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1冊読めばだいたいわかる! 「亜人ちゃん“を”語りたい」人へ贈る彼女たちの原典

2月24日(金)22時0分 おたぽる

TVアニメ『亜人ちゃんは語りたい』公式サイトより。

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 さて、一通りの主要キャラクターが登場し、どんどん楽しくなってきた『亜人ちゃんは語りたい』(作:ペトス、講談社/TOKYO MXほか)。アニメ内において、高橋先生が亜人ちゃんたちを理解するため、伝承や物語を詳しく調べていたのは印象深いところでしょう。

 なかには、先生のように原典を調べ「亜人ちゃんを語りたい」方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は「これさえ読めば亜人ちゃんたちの元ネタが(大体)わかる」、厳選した書籍をご紹介します。


■小鳥遊ひかり(ヴァンパイア・西洋の民間伝承)
小説『吸血鬼ドラキュラ』(著:ブラム・ストーカー/1897年)

 一言でまとめるならば「現代創作作品に登場する全てのヴァンパイアの原典」です。皆さんの知っている「ヴァンパイア(吸血鬼)」という怪物は、すべてこの小説及びそれを原作とした映画『吸血鬼ドラキュラ』(1958年)から来ている、と断言できます。

 この作品内にはヴァンパイアの外見、服装、身体的特徴、習性、趣味嗜好、行動パターン、能力、制約、苦手なもの、弱点、滅する方法、ヴァンパイアハンターなどなど、いわゆる「ヴァンパイア」の持つ特徴や個性、設定、イメージのすべてが描かれています。『亜人ちゃんは語りたい』における、ひかりの特徴もまたしかりです。

 ちなみに、ヴァンパイアを扱った作品に時々登場する「アルカード」という名前は、ドラキュラのアルファベットつづり「Dracula」を逆から読んだ「Alucard」が由来です。海外では「新作吸血鬼映画にこの名前が出ると、客席から失笑が響く」と言われるほどの、定番中の定番ネタとなっています。


■町京子(デュラハン・アイルランドの民間伝承)
小説集『スケッチ・ブック』内収録「スリーピー・ホローの伝説」(著:ワシントン・アーヴィング/1820年)

 元ネタが民間伝承であるため、デュラハンに似た「アメリカの首無し騎士伝説」をモチーフとした作品となります。この小説を原作とした映画『スリーピー・ホロウ』(99年)もありますが、ショッキングな内容を含むため、そのような描写が苦手な方にはオススメできません。

 ……と、ここまで紹介しておいて何ですが、元々のデュラハンは「首のない人間の姿をした妖精」です。首なしの甲冑騎士というのは、昨今の各種作品からのイメージであり、原典とは異なるものです。

 ただし、外見のバリエーションとして「自分の首を手で持って現れる」というものもあり、京子ちゃんの外見は本来の伝承に比較的近いものと言えます。

 妖精デュラハンの持つ役目は「人間に死を予告する」ことです。デュラハンは首なし馬に引かせた馬車に乗ってどこからともなく現れ、誰かの家の前に止まります。これが死の宣告であり、その家からは近いうちに死者が出るのです。この時に家の扉を開けると、デュラハンは家人に血をぶっかけるそうで、恥ずかしがり屋なのかもしれませんね。

 ちなみに、現代における「妖精」とは、ティンカーベルのような「小さくてかわいい、空を飛ぶマスコット的存在」という意味に取って代わられています。ですが元々の、ヨーロッパにおける妖精とはデュラハンのような存在を指すもので、日本で言うところの「妖怪」のような意味を持つ言葉なのです。

■日下部雪(雪女・日本の民間伝承)
小説集『怪談』内収録「雪女」(著:小泉八雲/1904年)

 本来の日本伝承における雪女は、出会った人間をことごとく殺してしまう、という危険な妖怪でした。ですが現在の雪女は、この小説に描かれた「美しい雪女が、人間の男と結婚し、よい妻として尽くすが、最終的に姿を消す」という、切ない運命を辿る美女としてのイメージが主流となっています。

 アニメ内にて先生が雪ちゃんに語った「2人の木こりが吹雪をしのいで小屋にいたら、片割れが雪女に殺されて〜」というエピソードは、まさにこの小説の内容です。


■佐藤早紀絵(淫魔の女性形であるサキュバス・キリスト教の悪魔)
中世ヨーロッパの物語集『デカメロン』(著:ジョヴァンニ・ボッカッチョ/14世紀)

 元ネタが「キリスト教の悪魔」であるため、中世ヨーロッパにおける淫魔多発スポットである、堕落した修道院を題材とした物語が多数収録されているものとなります。TVアニメ化もされたマンガ『純潔のマリア』(作:石川雅之/講談社)などもオススメです。

 聖職者が集う修道院に、なぜ淫魔が多数出没していたのか。理由は簡単、性的な笑い話を作られてしまうほどに、当時の修道士、修道女たちは堕落しきっており、かつ修道院自体がとても評判の悪い場所であったからです。

 さらに当時の人々、特に聖職者は、不倫、結婚前の妊娠、性行為の痕跡など、性的なタブーを犯していたことが発覚すると「これは淫魔の仕業だ」と責任転嫁し、ごまかしていたのです。先生は悪くないよ。

 最後に、淫魔に襲われたといううらやましい、ではなく、犠牲者の方々の証言をご紹介しましょう。サキュバス(女性の淫魔、被害者は男性)とのセックスは「この世のものとは思えない極上の快楽」などの、肯定的な意見が多く見られます。その一方で、インキュバス(男性の淫魔、被害者は女性)とのセックスは「痛い、苦しい」などの否定的な意見ばかりでした。

——ここまで紹介してきたのは、入手が比較的容易かつ、娯楽作品として楽しみながら元ネタを知れる本となっています。特に『吸血鬼ドラキュラ』は、数々の作品に登場するヴァンパイアを語る上では絶対に外せない名作中の名作ですので、ぜひ手にとってご覧ください。

■文・たけしな竜美
 オタク系サブカルチャー、心霊、廃墟、都市伝説、オカルト、神話伝承・史実、スマホアプリなど、雑多なジャンルで記事執筆、映像出演、漫画原作をしています。お仕事募集中です!
Twitter:https://twitter.com/t23_tksn

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