「わろてんか」に「直虎」と共通点 高橋一生が助ける点も

2月21日(水)7時0分 NEWSポストセブン

クライマックスに向けて好調の『わろてんか』(公式HPより)

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 放送を終えるまであと1か月あまりとなった連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)。ここ最近は視聴率20%超えを記録することが多く、好調だ。この朝ドラ、意外にも大河ドラマ『おんな城主 直虎』と共通点があるという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。


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 盛り上がる平昌オリンピックの最中、終盤の物語が粛々と進む朝ドラ『わろてんか』。わざわざ“粛々”と書いたのは、スタート当初、勝手に抱いていたイメージとは違い、意外に「弾けない」ドラマなんだなと思うからだ。


 大阪を舞台に「笑いの殿堂」を作った夫婦の物語と聞いて、さぞかし破天荒な展開になるのかと思いきや、ヒロインてん(葵わかな)は超しっかり者。集まってくる芸人たちもアブない感じの人間はいない。地に足の着いたヒロインの一代記となっている。


 かつて昭和の人気女芸人ミヤコ蝶々の半生を描いた昼ドラ『鈴子の恋』は略奪愛、借金、ヒロポン中毒など、舞台裏のこってりした話満載だったことを思うと、『わろてんか』の爽快感は、さすが朝ドラだと改めて思う。


 さらに『わろてんか』は、昨年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』といくつか共通点がある。共通点の第一は、主人公が、「主」であること。一族の男たちが次々と亡くなり、直虎(柴咲コウ)は城主となり、てんは北村藤吉(松坂桃李)亡きあと、夫が起こした北村商店の「おんな興行師」となった。ただし、直虎が自ら武将姿で戦などすることがなかったのと同じく、てんも自ら舞台に立つことはない。


 共通点の二つ目は、「息子に悩まされる」こと。直虎が育てた虎松(菅田将暉)は、少年時代、徳川家の草履番となるや、その整理整頓システムを考案。何かというと「日の本一」になると眉毛を吊り上げ、鼻息を噴射して、暴走気味。一方、『わろてんか』では、先日、てんの息子隼也(成田凌)がアメリカの有名なショーを招聘しようと焦って、巨額の詐欺にあってしまった。偽物の代理人に払った手付金はなんと5000円!! 現代価格にしたら1000万円以上!? あちゃー。ちなみにその週のタイトルは「ボンのご乱心」である。


 そして、もっとも際立つふたつのドラマの共通点といえば、「いつも助けてくれるのは高橋一生」というところだ。


『直虎』の高橋は、常に直虎と対立しているように見せつつも、彼女を守り続けた小野政次。磔になり、直虎に槍を突き立てられた瞬間、心を通わせた最期の場面は、大河ドラマの語り草になるシーンだ。その高橋は『わろてんか』では、かつてのてんの許嫁で、今はエンタテイメントの世界で活躍する伊能栞。伊能は、藤吉と親友になり、北村商店の役員として、てんを支える。隼也の大失敗をフォローしたのも結局、伊能だった。常に黒っぽい着物でダークモードだった政次と颯爽とした洋装で貴公子モードの伊能。外見にもこだわりながら、私欲に走らず、余計なことは言わない高橋一生。出木杉君か。


 そのほか、ヒロインの恋敵がのちに助け合う間柄になる(直虎と虎松の実母しの、てんと藤吉の許嫁だった楓)、時々恋しい人が幽霊になって現れる(直虎では三浦春馬演じる  井伊直親がよく出てきたし、てんの夢の中でも藤吉がにこにこと現れる)など、共通点は多い。最終回、直虎は静かに世を去った。『わろてんか』はどんなラストになるのか。ここまで生真面目にやってきた分、すんごいオチがあったりして!?

NEWSポストセブン

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