今の梅宮アンナに魅力はない。長女との「別居」騒動に、子を産んだだけで「母親」になれるとは限らない現実を見る

2月20日(土)17時0分 messy

梅宮アンナ『女は「ひとりの時間」に磨かれる』(KADOKAWA)

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 14歳の長女との別居生活を大々的にネタにした梅宮アンナ。まず2月9日、アンナは『白熱ライブ ビビット』(TBS系)で、ひとり娘の百々果さんと「別居している」と公表。昨秋からアンナは都内のマンションで部屋を借りて一人暮らしをし、百々果さんはアンナの実家で祖父母である梅宮辰夫(77)とクラウディア(77)と生活するスタイルをとったという。理由を「別居という距離を取ることで、お互いを思いやることができるようになった」「子育っててどうしてもストレスがかかる」からだと説明したアンナは、見事にネット炎上に成功。「こんなの育児放棄!」「アンナは親になってもワガママ娘のまま」「母親になるべきじゃない」などなど批判が集中した。

 だが炎上も計算済みだった。9日のテレビ出演は、12日発売の彼女のエッセイ本『女は「一人の時間」に磨かれる』(KADOKAWA)のプロモーションだったわけである。いわゆる炎上マーケティングだ。ゆえに「見事に〜成功」と書いた。11日、この書籍の発売を記念して、アンナは自身初となるファンミーティングを開催。そこにもマスコミは集った。マスコミを呼ぶべく、発売前に話題性のあるネタをテレビに提供する。アンナはテレビの使い方をわかっている。ファンミーティングの会場には40〜50代の女性ファン150名が来場し、梅宮と百々果さんのトークや食事を楽しんだという。百々果さんは「ママ大好き!」と話し、「再婚はイヤだ!」と話した。

 そのイベント終了後に応じたというEntamePlexのインタビューで、アンナは次のように語っている。

「すぐに『育児放棄』だって結びつけたがる人もいるんですよ。『百々果ちゃんがかわいそう!』って、本人は『あーママいなくていいよ』くらいまで言っているんです(笑)。でも、いろいろ言われるけど、私はもう仕方がないと思っています」

「何に関してもそうですが、やってない人ほど口を出すんです。押し付けがましく正当化して『こうあるべきだ』って。だから、本音を言えば…『困っちゃうな〜』のひと言です。あのね、いろいろなケースを知っている人って、誰かを攻撃しないんですよ。『そういう場合もあるのかもしれない』と、身をもって学んでいるから」

 アンナの言うことももっともで、彼女の育った環境も仕事も家族との関係も、あくまでも「アンナのケース」であるのに、無関係の他人が「こうあるべきだ!」と口を挟むのはおかしい(ただアンナはそれを利用しているわけだが)。しかし一方で、なんでもかんでも、「アンナのケースは特殊だけど、それもイイよね」と賛同もできない。というのもやはり、80歳近い両親が亡くなったら、あるいは介護が必要になったら、アンナはどうするのだろう? という気がかりが拭えないからだ。もちろん私も彼女たちと無関係な他人であるので、「どうでもいい」ことは間違いないのだが、親子関係をめぐるひとつのケーススタディとして、想像を巡らせるべき問題のようにも思える。

努力嫌悪の依存体質

 アンナは02年に百々果さんをアメリカの病院で出産。出産前からアンナは離婚を決意していたそうで、すぐに実行、それ以降は実家である梅宮辰夫邸に身を寄せて同居生活を送ってきた。「正直、両親と住むことが苦手な私だけどで仕方ない」と、新生児を抱えていたため同居に踏み切ったのだという。

 妊娠と出産を、アンナは「私は、出産を喜ぶ余裕はぜんぜんなかった。ただ怖くて震えていた」「アメリカの病院では出産翌日に退院。沐浴やオムツレッスンなどもなく途方に暮れた」と述懐していた。また、自身のブログで「みんなから中絶をすすめられた」とカミングアウトし、これまたバッシング対象となったことも記憶に新しい。

 産後はいくつかのトークバラエティ番組に出演してさらっと披露した、「バストの形が崩れるのがイヤで母乳をあげなかった」「モデルなのに出産で激太りしてしまいノイローゼ状態になり、親や娘に『あんたのせいよ!』と当り散らした」「子連れで飛行機に搭乗する際は、睡眠薬で子供を静かにさせておく」などのネタすべてが大炎上。

 母乳育児をしない/できない女性に対して、「お母さんなんだからおっぱいをあげなきゃダメよ! 見た目の美しさなんて気にしてちゃ母親失格!」と強制するほどの母乳信仰をたまに見聞きするが、「形崩れがイヤ」という理由で母乳を拒否する女性なんてそんなにいるだろうか、痛いとか出ないとかの理由があるんじゃないかと、疑問に思っていた。そうかここにいたのか。アンナは体の美しさが資本のお仕事(といっても基本的には胸の形をさらすヌード系の仕事ではなく、あくまでも洋服を着こなすファッションモデルのはずなのだが)であるゆえ、ノイローゼになるほどバスト維持やダイエットに過敏になっていたようだ。

 しかしそこまで自らのボディメイクを意識し、産後わずかな期間ですっかり痩せたアンナだが、体型管理が得意ではない。数年後にはリバウンドしてしまい、雑誌『美st』(光文社)の企画でストイックに減量、ややすっきりした体で手ブラヌードを撮った。ダイエットには食事内容と運動がつきものだが、アンナは今でもまったく料理をしない。実家での料理担当は両親で、ひとり暮らしの新居に移ってからは「冷蔵庫は単なる飾り」だという外食一辺倒。それで「太りたくない」というメンタルが不思議である。

