『べらぼう』横浜流星&中村隼人はまさにバディ「2人で演技を高め合っている」
2025年2月22日(土)9時15分 マイナビニュース
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合 毎週日曜20:00〜ほか)の第6回(9日放送)で、中村隼人演じる長谷川平蔵宣以が仕事人としての頼もしい姿を見せ、横浜流星演じる主人公・蔦屋重三郎との見応えのあるやりとりも反響を呼んだ。同回、そして第7回(16日放送)の演出を担当した深川貴志氏に、蔦重と平蔵の関係性や、演じる横浜と隼人について話を聞いた。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。隼人が演じている平蔵は、のちに老中・松平定信に登用され「火付盗賊改方」を務め、凶悪盗賊団の取り締まりに尽力。池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』の主人公“鬼平”としても知られ、中村吉右衛門さんをはじめ、数々の名優が演じてきた時代劇のヒーローだ。
2023年に舞台『巌流島』で共演して以来、公私ともに交流があるという横浜と隼人。第6回では、視聴者から“カモ平”とイジられてきた平蔵が仕事をしっかり果たし、そして蔦重を助け、背中を押す場面も描かれた。
深川氏は、蔦重と平蔵の関係について「すごく平等」だと感じているという。
「印象的な出会いがあり、ひょんなことから6回で2人は再び大きく関わります。平蔵さんは主人公を元気づけようとは思ってないと思います。平蔵さんとしてのキャラクターで接しているだけで、そんな平蔵さんに蔦重さんがエネルギーをもらう。武士、町人という立場の違いが取り払われた対等な関係が見え始めると思っています」
また、「ある意味バディのようにも見える」と印象を述べる。
「蔦重さんがよく一緒にいるのは次郎兵衛さん(中村蒼)。でもあの2人はバディという感じとはちょっと違うかなぁと。蔦重という人間を支えていくのは花の井さん(小芝風花)かもしれないと思ったり、本作りでは鱗形屋さんが支えると思ったらどうやら裏がありますね。6回では平蔵さんこそがバディに見え、そうなっていったら面白いなと思っています」
横浜と隼人は2人でよくシーンについて話しているそうで、深川氏は「(プライベートでも)もともと仲が良くて、いっぱい話し合っていて、第6回の最後のシーンについてもすごく話されていて、最初からすごくいい空気感でした」と振り返る。
そして、「平蔵さんが真面目な好青年になりすぎているのではないかという不安もあって、平蔵らしさを高めましょうとお話しました。平蔵さんが、蔦重さんを愛しすぎていて、寄り添いすぎている部分をちょっとだけ引いてもらいました」と2人とのやりとりを紹介。
「隼人さんは瞬発力がよく、いろいろと試してくださる方で、横浜さんが『今のだとこういう印象を受けるよ』と2人で演技をどんどん高め合っている。そういう面ではめちゃめちゃバディだなと感じました」と語っていた。
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