愛する男は余命2カ月、狂妻水野美紀は精子着床、カオスに飲み込まれたヒロインは…/『奪い愛、冬』第六話レビュー

2月27日(月)23時0分 messy

縁切り神社、大人気(『奪い愛、冬』公式サイトより)

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 “ドロキュン劇場”を謳いながら、キュン要素皆無のホラードラマとして好評を博している金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)。全七話ということで物語はいよいよ佳境ですが(最初から勢いブッ飛んでましたが)、24日に放送された第六話も凄まじいものでした!

 この物語の主役・光(倉科カナ)は、結婚を控え、同僚(仕事上は格下)のイケメン婚約者・康太(三浦翔平)とラブラブだったのですが、元カレ・信さん(大谷亮平)と再会したことで運命の歯車はあっという間に狂いました。いろいろあって(ストーリー上、この期間わずか一カ月ほどだと思いますが)元カレ元カノ同士いまも愛しあっていることを確認し、光は信さんの狂妻・蘭さん(水野美紀)から、大好きな仕事を辞めるか・夫から手を引くか、選択を迫られます。第一話からずーっと自分の本心を偽り・蓋をして誤魔化してきた光ですが、ついに吹っ切れたのか「仕事を辞めます。信さんが好き」と即断即決、覚悟を決めました。光と信さんはお互いの気持ちを確かめ合い、東京タワーの見えるホテルにて3年ぶりに結ばれます。とっても幸せそうなお二人ですが、そうは問屋が卸さない、のでした……!

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バカ息子の意外な特技

 婚約破棄されて怒り心頭の康太は、共闘を持ちかける秀子(秋元才加)とセックス。秀子は第一話からずっと、康太といかにしてヤるか腐心してましたからね……(ただし恋愛感情ではない模様)。秀子は約束通り、康太に「光と信の仲を引き裂く方法」を伝授。しかしその方法は、『縁切り神社でお祈りする』という、(大半の人から見て)馬鹿げたもので! 呪術の類じゃなくて現実的なやり方教えんかーい、ヤリ損じゃ! と憤る康太に、秀子は「光のカバンに盗聴器の発信機を仕掛けている」と手の内を明かしました。これで康太も大人しく言うことを聞くだろうと踏んだわけですが、意外にも康太はさらに怒り狂い、受信機を足蹴にし、秀子を押し倒します。康太の異常っぷりに危険を感じたのか、陰からこっそり盗み見していた武田部長(三宅弘城)が登場して止めに入り事なきを得ましたが(乱暴に犯されたかったらしい秀子はがっくり)、康太は部長にも悪態つきまくって去っていきました。とことんヤバイぞこの会社。

 ちなみに秀子はその後、武田部長に「男が壊れるのを見るのは楽しいですよね。そして壊れた男は結局私のところに駆け込んでくる。快感までん〜。もうちょっとかな」と薄笑いでささやくのでした。まじ関わりたくないタイプの女です。

 ホテルで目覚めた光は信さんに「もういなくならないよ。ずっと一緒にいよっ」とおでこにチューされてお幸せそう。まだ信さんは蘭さんとの離婚成立前ですが。というか無事に離婚できると思っているのでしょうか? いや、失うものなど何もない(金にも地位にも名誉にも執着しない今の彼らは、裁判起こされたって怖くないでしょう)のだから、もはや蘭さんなど恐れるに足らん、ということでしょうか。お花畑脳全開フルスロットルの光は、過去の破局と今回の復縁について「こうやって抱き合うことができる喜びを神様が教えてくれたのかも」としみじみ。こういう発言が視聴者をイラっとさせるんじゃないですかね〜。でも、先週の段階で<信=末期がん>と知っている視聴者は、光と信の幸せが長く続かないことを予想しています。そして、信本人も医師から告知を受けました。蘭さんはというと、光に見立てた人形に針をブスブス「ああ、私何やってんだろう 信、やだよお このままいかせたくないよお」泣き崩れます……。

