『東京タラレバ娘』10年後に独身のまま後悔するような恋愛でも、やめられない/第六話レビュー

2月24日(金)0時30分 messy

来週は父ちゃんに注目です…(『東京タラレバ娘』公式HPより)

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 「東京オリンピックまでに結婚して子供を産むぞー!」と意気込むアラサー独身3人組の恋愛奮闘劇『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。今回、その目標を3人揃って自らの意思で覆すことになりました。

 丸井(田中圭)との不倫関係を再開させた小雪(大島優子)は、仕事の合間を縫ってランチデートをするなどラブラブ発情モード。お互いに落語が好きなことがわかったり、並んで歩いている時に(不倫だから知り合いに見られたらやばいのにっ)手を繋いできて「ダメ? 僕は小雪さんとこうやって歩きたい」という丸井を「ほんとクズ、でも可愛い」と思っちゃったり。小雪は「別れられなかった」と嘆きながら、不倫関係にズブズブとハマっていくのです。

 一方、香(榮倉奈々)は、前回涼ちゃん(平岡祐太)から届き続けるLINEを既読にしてしまったとはいえ返事はせずスルー中、頑張って断ち切ろうと結婚相談所に入会しました。その額30万円! しかし、いざ相談所で条件に合った人を紹介してもらおうというその時に、間違えて涼ちゃんからの電話に出てしまいます。

「いま香の店の前〜」「全国ツアー帰りに直行したのに〜」「香とメシ食って馬鹿話したいなって」「香が良いんだよ」「(大声で)香、好きだ〜〜! あ、聞こえちゃった?」

 発言も、そのタイミングも本当に怖ろしい。涼ちゃんという男、怖すぎる! 鬼か! というわけで香は相談所の紹介を蹴って、涼ちゃんのもとへ走り出し「この男は私を幸せにしてくれない。なのに、ダメだ私……」と心の中で唱えつつ、「会いたかった」と抱きついちゃいます。

 そして、長年男日照りだった倫子(吉高由里子)は非の打ち所のないイケメンバーテンダー・奥田(速水もこみち)に告白され、付き合い始めました。奥田は、倫子より先に起きて美味しい朝ご飯を作ってくれて、部屋も整理整頓されていて、素直に「会いたい」と言ってくれて、「ずっと一緒にいれたら幸せだろうな〜」と結婚を意識しているような言葉もくれる完璧ぶり。さぞかし倫子も満足なことでしょうと思いきや、早々に不満を募らせていきます。



 倫子は、はじめこそ幸せに浸るのですが、奥田の朝早くからランニングへ行くような生活リズム、部屋の隅々まで掃除が行き届いている几帳面さ、映画の趣味、笑いのツボなど、そのすべてが自分とは違うことで「合わない」と感じます。倫子が脚本家を志すきっかけとなった『セックス・アンド・ザ・シティ』を「あれ系はちょっと……」と否定されたことが決定打となり、一緒にいると緊張してしまうし、価値観が噛み合わないことを理由に上げて「やっぱりダメだ」と別れを告げるのでした。倫子は気付いたのです。奥田を利用していた、仕事が上手く行かなくて、逃げただけだった、と。

 倫子がそのことに気付き、きっぱり別れを告げることができたのは、またまたKEYの助言があったから。KEYは過去に自分が「高校の時の先生だった」という女性と結婚こそしたものの、「傍から見たら“ままごと”みたいな結婚だったかもしれない」「彼女は夢を叶えたかっただけで、俺のこと好きだったわけじゃないから」と倫子に打ち明け、「アンタは好きだったんだ」と倫子が尋ねると、「ちゃんと伝えられてレバ、って思ったり思わなかったり」と切なげな笑みを浮かべました。「そこまで人を好きになれるなんてすごい」と感銘を受け、倫子はハッとしたのです。奥田のことが「好き」なのではなく「私奥田さんのこと好きになる」と決めて始めた恋愛だった。この恋愛に先(未来)はない。でも、自分から惹かれて好きになった男となら幸せな結婚ができるかというと、不倫やセカンドを止められない小雪や香の例を見るまでもなく……。

 自分だけのものじゃないけど、一緒にいて楽しい男。自分だけのものだけど、一緒にいてしっくり来ない男。恋してるのに自分だけのものじゃない。愛があるのに結婚できない。一緒にいられるのに噛み合わない。誰もしたことない、幸せかどうかもわからない結婚に向かって奮闘している3人は「結婚って何なんだろ」と悩みを深めます。それでも、10年後には今の恋愛を後悔しているだろうと未来の自分に謝るのです。40歳の自分もきっと、結婚してないだろう……と仮定して。

 本ドラマを手がけている加藤正俊プロデューサーによると、「原作がまだ続いているので、ドラマなりの結末に向かっていきます。答えはひとつにはしないつもりですが、いずれにしても見終わって気持ちのいい結末にしたいと思っています」とのこと。となると、誰かが結婚するという展開はなさそうですが、あと数回「結婚って何だろ」で引っ張られるのでしょうか。それって人それぞれ違う、答えのない問題なことはアラサー独女の筆者もわかってますからね!

(ドラマウォッチ:ナチョス)

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