アナタは知ってる?正義の味方、スコットランドヤードの秘密

2月21日(金)10時51分 海外ドラマboard

ミステリー作品には欠かせない存在といえばそう、事件を謎解く警察官です。今回は、ロンドンの平和を守るお巡りさん「スコットランドヤード」についてまとめました!

ロンドンのお巡りさん

イギリス・ロンドンが舞台のミステリー作品を鑑賞していると、必ずといっていいほど耳にする「スコットランドヤード」。
これは「ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)」の愛称の一つです。
ロンドンなのにスコットランド…この変わった呼び名の秘密、皆さんはご存知ですか?

今回は、ロンドンの平和を守るお巡りさん、スコットランドヤードについてまとめました!

ロンドンの警察史

ロンドンで初めての警察組織は、18世紀、治安判事であったフィールディング兄弟によって組織されたといわれています。
急激な人口増加に伴い治安の悪化したロンドンにおいて、毅然とした態度で悪を取り締まる彼らは、当時のロンドン市民にも大歓迎で迎えられたといいます。

その後19世紀になると、内務大臣ロバート・ピール卿を中心に「ロンドン警視庁」が創設されました。
こちらは、英国史上初の中央集権による警察組織だったそうです。

ロンドンには、ふたつの警察組織がある

ここで少し、ロンドンのお巡りさんについてご説明します。
ちょっとややこしいんですが、ロンドンには二つの警察組織が混在しているのです。

今回扱うスコットランドヤードは、ロンドンでも「シティを除く大ロンドン圏(図のクリーム色の部分)」を管轄しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ca/City_of_London_in_Greater_London.svg/750px-City_of_London_in_Greater_London.svg.png

で、この「シティ(ロンドンの金融街、図の赤色の部分)」はスコットランドヤードではなく、シティ独自の警察組織「ロンドンシティ警察(City of London Police)」の所轄なのです。

ドラマなどを見ていて、警察組織の名前が複数出てきたりするのは、同じロンドン内部でも地域によって管轄する組織が異なるからなんですね。

スコットランドは関係ない!?

ロンドン警視庁の数ある愛称の中でも最も有名なのが「スコットランドヤード」。
フィクション作品の中でもこちらの名称で呼ばれることが多いため、本家「ロンドン警視庁」という呼び名よりも、ヤードに親しみを持っている方も多いのではないでしょうか。

でも、ロンドンのお巡りさんがなにゆえに「スコットランド」…?
皆さん一度はこの疑問が頭をよぎったのではないでしょうか。

結論から申しますと、ロンドン警視庁と、スコットランドには関係がありません。

ロンドン警視庁の初代庁舎はチャリングクロス駅にほど近いホワイトホール・プレイスという場所にあったのですが、この裏通りが「グレート・スコットランドヤード通り」だったのです。
このことから、裏口をよく利用する新聞記者などの間で「スコットランドヤード」と呼ばれるようになり、それが愛称として定着したんだとか。

ちなみにこの初代庁舎、今ではなんとホテルとして生まれ変わり、宿泊可能になっているのです!

内部はミュージアムのように、警察をモチーフにしたアートやグッズが飾られているそう。
最近開業したばかりのコチラ、私もものすごく泊まってみたくてうずうずしています…!
観光にももってこいの立地なので、ご興味のある方はぜひ宿泊されてみてはいかがでしょうか?

【ホテルのウェブサイト】

Hotel near Covent Garden | Great Scotland Yard by Hyatt

私服警官CID

一口にロンドン警視庁といっても、さまざまな役割の人が働いています。

制服に身を包んだお巡りさんの以外にも、フィクションの中では、いかしたスーツで事件を捜査する警察官も見受けられます。
これらの「私服警官」は「捜査課(Criminal Investigation Department)」の所属のお巡りさんなのだそう。

街中でよく見かける制服も物凄くかっこいいですが、スーツで華麗に仕事をする姿も最高ですよね…!

丸腰の警察官

また、スコットランドヤードの特徴の一つが歴史的に銃を携帯してこなかったことです。
今日では、テロの影響などで一部の警察官は拳銃を所持しているそうですが、つい最近までヤードのお巡りさんは「丸腰」でした。

銃を所持していない理由は、設立時の歴史的な背景にもありますが、「武器を所持することが市民との間に壁を作る」との思想によるものでもあるそう。
「街のお巡りさん」として親しまれる、ヤードの姿が伺えますよね。

騎馬警察が、めちゃくちゃ格好いい!

そして、スコットランドヤードといえば、なんといっても騎馬警官!

今日でもロンドンでは、日常的に馬に乗ったお巡りさんを見かけます。
始めてみたときは、あまりの格好良さ(と、平然と街中を闊歩する馬)に圧倒され「こ、これは現実…!?」と動揺してしまいました。

18世紀の創設時期から騎馬警官は重要な役割を果たしていたそう。
現在でも特別な訓練を受けた馬が各部署に配属され、警察官とともに活躍しています。

騎馬警官には、視界が広くなり現場の状況がつかみやすいこと、機動性がありデモなどの群衆コントロールに力を発揮する(これについてはぜひ、映画『さらば青春の光』を見ていただきたい…!)等、様々な利点があるそう。
格好いいうえに強いだなんて、最高ですね…!
ロンドンにお出かけの際は、ぜひ皆さんも探してみてください。

フィクション作品でも親しまれるスコットランドヤード

私がスコットランドヤードの存在を知ったのは、コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズに登場するレストレード警部がきっかけでした。

キレッキレの推理を発揮するホームズに比べて、ヤードのお巡りさんたちはお堅いお役人として描かれることも多いのですが、組織で悪と戦うスコットランドヤードの姿は、主役のホームズとは異なる魅力を持っていました。

【クラシックなホームズ作品といえばやっぱりコチラ!】

シャーロック・ホームズの冒険 | AXNミステリー

© ITV PLC

また、現代版ホームズを描いた『SHERLOCK』は4月に一挙放送があるそうですよ!
これ、見始めると止まらないから一気見できるのは嬉しいですね…!

こちらにももちろん、スコットランドヤードが登場します。

【あの探偵コンビが現代で大活躍!SHERLOCK シャーロック】

SHERLOCK シャーロック | AXNミステリー

©Hartswood Films 2016

イギリス好きの皆さんには、きっとそれぞれイチオシのヤード勢がいらっしゃるかと思います。

探偵が主役の物語ではなにかと脇役に徹することも多いスコットランドヤードですが、彼らが主役のこんなドラマはいかがでしょう!?

【スコットランドヤードの歴史がわかる! ウィッチャーの事件簿】

ウィッチャーの事件簿 | AXNミステリー

© Hat Trick/ITV plc

© Hat Trick/ITV plc

1842年のスコットランドヤード創設時代の物語です。

この、初期のヤードは制服がめちゃくちゃ格好いいんだよな…!

© Hat Trick/ITV plc

クラシックなイギリスの魅力も存分に楽しめる作品ですよ〜!

スコットランドヤード特集、いかがだったでしょうか?
是非皆さんも、お気に入りのスコットランドヤードを探してみてください!

【参考文献】
岩崎広平『ロンドン警視庁 素顔のスコットランドヤード』(サイマル出版会、1990年)

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