がん闘病の渡瀬恒彦が連ドラ復帰 兄・渡哲也と励まし合う

2月24日(金)7時0分 NEWSポストセブン

入院せず通院しながらがん治療を続ける渡瀬恒彦

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 がんを患いながら仕事を続ける人が日本には約32.5万人いるという。ただ、それは簡単なことではない。内閣府の調査に約7割の人が「現在の日本社会では仕事とがん治療の両立が難しい」と答え、厚労省の調査によると、がんが発覚したサラリーマンの3人に1人が依願退職か解雇になっている。


「テレ朝さんや東映さんが許可してくれなければできない。それを“みんなでやってみようよ”と言ってもらえた」


 がんと闘いながらでも「演じられることの喜び」を噛みしめたのは、渡瀬恒彦(72才)だ。主役を務めるドラマシリーズ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)のこの4月からの放送が発表され、取材会で心境を吐露した。


 昨年、女性セブン6月9日・16日号で胆のうがん闘病中であることを告白。2015年秋にがんが発覚した後は約半年に及ぶ長期休暇をとるなど、仕事をセーブした時期もあった。だが、「シーズン12」に突入する『9係』にかける思いは並々ならぬものがあり、そこに向けて体調を整えてきたという。


「どんな人気俳優をキャスティングした話題作のドラマでも、平均視聴率10%をとることが難しいと言われる時代に、『9係』は安定して十数%という数字を残してきました。言わば、テレ朝の看板ドラマ。それも、渡瀬さんのいぶし銀の演技があってのものです。かつて同じくテレ朝と東映の制作で18年続いた人気刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』の主演の藤田まことさんに近い“定番の存在感”になってきています。渡瀬さんは入院せず、通院しながら小康状態のがんと向き合っているそうです」(芸能記者)


 昨年4〜6月放送の「9係12シーズン」では、渡瀬は病気を共演者に伏せたまま撮影に臨んだ。


「自分の口から(病気のことを)話したことはないです。週刊誌に出たから否定はしませんが、あえて自分からしゃべることではないと思っていた」と語った渡瀬。「現場で弱音は一切なし。本当に痛くないのか、つらくないのかは本人以外誰にもわからなかった」(ドラマスタッフ)という精神力で関係者を唸らせた。



 今回の「12シーズン」の発表の場では、「今もがんですよ。体調? よくはないですね。現状維持という感じです」と明かした上で、こんなエピソードを披露した。


「やはり闘病中の兄・渡哲也さん(75才)とは、最近も渡さんの自宅でたまに会っていて、お互いの体調を気遣い励まし合っているそうです。2人は2011年にスペシャルドラマ『帰郷』(TBS系)で約40年ぶりに共演。渡さんは“これで最後”と口にしていましたが、4年前には渡瀬さん主演の『十津川警部』シリーズの第50作記念作品に、渡瀬さんのたっての頼みで渡さんが出演。兄弟の関係は以前にも増して深まっているんです。渡瀬さんにしてみれば、“兄の分も”という思いもあるのでしょう」(前出・芸能記者)


 渡は2015年6月に胸の痛みを訴え、急性心筋梗塞で緊急手術。現在も表舞台にはほとんど立たずに自宅療養とリハビリを続けている。もうひとつ渡瀬が口にしたのが「妻への感謝」だった。


「(がんになって)奥さんに対する態度が見事に変わりました。“なんでコイツと一緒になったのか”がわかりました」


 昨年7月の『おみやさんSP2』では、京都ロケの最中に渡瀬が体調を崩すと、妻が急遽京都に駆けつけ、渡瀬に寄り添うという場面もあった。


「さすがにがんになって食欲が落ちているそうですが、奥さんが家でも体調を気遣いながら、渡瀬さんが少しでも食べやすく、かつ必要な栄養がしっかりとれる食事を心がけているそうです。また、渡瀬さんは役柄の通り、口数の多いタイプではないですが、奥さんがどんな治療法があるのかなどを周囲に相談しながら、渡瀬さんの闘病を支えていますよ」(渡瀬を知る関係者)


 現場に立ち続ける渡瀬は、同じようにがんと闘いながら仕事を続ける人たちを勇気づけ続けるに違いない。


※女性セブン2017年3月9日号

NEWSポストセブン

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