テレ朝アナウンススクールが気象予報士育成に力を入れる訳

2月27日(木)7時0分 NEWSポストセブン

受講生はアナウンサー志望の学生から商社社員まで様々

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 これまで多くの人気アナウンサーを輩出してきたアナウンススクール「テレビ朝日アスク」。名前の通り、テレビ朝日が優秀なアナウンサーの育成を目的として1999年に設立したスクールで、昨年はテレビ朝日の下村彩里アナやTBSの近藤夏子アナ、フジテレビの藤本万梨乃アナなど講習生が全国で100人以上もテレビ局にアナウンサーとして入社している「超名門」だ。


 そのスクールに12年前から開講されたのが「気象予報士養成講座」だ。なぜ、アナウンススクールが気象予報士の育成に力を入れているのか。事業統括本部長の川瀬眞由美氏がその理由を明かす。


「気象予報士制度が1994年から導入され、気象予報士が国家資格化されました。資格を取得すれば一般の人でも天気予報ができるようになったことと、時代的に気象報道の重要性が求められていたため、テレビ局のノウハウのあるアスクの強みを活かそうと考えました。難しい気象をただ暗記させるのではなく、分かりやすく楽しみながら受けられる講座を目指して開講したのです」


 講師にはアスクのその趣旨に賛同した元気象庁の予報官・平沼洋司氏を招き入れた。去年の受講生には女子アナ志望の女性たちの他、テレ朝の社員もいたという。平沼氏が受講生について振り返る。


「気象コーナーを担当することになった男性が受講しに来ていました。キャスターが受講することはあっても、制作スタッフが来たことはなかった。気象報道に関わる皆さんの意識が高まったと感じています。これまでの合格者の中には、勉強しているうちに気象が好きになり、気象庁に就職された方もいます」


 もちろん修了生には多くの現役お天気キャスターがいる。


「テレビ静岡の片山美紀さんはアスクの修了生です。彼女はNHK富山でキャスターとして働くようになってからこの講座に入学しましたが、たった2時間の授業のために富山から夜行バスで東京まで通っていました。アナウンサーやタレントになりたい方のイメージが強いかもしれませんが、さらなるキャリアアップや知識のために通われる方も多い」(同前)


 前出の川瀬氏によると「社会人になってからの受講生は本気度が違う」という。テレビ静岡『ただいま! テレビ』お天気キャスターとして活躍する片山美紀さんはいう。


「気象予報士の資格は早稲田大学在学中にも独学で勉強して一度挑戦しましたが、合格に至らず諦めていました。ですが卒業後、報道の現場、テレビの現場で働くうちに、災害の多い日本での気象予報の大切さを痛感しました。今度こそ受かりたいと思ってアスクに入学したのが、2014年。2015年に5回目でやっと合格しました。


 先生方とは今でも交流が続いており、番組での解説について相談することもあります。アスクに通うのは学生ばかりでなく、既にテレビの仕事に就いている人も少なくありません。受験は限られた時間との戦いでしたが、支えていただき感謝です」


 今後はお天気キャスターを目指す女性の資格取得の流れがますます増加していくかもしれない。


取材・文■河合桃子


※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号

NEWSポストセブン

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