『サムライマラソン』~“ジャジャ馬お姫様”の小松菜奈に萌える異色時代劇!~

2月22日(金)11時1分 まいじつ


映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『サムライマラソン』


配給/ギャガ TOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開

監督/バーナード・ローズ

出演/佐藤健小松菜奈豊川悦司長谷川博己ほか


世はマラソン・ブーム。来月にはすっかり恒例となった東京マラソンがあるし、こらえ性のないボクは最初の何回かを観てリタイアしてしまったが、NHK大河ドラマはマラソンを題材にした『いだてん』が放映中だ。


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そんなブームの真っただ中、この映画は、江戸時代の“武士のマラソン”を描くユニークなもの。明治時代から話が始まるのが『いだてん』だが、この映画はそれよりも前の幕末のお話で、おまけに実話に基づくというのだから、マラソン・ファンならずとも興味が湧くはず。ちなみに今年の邦画は、この後も『引っ越し大名!』、『決算!忠臣蔵』と、題名からして異色な時代劇が控えている。


時は幕末。開国を迫られる中、現在の群馬県、安中藩主・板倉勝明(長谷川博己)は藩士を鍛えるため、十五里(約58キロ)の道を走らせる遠足(とおあし)を開催する。そんな勝明の行動を不穏と見た幕府の大老・五百鬼(豊川悦司)は、安中城に刺客を放つ。この動きを察知したのが、遠足参加者の1人で、藩に潜入している“忍び”の唐沢甚内(佐藤健)。藩か幕府か、忠義か愛か、のはざまで揺れる…。



小松菜奈のセクシー皆無が残念?


豪華キャストが快テンポで見せる異色時代劇で、そもそも外国人監督が日本製の時代劇のメガホンを取るというのもかなり珍しい。かといって違和感ばかりのヘンテコな出来ではない。二者択一を迫られる中、平和ボケしていたサムライたちはどう決断したのか、が硬派タッチで描かれる。もっとコミカルなタッチなのかと思ったら、意外とシリアスな本格派であった。馬、銃、刀が入り乱れてのアクションもふんだん。足りないのはエロスか。まあ、この手の作品にそれを求めても“八百屋に魚”か、残念。


混乱に乗じて城を抜け出し、江戸へ向かい、親に禁じられた自分の絵の才能を開花させようとするジャジャ馬な姫君を演じる小松菜奈は、『溺れるナイフ』(16年)、『恋は雨上がりのように』(18年)、『来る』(18年)など、若手では個人的に注目している女優なので、もっと彼女のセクシーな見せ場が欲しかった。あの厚めの唇はエロいのに…。5月公開予定の彼女の新作に『さよならくちびる』というそのものズバリのタイトルの映画があるので、それを楽しみにしよう。


何はともあれ、平成から新元号に変わろうとするこの節目の季節に、武士の時代から新時代に変わろうとした激動の時を“武士がマラソン”という切り口で描いたこの異色作を鑑賞するのも一興というところ。時代劇にはまだまだ鉱脈がある、と思いたい。



まいじつ

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