子供依存の親が増加中 身の回りの世話は小卒までが理想

2月24日(金)7時0分 NEWSポストセブン

親が子離れしないと子は自立できない

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 女性セブン読者に子育てに関するアンケート調査(全国のセブンズクラブ会員20〜80代男女330人が回答、調査期間2017年1月11〜17日)を行ったところ、「子供が成人、就職、結婚するまで親がすべての面倒を見るべき」「子離れは必要ない」という回答が約4割となった。これに対し、教育学者の汐見稔幸さんは、「育児のゴールは自立にあり。ただし、親が子離れしないと子は自立できない」と話す。


 では、子供の身の回りの世話はどれくらいの年齢になるまでしているのだろうか。今回のアンケート調査で、「身の回りの世話はいつまでする?」という質問をしたところ、「高卒まで」が28.2%、「結婚するまで」15.8%、「いつまでも」が11.8%だった。身の回りの世話として、「朝起こす」「洗濯物をたたむ」「ご飯をよそう」「片づけをしてあげる」を提示。「高卒まで」と答えた親が約3割でいちばん多かったが、「結婚するまで」「いつまでも」という親も3割近い。そして、こんな意見もあった。


「子供がやめてくれと言うまででいいと思う。わが家では中学生の息子を毎晩、寝室まで見送り、爪切りなどもしています。息子がマザコンなら万々歳」(49才・自営業)


「身の回りのことは、成人したら、あるいは結婚したら自然とできるようになるという意見が多いようですが、親が世話をし続けている限り、できるようにはなりません」とは、親子関係カウンセラーの川島崇照さん。


 親がやっているのを見ていればできるはず、という考えは甘い。実際にやらせないとできるはずがないという。


「『世話をしてもいい』『何度言ってもやらないからやってる』という親は、本心では“世話をして不安を打ち消したい”だけ。手を出さないことが大切なんです」(川島さん)


 小卒までに世話を減らしたい。


 さて、子供の世話を減らしたいとは言いつつも、親としては子供の行動をチェックしておきたいのが本音だろう。そこで、「子供の郵便物やスマホ、PCのチェックはいつまで?」との質問をしたところ、「したことがない」が38.5%、「中卒まで」が19.4%、「小6まで」が15.2%だった。プライバシー侵害の意識からか、「年齢にかかわらず一切しない」という親が約4割いた。一方で、「高校卒業まで」「成人するまで」監視したいというのは、特に女の子を持つ父親に多く、3割以上いた。



「実社会の経験が乏しく自分で判断ができないことは、親が保護してもいいと思います。ですが、“何かあってからでは遅い”と、いつまでも親が先回りしてチェックしていると、子供に問題解決能力がつきません。自分のことを自分で考え、解決しようとする『精神的自立』は、早ければ小学3、4年生頃から始まるのが理想的」(川島さん)


 精神的自立は、親が子供と不健全なかかわり方をしていると遅れる一方だという。失敗してもいい。その改善点を考えるいい機会として、失敗を前向きに捉え、なりゆきを見守ることも大切なのだ。


 一方、子供をかわいがるという点で気になるのが、いつまでプレゼントをしているかという点。「行事のプレゼントはいつまで?」と質問をしたところ、お年玉は「高卒まで」が29.4%でトップ、クリスマスは「小6まで」(24.8%)、誕生日プレゼントは「いつまでも」(32.7%)がそれぞれトップだった。


 誕生日プレゼントは、「いつまでも」(32.7%)「高卒まで」(16.1%)「成人まで」(8.8%)と比較的大きくなってもあげ続ける傾向にあるのに対し、クリスマスプレゼントは、約8割が高校卒業とともにやめていた。


 汐見さんも川島さんも、行事ごとのプレゼントは問題ないと言う。ただし、子供が就職した後にお小遣い、あるいは家や車の資金、孫の教育資金を援助するのは危険だという。


「子供は、お金をもらっているという引け目から親にコントロールされてしまう。何か言われても断りづらいし、親も“こんなにもしてあげているのに”と罪悪感を持たせる。こういった悩みで相談に来る“子供”も最近多いですね」(川島さん)


 誕生日プレゼントとはいえ、子供が成人なのに高額な金品を与えている人は要注意だ。


※女性セブン2017年3月9日号

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