 信の病気についてまだ何も知らない光は、康太に正式に婚約破棄を申し入れます。「いいんだよ、謝る必要ない。光がそう決めたなら、俺は受け入れる。俺だって男だから」って超物わかりのいいこと言う康太ですが、その目つきは常人のそれじゃありません。先週には手錠で監禁され無理矢理に婚姻届を書かされたっていうのに、光は康太がわかってくれたと信じ切っているようで「ありがと」と頭を下げます。いやあ、康太じゃなくたって、挙式日取りまで決めてるのに心変わりで婚約破棄されたうえ「ありがと」で済ませられたらピリつくと思いますけどね。まして康太は平均的な男性よりも明らかに嫉妬深く執念深いわけで……。ということで康太は、秀子の提案時には「ふざけんなよ!」と却下していた縁切り神社に向かい、すっごく真剣に祈っています。そこに蘭さんも登場! ってか、縁切り神社って、いかにも蘭さん出没スポットじゃないですか。康太の母・美佐(榊原郁恵)も好きそう☆

 しかし康太と蘭さんは、目的は同じ(信と光の縁切り)なものの、協力はしません。康太はつい先日、廃墟さながらのビルで怪しげな男に金を渡す蘭さんを目撃、“光に感謝されたくて”蘭さんを階段から突き落としましたが、右足が不自由なはずの蘭さんが華麗なステップで怪我を回避したことを思い出しました。そこで、またしても蘭さんを後ろから押してみると、やはりよろめいただけで転ぶことなく持ち直しました。探偵並みの観察力を備えているはずの蘭さんですが、康太が自分に疑惑を持っていることには気づいていない様子。康太は蘭さんを尾行し、またしても例の怪しい男に金の入った封筒を渡しているのを目撃すると、男の正体を突き止めるべく追跡を重ね、これまたいかがわしいビルの地下に進みます。素人なのに簡単に尾行成功しちゃうなんて、康太、才能ありますね。

 最終的には男の経営しているらしいいかがわしそうなバーに踏み込み、男に蘭さんとの関係を詰問。見ず知らずの奴に答えるかよ、知りたきゃ500万円持ってきな、と一蹴されると、迷うことなくママ・郁恵ちゃんを頼り、500万のおこづかいをおねだりします。金額を聞かされびっくりした郁恵ちゃんでしたが、息子の婚約破棄に涙ぐんで歓喜し、「自分と投資のため。だから頼むよ」と言うバカ息子に「母さん康ちゃんの幸せのためにはいくらでもあげるわよ」とポーン。康ちゃんにとって郁恵ちゃんなんてちょろいもんです。ほら、康ちゃんは母親をいいように使ってる!

 後日、郁恵ちゃんから引き出した500万円(現ナマ)を男に差し出した康太。が、男は「俺とあいつは単なる知り合い」としらばっくれ、そんなわけあるかと食い下がる康太に、チンピラたちが暴行を加えます。喧嘩は強くないであろうお坊ちゃん育ちの康太はやられっぱなしですが、根性(?)で絶叫。

「帰んねえよぉぉ〜! 教えろよぉ〜」「全身の骨、折ってみろよ」「俺はもう、傷だらけなんだよぉぉ〜! だからもう骨なんて折られても痛くねえんだよぉ! 俺はさぁ、光を奪い返したいだけなんだよぉ〜! 死んでも奪い返したいんだよぉ〜〜!」

と、そこに康太の元カノ・礼香(ダレノガレ明美)登場。「康太さん、言われたとおり撮影しましたよ」「今康太さんに暴行してるところ、撮影しました。ネットにアップしますよ。警察に連絡したら証拠になります」と相変わらずの棒読みでチンピラたちを脅迫するのです。捨て身で食らいつく姿に観念した男は、「ばかだなお前、何でそこまでして知りたいんだよ?」と、ついに康太を認め、受け入れました。

康太「今自分にできることがこれぐらいしかない。それを知れば何かが変わるかもしれないんだ。何かが。お願いします。あなたと蘭さんの関係を教えてください」
男「俺はあいつにあることを頼まれた……」

 確かに確かに、康太が奪い返したいのはあくまでも光で、蘭さんの秘密を突き止めたって康太の特になるという保証はありません。でも“もしかしたら”と、藁にも縋る思いであろう康太。ほんとキュンとしませんが(笑)、康太が本格的に狂えば狂うほど三浦翔平の演技は輝きを増しているような……。単なる爽やかイケメン時代の康太を演じている頃とは格の違いを感じるような。

