“転売”問題に、WWEネタ&お色気満載のプロレスシーンが光った『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』第8話レビュー

2月24日(金)16時0分 おたぽる

『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』公式サイトより。

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 秋葉原の平和を乱す不届き者に脱衣という名のお仕置を叩き込むアニメ『AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-』(TOKYO MXほか)。ゲームネタはもちろん、前回はあのブラックと有名な企業のパロディネタも飛び出し、毎週ネット上を賑わせている本作だが、今週はいったいどんなネタが飛び出したのか、今回も自身がゲームの主役と信じて疑わないオタクの目線でレビューしていこう。

 まずは第8話「秋葉原大武闘会」のあらすじをご紹介。実家からコシヒカリが大量に届くも炊飯器がないことに気がついた主人公、伝木凱タモツ(CV:石谷春貴)ら“電気マヨネーズ”の面々。しかし秋葉原中の炊飯器は転売目的の破繰者(バグリモノ)、そして有紗・アホカイネン(CV:長久友紀)の師匠であるシ・ショウ(CV:田丸篤志)によって買い占められていた。街を守るため、そして洗脳された師匠を救うため、達人同士による激闘の火蓋が切って落とされる!

 有紗の過去にまつわるエピソードを展開しつつ、プロレスネタを随所に詰め込んだ、見どころ&ツッコミどころ満載の名勝負が繰り広げられた第8話のエピソード。そのネタの数々を中心にキャラクターたちの活躍を追っていこう。

■往年のプロレスファンも大歓喜!? マットという名のジャングルにはWWEネタが満載!

 今回はなんといってもアメリカのプロレス団体・World Wrestling Entertainment、通称“WWE”関連のネタが見どころだ。ゲストキャラ・出井馬リサ(CV:中川翔子)は、その代表取締役であるビンス・マクマホンをモデルにしたキャラクターと思われる。数多の名選手をプロデュースし、ときにはトップヒール(悪役)として自らもリングに立ち、一身にブーイングを浴びる名物オーナーだ。かつてドナルド・トランプに敗北の対価として頭を丸刈りにされたこともある。またビンスは意に沿わないレスラーに尻へのキスを(場合によっては力づくで)させたりしていた。リサの尻にだったら喜んでしてしまいそうだ。

 一方、師匠は大武闘会で“リングのカリスマ”ジェフ・ハーディーと思しきパフォーマンスを展開。ラダーの上からのスワントーンボムもジェフの持ち技だ。なお、彼がパンダを模したコスチュームを着ているのは、同団体がかつてパンダをロゴとする同じ略称の環境保護団体・世界自然保護基金との訴訟問題が起きた経緯があるからと思われる(WWEは元々は「WWF」とうい名称であったが、敗訴してWWFから名前を改めた)。そしてその攻撃で“スペイン語実況席”が犠牲になっているが、これもWWEのメインタイトルではお約束だ(現在スペイン語実況席は廃止されている)。

■細かすぎるプロレスネタ続々! 有紗は“はずかし固め”で股間がドアップに!?

 セクシーな衣装で登場した“ディーヴァ”有紗の活躍からも目が離せない。レイ・ミステリオのパロディと思しき入場から始まり、元WWEのチャンピオンで現在はドウェイン・ジョンソンとして『ワイルド・スピード』シリーズなどで活躍中のハリウッドスター、通称“ロック様”ことザ・ロックの“ピープルズエルボー”を思わせるあまりにも華麗な動きからピタッと止まっての一撃など妙技の数々が炸裂。

 そして師匠の股間にスウィートなミュージックを奏でた一撃も、ショーン・マイケルズの必殺技が元ネタ(股間に決めてしまうのは国内の団体、DDTに所属する男色ディーノ選手の技だが)だろう。作画班の本気が垣間見える丁々発止の激しいアクションシーンはもちろん、殴打され、腹筋の描写も必見な股間部丸見えの“はずかし固め”を受けてしまう点などもうれしいエピソードだった。

 また、タモツは人質に取られた万世架まとめ(CV:高橋李依)と妹のにわか(CV:高野麻里佳)を救うために爆走。これはさまざまな車でリングに登場してパフォーマンスを魅せつけた、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンの入場パフォーマンスがモチーフだ。そして「タモツ様の妙技を味わいな!」の発言は前述のロック様の名言が元ネタ。さらにラストでは有紗がロック様お得意の“シャープシューター”を、タモツはストーン・コールドの必殺技“スタナー”を合体技として披露! 最後までファンを魅了したスターたちの名アクションを思わせる姿を見せてくれた。ちなみに缶コーラ乾杯もストーン・コールドの定番パフォーマンスである。

 ただただ殴り合うだけではなく、その背景にあるドラマの数々や、常人では耐えられない攻撃を耐えるレスラーの姿はシンプルな感動を与えてくれる。本エピソードで興味を持ったなら、ぜひ一度動画でも良いので実際のプロレスを見てみることを筆者は強くおすすめする。なお筆者は流血必至の蛍光灯デスマッチが好きだ。

 現代社会でも問題となっている“転売”や外国人観光客による“爆買い”を扱い、往年の名スターたちのプロレスネタが満載だった第8話。次回はカードゲームがテーマのようだが、先日某カードゲームの大幅なルール改変が話題となっていただけにある意味タイムリーとも言える。デュエリストたちからも注目の的になりそうだ。
(文/イデア)

おたぽる

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