静かに艶めかしく... 満島ひかり、初の蜷川舞台で魅せた“別格女優“の苦悩と妖艶演技

2月27日(金)10時0分 メンズサイゾー

 25日、NHKのBSプレミアムで『女優 満島ひかり まだ見ぬ世界へ』が放送された。満島ひかり(29)が初めて挑んだシェークスピア演劇『ハムレット』(1月22日〜2月15日上演)の稽古初日から公演までを密着したドキュメンタリー番組だ。この舞台の演出家は演劇界の巨匠・蜷川幸雄(79)。番組では、これまで蜷川が何度となく手がけ、日本演劇界の最高峰といわれている『ハムレット』に満島が立ち向かう姿が紹介された。


 緊張感が漂う初日の顔合わせで「いまの蜷川さんにしかつくれない『ハムレット』をやりたい」と力強く語った満島。肝臓と肺を患っているため車椅子に座り酸素吸入チューブをつけている蜷川は、黙ったまま満島の言葉にうなずく。情熱をたぎらせる満島とは対照的に弱々しい印象のあった蜷川だが、いざ稽古がはじまると今年80歳を迎えるとは思えないほどのゲキを飛ばす。しかしなぜか満島にはそれがない。初日の稽古が終わると満島は「女だし、初めてきたから放っておかれてるのかな」と寂し気に胸の内を吐露した。


 「つかむところが1個もない感じ」と不安な気持ちを表現しつつ、満島は自分なりの意見や解釈をぶつけるように稽古に没頭する。白いロングドレスの衣装を巻くりあげ、細い太ももが見えようとも舞台上を駆け回る満島。怯えるような眼をしたかと思うと髪を振り乱して妖艶な表情を見せる。ときおり蜷川から「そんなオオカミ少女みたいな芝居するな!」と怒鳴られるシーンもあったが、満島は嬉しそうに「芝居を始めたころを思い出す」と語るのだった。


 温かい家庭で育った純潔な少女・オフィーリアを演じる満島。王たちの権力闘争に巻き込まれた少女が、愛する人々を失って次第に狂っていくという役を満島は静かに、そして時に艶めかしく演じた。稽古が進むにつれ、華奢な体からエネルギーをあふれさせながら見事にオフィーリアの移りゆく感情を表現する満島には巨匠も納得した表情を浮かべるようになっていた。


「蜷川作品に出演したことによって、満島さんはますます女優としての格を上げることとなりました。抜群の存在感を放つ満島さんは、いまもっともスケジュールがおさえにくい女優のひとりといえますが、今後舞台にも力を入れるようになれば、ますます多忙になるでしょう。共演者からの評判も高く、昨年の暮れに放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)の中で満島さんが特集された際、坂上忍さん(47)は『2、3年前からこの人は別格だと思っていた』と発言しています。『日本一の女優』とべた褒めしており、共演者の中居正広さん(42)も『生半可な感じで芝居しているようには思えない』と賛同していましたね」(芸能関係者)


 スタッフや俳優仲間から厚い信頼を受ける満島。しかしそんな彼女も視聴率という視点から見ると疑問符がつくという。


「昨年満島さんがヒロインを務めたドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)は第7話で5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど低迷し、全話の平均視聴率が7.7%と振るいませんでした。ヒットメーカーとして知られる宮藤官九郎さん(44)の脚本でジャニーズの錦戸亮さん(30)を主演に据えながら結果を出すことはできず、多くの関係者も驚いたことでしょう。しかしネット上などには『面白かったのに』という声もあり、特に満島さんの演技を絶賛するコメントは多かったですね。視聴率が取れないという評判は女優人生を左右しかねないものですが、実力は確かですから次に出演するドラマに期待したいところです」(テレビ関係者)


 日本公演を終えて今後は海外巡業を控える『ハムレット』。坂上が"別格"と称する満島にとって視聴率がモノをいうテレビは少し窮屈なのかもしれない。蜷川作品への出演で舞台の魅力に目覚め、テレビドラマなどへの露出が減ることになれば一般の視聴者にとっては寂しいだろうが、満島には世界を魅了する活躍を期待したい。
(文=駒子)


※イメージ画像:『ミセス 2014年6月号』文化出版局

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