東京北部のハザードマップ、池袋は水が溜まりやすい

2月24日(月)16時0分 NEWSポストセブン

 近い将来、起きる可能性が高いといわれる「首都直下地震」。人類が未だ経験していない、大都市への地震直撃に向けて、しっかりと備えておく必要がある。あなたの家、親族の家、子供の学校、職場は、安全な地域にあるのか、それとも、特別な備えが必要な場所なのか──。


 今回は23区のうち北区、板橋区、豊島区、練馬区の詳細な「ハザードマップ」を作成した。


※参考/東京都建設局「東京の液状化予測図 平成24年度改訂版」、東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査」、国土交通省国土地理院デジタル標高地形図、『首都大地震 揺れやすさマップ』(旬報社)


◆昔の河川が弱点になり得る


 隅田川や石神井川など、目に見える川を「開渠(かいきょ)」と言うのに対し、地下水路に転用するなど、何らかの手を施して見えなくなった川を「暗渠(あんきょ)」と呼ぶ。もちろん、埋め立てで姿を消した旧河川も存在する。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀さんはこう指摘する。


「川がなくなっても、地盤は変わりません。川が流れていた谷底地形には軟弱な堆積物が溜まり、激しい揺れのほか、液状化や水害の恐れがあります」


 忘れてはならないのは、荒川の危険性だ。現在は板橋区北部から北区北東部へ向かって、河川改修で真っすぐに流れているが、かつては波打つように激しく蛇行していた。関東学院大学工学総合研究所の若松加寿江さんは危険性をこう語る。


「蛇行していた昔の水路と現在の水路が交差する部分は、最も被害を受けやすい。過去の地震で堤防が大陥没を起こした例は多数あります」


 自分の町の地形くらいは知っておいた方がよさそうだ。


◆池袋駅周辺は水が溜まりやすい「袋」


 現在の「元池袋史跡公園」(西池袋1丁目)にかつて存在した「丸池」が「旧・弦巻川」の水源とされる。この丸池付近に複数の池が存在したこと、板橋駅付近を蛇行する「旧・谷端川」の袋状の谷などが「池袋」の地名の由来といわれる。


◆蛇行していた荒川


 大正時代に改修工事が始まるまで、大きく蛇行していた「荒川」。「新河岸川(しんがしがわ)」は工事の際に新たに掘削された川であり、かつての荒川の流路と重なる部分が多い。「浮間ヶ池」はかつて荒川が流れていた名残である。


◆台地と低地の境界は崩れ落ちる危険大


 北区の田端駅から東十条駅までの間、線路が台地と低地の境界を走っているのがわかる。こういった激しい高低差の境(崖)は、普段は擁壁で支えられているが、大地震の激しい揺れで台地から低地に向かって崩れ落ちる恐れがある。


◆石神井川沿いの谷地は盛土で住宅地になった


「三宝寺池」や「石神井池」、「富士見池」を水源とする石神井川沿いの谷地は、ほぼ田畑として使われていた。現在は盛土で地面をかさ上げし、住宅が並ぶが、盛土の下は川から運ばれた堆積物のため軟弱だ。


◆「緑道」はもともと河道だった可能性が高い通り


 光が丘公園付近の雨水を集めて石神井川に合流する「旧・田柄川」は、1971年に暗渠化され、現在は「田柄緑道」になっている。こうした「緑道」という呼び名は、元水路だった可能性が高く、注意が必要だ。


※女性セブン2020年3月5日号

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