佐藤ゆかり議員 自民幹部と「ポストに現金100万円」泥仕合

2月22日(月)16時0分 NEWSポストセブン

「女三界に家なし」を地で行くのがこの人、選挙のたびに選挙区が変わる佐藤ゆかり・衆院議員(54)だ。「大阪に骨を埋めます」と宣言したはずが、その大阪の自民党内で深刻なトラブルを起こしている。


「彼女は私が大阪に連れてきた人ですから。こんなやり方許せる問題ではない」


 そう唇を震わせるのは前・大阪府議で自民党枚方市支部長の出来成元(でき・しげちか)氏。前回総選挙で佐藤氏を大阪11区に鞍替えさせ、選挙を仕切って当選させた「恩人」ともいえる人物だ。ところがその彼が、いまや佐藤氏の刑事告訴を検討しているというから穏やかではない。本誌記者がそのことで電話すると、実に60分以上にもわたり、佐藤氏への批判をまくしたてたのだ。


「高飛車だけならいいですが、あの人は常識がないので始末が悪い。佐藤さんが大阪から出たがっていると聞いて東京のレストランで初めて会ったとき、何ていったと思います? 『私はこのまま参院選に出れば100%当選する。大阪11区から衆院選に出るには担保が欲しい。近畿比例ブロックの1位にしてくれ』ちゅうんですわ。


 わしはいち府会議員でっせ。そんな権限あるわけない。この人、10年近く議員をやって、自民党の組織がどうなっているのかすらわかっていないんだなと呆れて、とても面倒見きれんと思ってお断わりしたんです。それでも幹部から頼まれて支援することにした。それが間違いの始まりですわ」


 ケンカの発端となったのは前回の総選挙後、出来氏が仲介して佐藤氏に渡した後援会企業2社分200万円の献金だ。出来氏曰く、佐藤氏は当初、献金を断わっていたが、選挙事務所の内装費として業者から高額な請求が来ると、態度が変わったという。


「内装費が200万円足りなくなると、佐藤さんが『あの200万円まだもらっていなかったですね。もらってきてください』というんですわ。私が領収書切ってもらえますかというと、『切れない』という。私も選挙を通じて彼女が理屈が通じない人だとわかったので、それならいったん私の党支部が受け取って領収書を出しておきますということになったんです」


 出来氏は2社から200万円を受け取り、佐藤氏に直接渡したという。内装費用は無事支払われた。ところが、地元の枚方市長選をめぐって2人の関係が悪化すると事態はこじれる。


 出来氏は自分の自民党枚方支部の政治資金収支報告書に「佐藤氏に200万円寄付」と記載していたが、“受けた側”の佐藤氏が記載していなかったことが問題視されると、佐藤氏は会見で「預かり金という認識。(政治資金収支報告書の不記載は)問題ない」と否定し、泥仕合に発展したのだ。


◆佐藤氏側は逆告訴を検討


「彼女は不仲になった私のことを『支部長ヤメロ』とまで毒づいたから、その私を通じて寄付をもらった事実を消してしまおうと思ったんでしょう。パニックになって秘書に1社分の100万円を私の郵便ポストに投げ込ませたんです」


 出来氏は郵便ポストの100万円を再び佐藤氏の秘書に突き返した。その後、佐藤氏側はもう一度100万円をポストに入れたといっているが、出来氏は受け取っていないという。現在、肝心の現金は「行方不明」になっているのだ。


 出来氏は佐藤氏側を、政治資金規正法違反で刑事告発する準備をしている。一方の佐藤氏側も、事務所の女性が本人に代わり、「告訴するにしても内容が虚偽なので、虚偽告訴罪として検討せざるを得ないとお答えしています」ときっぱり。


「本来は寄付に関するチェック項目を確認した上で振込用紙でご寄付いただくのがうちのやり方なので、(200万円の)現金はいったん“預かり金”とした上で適切な処理をする必要があったんです。実際、出来氏の枚方市支部から現金を受け取ったわけではないので、そこで領収書を処理するという話は聞いていません。


 結局、手元には置いておけないお金だと考えて返金する必要があったので、1社分の100万円はその社に返し、もう1社分の100万円は受け取ってもらえなかったので、仕方なく出来氏のポストに投函せざるを得なかったのです。実は自民党本部からは、こういうことは困ると出来氏に対して厳重注意があったと報告を受けています」


 ところがこれも出来氏側は「厳重注意など受けてない」と堂々巡り。党本部も「もめていますね。困ったな。党本部としてコメントできるものはないんです」(報道担当)と弱り切っている。なんとも感情的な内ゲバだ。


※週刊ポスト2016年3月4日号

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