子ども自身が「やりたい」と言い出すまで、一切何も強いない教育方針の鈴木おさむ家。YouTubeもゲームも自由にさせていたある日起きた<大事件>とは

2025年2月28日(金)20時1分 婦人公論.jp


(以下写真=本社・武田裕介)

ソロ歌手としてデビュー後、お笑いコンビ「品川庄司庄司智春さんと結婚した3児の母・藤本美貴さん。大人気のYouTube「ハロー!ミキティ」から名言を集めた書籍『ミキティ語録−前しか見ない』が今、話題に。その藤本さんと対談するのは、お笑いトリオ「森三中大島美幸さんの夫で1児の父・鈴木おさむさん。鈴木さんは放送作家として『SMAP×SMAP』などの人気番組を手掛けた後、現在ではベンチャーファンドの代表を務めています。仕事も育児も頑張るおふたりが、夫婦や家族との向き合いかたを語ってくれました。(全三回の第一回。構成=かわむらあみり 撮影=本社・武田裕介)

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育休を取って気づいたのは、意外にも…


藤本 今回、婦人公論さんのWEB版で対談をさせていただくということで、よろしくお願いします。

鈴木 よろしくお願いします。旦那さんとは20年以上の付き合いですし、妻はデビューした時からずっとお世話になっています。藤本さんには今、3人のお子さんがいますが、夫の庄司は1人目のお子さんが生まれたときから、どんなスタンスで育児に関わっていたんですか?

藤本 3人いる今はよく関わってくれていると思うんですが、1人目の頃は全然やっていなかったですね……。子どもが1人なら、一所懸命自分でやろうと思えばできてしまうこともあって、私自身、あまり任せていませんでした。

鈴木 僕は子どもが産まれてから、育休を取ったんですよ。でも最初の1ヶ月は、妻のお母さんが手伝いに来てくれていて「あれ、これ意外とやることないぞ?」と。妻もお母さんにも教わったりして、育児をちゃんとやっていたし。

藤本 育休はどれくらいの期間取られたんですか?

鈴木 約1年。育休の後半はどうしても現場に行かなきゃいけないこともあったんですが。意外とできることがないと思った中、それでも「僕がやらなきゃ」と思ったのは、実は妻の食事を作ること。育児をしていると、なかなか自分の食事ができないから。

藤本 素敵! 育児ではなく“妻ケア”ですね。

信用の免許


鈴木 その半年後には、妻が当時レギュラーをやっていた「ヒルナンデス」(日本テレビ系 毎週月曜〜金曜午前11時55分)に復帰して、家を空ける日ができました。


『ミキティ語録−前しか見ない』(著:藤本美貴/CCCメディアハウス)

藤本 半年後、急にワンオペのタイミングが来た、ということですか?

鈴木 とはいっても、週1回ですが。それから妻は「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系 毎週日曜午後7時58分)にも復帰して。そちらでは1週間、家を空けることになって…。その時は妻のお母さんも来てくれたんですが、最後の1日だけ「どうしても実家に帰らなきゃいけない」となって、初めて僕は子どもと丸一日ふたりきりになった。そうしたら、まったくミルクを飲んでくれなくて。夜にずっと泣きわめくんですよ。

藤本 母乳に慣れていると、哺乳瓶が口に合わなかったりするんですよね。

鈴木 その1日を経験した後も、妻は週に 1 回、必ず月曜日に家を空けた。それが良かったんです。強制的に、毎週月曜日はふたりの時間になる。それでだんだん僕も子どもとふたりきりで過ごすことに慣れていったんですね。

藤本 パパってこういう感じ、ということですね。

鈴木 たまに男性サイドから「どんなふうに育児に参加したらいいんですか?」と聞かれるんですけど、よくよく考えると、実は奥さんが育児を旦那さんに任せられていないところもあるのかも。僕の場合、週1回、妻が子どもを僕に任せて仕事に出る中でだんだん“信用の免許”をもらえた気がしましたね。

藤本 そう、うちも1人目の時は夫に頼まないことが多くて。2人目、3人目と子どもが増えていくと大変で手が回らないので、それで頼るようになりました。だから1人目より3人目のほうが夫はパワーアップしたお父さんになっていっているし、チーム感もすごい。

親の判断では無理強いしないようにしようって


鈴木 子どもの教育については、怒ることも含めて、藤本さんが主導で?

藤本 うーん。習い事も含めて、常に夫婦で話し合って決めていますね。

鈴木 どうやって決めるんですか? 人によっては、「絶対ピアノを習わせたい!」とか親の気持ちで決める家庭もあるようですが、藤本家は?


藤本さん「これいいと思うんだけど、と夫に聞くと、あまり否定はしないです」(写真=本社・武田裕介)

藤本 話し合いつつも、ほとんど私が主導していますね。「これいいと思うんだけど」と夫に聞くと、あまり否定はしないです。

鈴木 そもそもうちは何にもやらせてない。

藤本 お子さん自身が何かをやりたいとは言わないんですか?

鈴木 今のところ。それと、子ども自ら「これをやりたい」と言い出すまで、親の判断では無理強いしないようにしようって妻と話していて。

藤本 すごい! 新しい。

自由にゲームをさせていたら大変な事態が


鈴木 YouTubeなんかは2歳から自由に見せています。

藤本 うちは制限をしているので知りたいんですが、YouTubeを自由に見せたりすると、どんなことになりますか?

鈴木 ずーっと見ています。(笑)ゲームも3歳から始めたんですが、それきっかけにヒカキンなどのゲーム実況も見るようになって。それで、たくさんの言葉やいろいろなことを覚えるんです。いいことも悪いことも、YouTubeの中には何でもあるので。その分、本来幼児期に見るようなテレビの教育番組は見ていません。ただしゲームは、一昨年ぐらいからiPadでやる中毒性のあるものを始めたら、止まらなくなってしまって…。

藤本 それは何系のゲームなんですか?

鈴木 バトルゲームです。通信で戦うような。うちはやりたいことを制限すべきじゃないと思っていましたが、それは課金式のゲームだったので、友達と一緒にいた時にどんどん課金してしまった。

藤本 クレジットカードまで登録していた?

鈴木 そう。チェックはしていたんですが、30分の間に5万円ぐらい…。大事件。

藤本 5万円の価値、まだわからないですもんね。

鈴木 しかも、そのゲームをやると攻撃的になるんですよ。そこで妻と話して、タブレットは禁止に。ゲームとYouTubeも土日のみに開放しようと、去年からルールを設けました。

藤本 去年だ! 今、何歳ですか?

鈴木 9歳です。ただ、今でもNetflixやディズニープラスはどれだけ見てもいいよ、と言っています。子どもが3歳の頃から、月に1回、必ず一緒に映画を観るようにしているんです。映画館に行った時だけ、美味しいポップコーンが食べられるようにしていて。それからは(アメコミで有名な)マーベルとかはもちろん、大人っぽいものも含めて、映画をたくさん観てきました。

婦人公論.jp

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