信さん包囲網

 光は武田部長に退職届を提出します。パワハラセクハラ上等の武田部長は、この期に及んで「お前の仕事を俺たちが背負う」「うち辞めてもほかで働けないぞ」「今だったら俺が社内の整理すればまだ間に合うぞ」とクドクド。でも光の決心が揺るがないのを見て、「お前が今から選ぼうとしている道はお前が想像するよりずっっっとしんどいぞ」「でも、その道に進もうとするお前を俺はちょっと尊敬する がんばれ」と最後はエールを送り、あたかも良い上司の如く送り出しました。そもそも、武田部長が信の出るコンペに光を出させたことが今回の奪い愛騒動のはじまりなんですけどね。

 デスクを片付け、会社を後にしようとする光(引継ぎとかないんですかね)に、秀子が最後の挑発として「人から奪った幸せなんて長くは続かない。それでもいいんですか」「裏では涙を流している人がいるんですよ」と揺さぶりをかけ、さらに光のカバンに自分が取り付けた盗聴器発信機を取り外してみせ、畳み掛けるように罵ります。

「これ、取っておきますね、盗聴器、誰が仕掛けたんだろうなぁ(←お前だろ)。あの日の夜会社で康太さんと聞こうとしたんですよ、2人が愛し合ってる声。それで興奮したのか康太さん、ここで私のこと抱こうとしたんですよぉ。……嫉妬しないんですか私に。ひっどいなあ、あれだけ人のと傷つけていて自分だけ幸せになろうとするんですね。結局一番の悪女は、あ、な、た!」

 もちろん、他のスタッフたちも見てる前なんですが、秀子、働きづらくならないのかなあ……。というか秀子はこの会社で一体何の仕事をしてるんでしょう。こいつが一番の給料泥棒なのでは?(康太も大概ですが)

 スルーできない光は応戦。「康太を深く傷つけた。だけと嘘をついて康太とは一緒にいられない。嘘をつき続けてそれで相手が幸せだったとしても、結局それは悲しいし虚しい。人を傷つけても正直に生きたいの」「こんなこと言える立場じゃないのはわかってる。(秀子に歩み寄り)でも、もう康太に何かするのはやめて! お願いします!」と土下座をぶちかましました。光の土下座姿なんて、秀子の大好物なんじゃないかと思われますが、不意打ち土下座に圧倒されてしまった秀子は、目を逸らしました。光WIN!

 スッキリした表情で帰宅した光に、末期がんを告知されて混乱の渦中にいる信さんは、「光、やっぱりさ、俺たちは」と迷いを口にします。が、秀子の言葉がナイフのように突き刺さりへこんでいた光は、“これでいいんだ”と自らを納得させるためか、何かを言いかけた信さんの口を塞ぐようにキス。

光「迷わないで。もう迷うのやめよう。それでも、それでも私は信さんと一緒にいたい」
信さん「そっか、そうだな」

 そして二人は、最初に付き合ったとき初めてのデートで行ったスケート場に行くことにしました。途中、立ち寄った神社で光はまたおみくじを引きます。三話で康太と神社に行って引いた時は凶でした。なのに「末吉だった」とかくだらない嘘ついて、もっと面倒なことになっていましたよね。今度は本当に、末吉。信さんは慰めのつもりか「まあ末吉くらいが一番いいんだよ。ほら大吉は今が一番だからこれから運が落ちていくっていう人もいるし」と言うのですが、そういう信さんはタイミング悪く、大吉。「さすが信さん、やっぱ大吉が一番いいよ。信さんが大吉引いてくれてよかった。なんか神様に背中押されてる気がする」と明るく振る舞う光でしたが、心の中では「今が一番の幸せじゃないように」と祈ります。この二人、あとは落ちていくだけなのか……スケート場で信さんは「あのな光、光に話さなきゃいけないことがあるんだ……」と言いかけたところ、苦しみだして病院に運ばれてしまうのでした。

 同じ頃、蘭さんは産婦人科にて受精卵の着床結果を聞きます。目を見開く蘭さん、結果は……。ところで、前回蘭さんはタイミング法を諦め→体外受精にステップアップする言っていましたけど、人工授精を飛ばしていきなり体外受精って……。不妊治療って通常、先に人工授精→だめなら体外受精(女性の身体により負担がかかる)というステップじゃないのか? また、康太と婚約破棄したとしても、間をあけずに信さんとセックスする光も感心できませんが。どっちの子供かわからなくなってしまいかねませんからね。

