尽きると思っています。お二人の考える百合について出せるように担当しているので、そういうところを楽しんでいただければと思います。

百合をこよなく愛する方々が集まったイベントもいよいよ終盤。最後は来場してくれた読者に向けて一言ずつ感謝の言葉を述べ、イベントは終了となりました。

トークショーを終えたお二人にインタビューを実施!
——イベントを終えてみていかがでしたか?

仲谷鳰先生(以下、仲谷):トークショーをするのが初めてでしたし、私も川浪先生もあまりしゃべるほうではないのでイベントが始まるまでは少し不安でしたけど、無事終えられてよかったです。

川浪いずみ先生(以下、川浪):私も楽しんでもらえるかどうか始まるまで心配していましたけど、イベントの最中お客さんが笑ってくれていたりしていたのでよかったです。

——イベントで印象に残っていることはなんでしょうか?

川浪:仲谷さんから『やがて君になる』の制作秘話を聞けたことですね。

仲谷:私以外の作品のことをいろいろと聞けたのはよかったですね。自分が話しているときは必死で話の内容を考えていましたが(笑)。

——最近、百合を感じた作品はなんですか?

仲谷:今放送している『宇宙よりも遠い場所』をオススメしたいです。爽やかな人間関係を見せつつも、めんどくさいところも見せる、そういったのを私は楽しんでいます。

川浪:私もその作品見てみたいです。楠さんもツイッターで推していたので。

——作品を描くにあたってどういった要素を入れようと考えていますか?

仲谷:私はめんどくさい子が好きなので、そういった子を登場させたいと思っています。その子を今の状況からどうやったら助けられるのかを考えながら描くのが楽しいですね。

川浪:キャラによっていろんな恋の仕方があると思うので、バリエーションを付けていきながら描いていきたいと思っています。

——新しく作品を作るときはなにから考えますか?

川浪:作品によってまちまちですが『籠の少女は恋をする』は舞台設定、キャラ、ストーリーの順番で作っています。

仲谷:私は最後にたどり着きたいシーンをまず考えていますね。そこからどうすればそのシーンに着くことができるのかを考えてストーリーを作っています。キャラクターから考えるということはあまりしていないです。

——最後に読者へ向けてメッセージをお願いします。

仲谷:『やがて君になる』は、私の考える百合を伝えるために描き始めた作品です。今では5巻まで出すことができ、たどり着きたい場所へと近づいてきました。これから読もうと思っている方も、これまで作品を追ってきてくださっている方も今後ともよろしくお願いします。

川浪:読んでいて胃が痛くなるような作品が私は好きで、『籠の少女は恋をする』ではそういった作品を目指しています。今後の展開を楽しみにしつつ、お付き合いいただけると幸いです。

——ありがとうございました。

アニメイト池袋本店の百合部コーナーを紹介!
現在、アニメイト池袋本店1Fでは、百合コーナーを展開中です! アニメイト百合部1周年の際に行われた「百合部強化合宿」で作ったPOPなどが飾られており、百合部部長の百合への愛が感じられるコーナーとなっています。

また、紹介しているのは百合作品だけではありません! 部長たちがおすすめする百合を感じられる作品も合わせて取り上げています。アニメイト池袋本店に訪れた際はぜひご覧ください![取材・文・写真/阿部アキラ]

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