カネ欲しさに暴力団組長をかばったよれよれの参院議員がいた

2月25日(土)7時0分 NEWSポストセブン

 芸能界と暴力団の関係が話題になる昨今だが、暴力団と繋がりがあったのは何も芸能界だけではない。ジャーナリスト・溝口敦氏の新刊『抗争』(小学館101新書)によると、暴力団組長(加茂田重政・加茂田組組長)に借金をしていた参院議員もいたという。(文中敬称略)


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 加茂田は1982年6月、常習賭博容疑で大阪府警から指名手配されたことがある。このとき負債十億円といわれた参院議員・塚田十一郎(新潟選出)に「五〇〇万円の手形の期限切れを待ってやろう。そのかわり大阪府警に行って、俺のアリバイを証明してこい」と同議員を大阪府警に差し向けている。


 塚田はバカ正直に府警の刑事部長に面会を求めたが、結局は刑事庶務課長との面談に漕ぎつけ、「加茂田組長は賭博をやったとされる日、別のところにいたと聞いている。調べ直したらどうか」と言ったものである。


 このことから加茂田の力は国会議員さえ動かすほど大きかったと見ることも可能だろうが、実際は単に塚田十一郎がよれよれだったにすぎない。当時、塚田は美空ひばりの母親や、歌手のアイ・ジョージなど手当たり次第に借金を重ね、カネにしようと違法ソープランド業者の助命嘆願にまで手を出す窮状で、世間の失笑を買っていた。


 実際その後の経過をみても、塚田のアリバイ証明はなんら効果を発揮せず、嘲笑的に報道されるだけだった。


※溝口敦/著『抗争』より

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