菅田将暉「生徒役してたのに…」物議醸す教師役「3年A組」で迎える26歳!

2019年2月21日(木)7時45分 シネマカフェ

「3年A組―今から皆さんは、人質です―」第8話 (C)NTV

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菅田将暉が2月21日で26歳の誕生日を迎える。その菅田さんも親友・山崎賢人に続いて、ついに学生服を脱いだ。

現在、29人の生徒を人質に取って学校に立てこもる担任教師役を熱演中のドラマ「3年A組—今から皆さんは、人質です—」は、放送がスタートするや「ちょっと前まで生徒役してたのに…」と菅田さんが教壇に立つ姿に驚愕するファンが続出。同じ日本テレビ系で2013年に放送された「35歳の高校生」を思い起こす人も多く、菅田さんが1軍と呼ばれるスクールカーストの最上位に君臨する“いじめっ子”の男子生徒だったことを思えば、確かに感慨深いものがある。

そんな菅田さんの主な学生役の歩みと、現在の“担任教師”ぶりに迫った。

非モテから異端児、エリートまで!クセが強い“学生時代”
1993(平成5)年、大阪府生まれ。野村周平福士蒼汰太賀、神木隆之介、竹内涼真、間宮祥太朗、成田凌らがひしめく“黄金世代”のトップランナーといっていい。昨年は『あゝ、荒野』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いている。

16歳のとき単身上京して早10年。「仮面ライダーW」フィリップ役で仮面ライダーシリーズ最年少主演を務めると、その後はドラマ「ハンマーセッション」(TBS系)や映画『高校デビュー』(11)ではチャラめの高校生を演じ、舞台「タンブリング」では新体操に燃える男子にも。一転、2012年公開の東野圭吾・原作の人気シリーズ『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』では“水泳部”の松坂桃李の後輩で、重要な役柄を熱演。同作には盟友・山崎さんも出演していた。


芥川賞小説を青山真治監督が映画化した『共喰い』(13)では、鬱屈とした思いを抱えた地方都市の17歳の高校生・遠馬役を務め、その演技で日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞、コアな映画ファンからも注目を集めるようになる。

かと思えば、『男子高校生の日常』では野村さんや吉沢亮と非モテ高校生トリオに。


2013年度後期に放送されたNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」での学帽+坊主頭の西門泰介は甲子園を目指すも、戦争に夢を阻まれる高校球児で、お茶の間の人気者となった。同じくNHKで、さだまさしの青春時代(70年代)を描いた「ちゃんぽん食べたか」では絶対音感を持つ個性派高校生・佐野雅志を演じ、実際にバイオリンやギターをマスター。芸達者で、天才肌の役がハマるのはこのころからも評判だった。

ふり返ってみると、泰介のような“ザ・好青年”は珍しい(?)ほうで、山田涼介主演の『暗殺教室』シリーズでも頭の回転が早く、戦闘力も高い赤羽カルマ役に、『ディストラクション・ベイビーズ』では柳楽優弥演じる主人公の凶暴さに便乗し無差別に暴行を繰り返すという、彼史上最もクズキャラな北原裕也役で新境地を見せた。


『溺れるナイフ』の神主の息子・コウの妖しさや激しさもまた、菅田さんにしか発せられないものだ。


その対極にあるのが、天然なお調子者・瀬戸を演じた『セトウツミ』で、内海役の池松壮亮と醸し出す空気感が大好きという人も多いはず。


『帝一の國』の、生徒会長(果ては総理大臣)を目指してなりふり構わず奮闘する超エリート高校生(でも本音はピアノ弾きたい!)・赤場帝一のような多面性こそ、菅田さんの最大の魅力かもしれない。


なお、記憶に新しいところでは、連続テレビ小説「まんぷく」で新米弁護士・東太一に扮し、立花萬平(長谷川博己)・福子(安藤サクラ)夫妻の窮地を救った。無事に“まんぷくラーメン”が完成したのは、東京帝大法学部を主席で卒業した“東先生”がいてくれたからこそ!? 

さらに最新映画となる山崎貴監督の大作映画『アルキメデスの大戦』でも数学者の天才を演じる菅田さん。対照的に、『セトウツミ』大森立嗣監督と組み、親友・太賀さんと出演する『タロウのバカ』では学業とは無縁そうで(!?)、相当クセが強そうだ。


「3年A組」で念願の教師役!その担任ぶりは…
「高校時代、実際に教師を目指していた」菅田さんが「いつかは演じてみたい」と願っていた教師役に初挑戦しているのが、現在放送中の「3年A組—今から皆さんは、人質です—」。


3年A組の担任の美術教師・柊一颯として、卒業まで残り10日となった私立高校で29人の生徒を“人質”にとり、前途有望でみんなの憧れだった水泳部の景山澪奈(上白石萌歌)の死の真相を解き明かしていく本作。毎回、柊一颯が“俺の授業”と呼ぶ謎解きは過激で、決して“正しい”手段とはいえないが、思考停止に陥りがちな今だからこそ、将来ある生徒たちに「自分の頭で考えろ!」と徹底して促していく。

例えば、最近問題となっているSNSへの動画投稿について。自分の身の潔白を証明するため、あるいは「いいね!」やフォロワーを増やすために行ったその行為の意味、他者へもたらす影響を考えたのか!? と熱弁をふるう姿は、生徒たちのみならず、SNSを当たり前に利用する視聴者たちをもハッとさせた。

次回2月24日放送の第8話でも、警察で取り調べを受ける武智(田辺誠一)は「僕は何も悪くない…」と無実を訴えるが、すでにSNSでは武智の殺人疑惑の証拠となる動画が拡散されており、その悪事を暴いた者たちの勝利宣言で溢れかえっていた。


ついに澪奈の死の原因となったフェイク動画の真相にたどり着いたと思う3年A組の生徒たちは、未だ解放されない理由を柊一颯に問う。すると一颯は澪奈の死の原因はこれがすべてではないと告げ、むしろこれからが「本番」であると突きつける。戸惑う生徒たちに一颯が与えた次なる課題は…「自習」。回収していた鞄や携帯電話を返却し、今日1日を思い思いに過ごすようにと告げる——。


実はまだ、真の黒幕がいる様子。その上、菅田さん演じる一颯は一刻を争う病魔に冒されている。まもなくクライマックスを迎える「3年A組」からは目が離せそうもない。

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また、菅田さんはじめ、山崎さんや野村さん、高杉真宙、広瀬アリス、森川葵、新川優愛らが生徒役を務めた「35歳の高校生」と比較される理由のもう1つは、生徒役の若手俳優・女優たちの豪華すぎる顔ぶれだ。


学級委員・茅野さくら役の永野芽郁を筆頭に、上白石さん、川栄李奈、今田美桜、福原遥、堀田真由ほか、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、萩原利久、神尾楓珠、古川毅(SUPER★DRAGON)、鈴木仁、佐久本宝、今井悠貴、若林時英など、すでに実績のある者や子役から見事な成長を遂げた者まで様々。先週第7話では『ソロモンの偽証』の実力派コンビ、望月歩と富田望生の熱演が話題となった。

数年後、本作も「ものすごい神キャストのドラマがあった」と語られるに違いなく、この中から菅田さんに続くようなトップ俳優が現れるかもしれない。

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