 また、百々果さんに「出て行って」と別居を促された原因として、アンナは「共同で使っていた部屋に、私の荷物が増えすぎて邪魔だからと」と発言したが、まずは所持品を整理整頓すれば良かったのでは。様々なアンナの言動からは、「私は絶対に変わりたくない」という努力嫌悪の依存体質をひしひし感じるのだ。

アダルトチルドレンじゃないのか

 18日には、母娘別居騒動を受けて別居後の暮らしぶりに密着した『ノンストップ!』(フジテレビ系)が放送された。VTRは題して【梅宮アンナが「育児放棄」との批判を否定 娘との関係や私生活を語る】。百々果さんも登場している。現在は週3日くらい会っているそうで、

 百々果さん「前はずーっと会えないこともあって、淋しかったです。でもその時は2人で喋って(=話し合いをして)……うん、それからはよくなった」

 ずーっと会えなかった時期とは、アンナが山形県在住の男性と3年にわたって不倫していた時期のことだろうか。それとも昨年、アンナはアメリカ一人旅をしていたが、その時期か。どちらでもいいが、とりあえず百々果さんは淋しかったのか……。これに対してアンナは、

 アンナ「本当に全然完璧なお母さんではないから申し訳ないなって思うんだけど。お弁当作るお母さん凄いと思うのね。自分ができないから。私は聞いたんですよ百々果に、お弁当作らなきゃいけないですかって。そしたら百々果は『興味ないから』って。子どもにどうしたいか聞けばいいとわかった」

 おいおい、子供の言葉を真に受けちゃっている。そこはたぶん、「あっ、娘に気を遣わせちゃったな」と気付いて反省する場面だ。百々果さんは、かつて親子で出演した番組で、西村知美の娘が「ママが作ってくれるごはんが美味しい」と話したときに「そういうの夢。私は作ってもらったことがない」と漏らしていたことがある。アンナは娘との関係を「29歳差の姉妹みたい。なんでも本音で言い合える対等な存在。親友のような良いパートナー。恋愛の話もお仕事の話も相談できる相手」と誇るが、しかし、娘が母親になんでも本音を伝えていると心から信じ込んでいるのだろうか? だとしたら相当、おめでたい。

 アンナは『ノンストップ!』VTRで、次のような話もした。

アンナ「お付き合いしていた人がいて、妻帯者じゃないという言葉を信じてやってきたけれど、真実じゃなかったんだよね」

 このときまっさきに相手の男性の異変に気付いたのは長女だった。

アンナ「百々果に『あの人、なんか変じゃない?』と言われた。なんで?ときいたら『だって挨拶とかしてこない』と。今思えば彼が後ろめたいものがあったからっていう。子供の純粋な見方は間違ってないんだよね。精神的に一番大人なのはたぶん梅宮家の中で百々果だと思う」

 いやいや、それは、アダルトチルドレンじゃあないのか。だが、辰夫もクラウディアも、おそらくそのことに気がついていない。クラウディアもVTRに登場し、「本当はアンナが早く結婚でもして仕事もやめて専業主婦として百々果の養育をしてほしいけど、結婚はもう無理だわね」と笑った。いやいやそれも違うだろう。アンナは結婚はしたがっているかもしれないが、専業主婦は絶対にやりたがっていない。彼女の望んでいるのはおそらく専業主婦ではなくて、愛する夫と可愛い娘、優秀なハウスキーパーを雇える裕福な生活、そしてモデルとしての充実だと思う。なんだか登場人物、すなわち梅宮家の全員が、見事なまでにすれちがっているように見えるのは私だけだろうか。

アンナ「型破りだし普通じゃないって言われたらそうなんだけども、少なくとも人それぞれ生き方があって家族の形もふたつとして同じものはない。梅宮家が不幸かっていったら不幸じゃないんだよね。人それぞれだからさ、その人にはその人の生き方がある」

 VTRはこうやってまとめられた。確かに彼らは裕福で、家族間の愛情もあって、不幸では決してない。アンナの生き方を否定はしないが、しかし果たして、本当にこのままでいいものだろうか。

辰夫とクラウディアがやるべきこと

 誰でも分娩直後からすぐに「成熟した親」にはなれない。未熟ながらも、しかし親になった以上は重い責任が生じることを理解し、大人になろう、成熟しようと努める必要がある。もちろんアンナもその努力はしたのかもしれない。そして「子育てをしているとストレスがたまる」という彼女の言い分ももちろんわかる。当たり前のことだからだ。でも、ストレスがたまる→子供と大喧嘩を繰り返す、これは違う。

 アンナは、「私は完璧な親じゃない、でも私たち家族は幸せ」と言う。完璧な親でありたい気持ちと、そうではない現実を突きつけられる毎日に心を病んでしまう親もいる。だから「私は完璧じゃない、でも大丈夫」と思えることは重要だ。その一方で、アンナの場合は、もう少し大人に成長する必要があるのではないか。今の彼女がいくらモデルとして誌面や広告に出ても、あるいはエッセイやコラムで一般女性に自身の価値観やライフスタイルを説いても、まるで魅力がない。つまり訴求力がない。今のアンナは、40代の小娘である。

 辰夫とクラウディアは、40代になった娘の成熟のためにも、思春期の孫の成長のためにも、アンナと百々果さんを向き合わせるべく力を注ぐべきなのではないかと思う。彼らもまた親であり、子育ての道半ばなのかもしれない。
(清水美早紀)

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