 病院のベッドで目を覚ました信さんは、自分が末期がんであることを打ち明け、光に別れを告げます。「ごめんな、約束守れなくて。だから別れよう。まだ会社にも戻れる。まだ間に合う。康太君と一緒になるんだ」と、取り残される光の将来を案じます。いや〜、こんだけ引っ掻き回しておいて、何事もなかったように会社に戻って康太との婚約も破棄取り消しにしてって、無理でしょ。それをわかってるんだかいないんだか、光は「信さんの病気が治らないなら、もうそんなに長く生きられないなら、なら、一緒にいよ。一緒にいようよ。信さんといった雪に囲まれたあの場所、あそこはさ、春になると桜が咲くんだよ。あの近くで暮らそ?」と提案します。第一話の冒頭、信と光がイチャついていた、あの雪山ですね。

 しかし、数日後(2017年3月6日)、退院準備をした信さんは、光が康太からの電話に出ている隙にいなくなってしまいました。光、信さんに2度捨てられました。信さんはすごくのんびり歩いているから追いつけそうな気もしますが……。信さんは蘭さんからメールをもらっていたのです。

『どうせ電話に出てくれないだろうからメールで言うね。信の凍結した精子で、体外受精成功。着床したよ』

 信さんは、蘭さんに電話をかけました。

信さん「すまない。おなかの子を俺は幸せにするはできない」
蘭さん「何言ってるの? どうするつもりなの?」
信さん「すまない」
蘭さん「あたしとおなかの子供よりもあの女と幸せになるつもり?」
信さん「違う。俺は誰も幸せになんかできない。だから一人で消える」

 末期がんと知らされていない蘭さんは意味不明でしょうが、GPSなる秘密兵器を利用し「絶対逃がさない」「逃がさないから」と文字通り血眼になって追跡、自分の秘密を掴んでいる康太にも連絡し、協力を要請して包囲網をかけました。康太は光に『信さん、今空港に向かってる。俺も行く』とメール連絡。信さんが1人で消えるなんて康太にとって好都合なはずですが、何らかの企みがあるんでしょう。さあ、4人が4人とも空港に向かっています!

 一番最初に信さんを見つけたのは……康太! 光と蘭さんに連絡したうえで、康太は信さんの前に立ちふさがります。

康太「逃げるんですかぁ」
信さん「光を頼む」
康太「あんた今さら何言ってんだ。行かせないよ、行かせるわけにはぁいかないんだ」
光「信さん」
蘭さん「信、あなた1人で行かせない」
光「信さん、どうして、ねえどうして」
信さん「ごめん」

 蘭さんは光を突き飛ばし「信、あたしあなたの子どもを身ごもってるのよ。なのに行くの?」とおめでたカミングアウトをしますが、待ってましたとばかりに康太が不適な笑みを浮かべ、爆弾投下!

康太「蘭さん、それも本当ですかぁ?」
蘭さん「それもって何よ? どういうことよ?」
康太「信さん、光にも教えたげるよ。この人はね、足のことで嘘をついてる。蘭さんの足は、動くんだ! ハハハハハ〜〜〜」

 バレた! 鬼の形相で杖をダンダンダンダンダンする蘭さん……呆然とする光と信さん……ここは空港……警備員もびっくりですよ……。と、カオス極まりない場面なのですが、第六話はここまで! 伏線が随分あったので蘭さんの右足が動くと暴露されたからって、視聴者が驚くことはありませんが、それを突き止め暴露するのが康太っていうのはなかなか斬新な展開です。

 次回、ラスト一話で完結になるわけですが、信さんは余命2カ月、蘭さんは右足実は動く&体外受精で妊娠疑惑、康太は人格崩壊、光は……そう、光もひょっとしたら妊娠している可能性があります。だとすれば康太、信、どちらにも父親の可能性が。最後の最後まで、ドロドロ濁りまくりの『奪い愛、冬』、どのような着陸を見せてくれることやら、期待をたっぷり込めて金夜のオンエアに臨みます!

(ドラマウォッチ担当:雨月桃)

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