萩本欽一 チャップリンとのツーショット写真の思い出

2月24日(土)7時0分 NEWSポストセブン

宝物の写真とともに

写真を拡大

 グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が還暦を迎えてから力を注いでいるのが、“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクトだ。『寿影』とは、渡辺氏による造語で、商標登録されている。葬儀で使用される『遺影』の“遺”の文字には暗くて辛気臭いイメージがあると感じていた渡辺氏は、代わりにこれまでの人生を祝う意味を込めて、美しい響きを持つ“寿”を選んで命名した。


 自然な笑顔を引き出すための架け橋となる宝物やお気に入りの一品を持ってきてもらい、それについての会話を交わしながら自然な表情を撮影する。萩本欽一氏(76)が持ってきた「一品」は、あのチャップリンとの2ショット写真だ──。


「チャップリンは嘘つきだ!」


 47年前の1月28日、スイスのチャップリン宅に向かって怒鳴った欽ちゃん。極寒の中、尊敬する喜劇王に会いたい一心で門前で待ち続けた4日目。使用人の心ない対応が腹に据えかねて発した言葉だったが、その大声が運よく本人の耳に届いた。


「もじゃもじゃ頭で出て来たの。事情を話すと“よく来たね”と僕の肩に手を回してくれた。もう、涙が出そうになって、映画のままの人だと思ったよ」(萩本氏。以下同)


 書斎に招かれ、庭を散歩した夢の時間は40分。写真は宝物だ。


「僕ね、ダメって諦めたことない。余計に面白がる。で、大体成功。努力を神様は裏切らない」


 今、頭の中を巡ることは2つ。コメディアンとして“動きによる笑い”をいかに若い芸人たちに伝授すべきか。そして、仏教学部の学生として構想する、新しいお寺の在り方だ。


「数千年後も残ることを成し遂げたい」


 人生のフィナーレへ向けて、バイタリティは衰え知らずだ。


【プロフィール】はぎもと・きんいち/1941年、東京都生まれ。1966年、坂上二郎と『コント55号』を結成し、一世を風靡。司会者、ラジオパーソナリティなど多彩に活躍。社会人野球『茨城ゴールデンゴールズ』初代監督。2015年より駒澤大学仏教学部に在学中。


◆撮影/渡辺達生、取材・文/スペース リーブ


◆小学館が運営する『サライ写真館』では、写真家・渡辺達生氏があなたを撮影します。詳細は公式サイトhttps://serai.jp/seraiphoto/まで。


※週刊ポスト2018年3月2日号

NEWSポストセブン

「萩本欽一」をもっと詳しく

「萩本欽一」のニュース

BIGLOBE
トップへ