トラウマ回ついに! “規制なし”グロ描写に力入れ過ぎ! 地上波放送よくできたよな、と思った『CHAOS;CHILD』第7話

3月1日(水)18時0分 おたぽる

アニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

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『STEINS;GATE』などで知られる科学アドベンチャーシリーズ。その第1作『CHAOS;HEAD』(カオヘ)の続編、『CHAOS;CHILD』(カオチャ)のテレビアニメが放映開始となった。原作ゲームも評判が高い本作。本稿では、良作の期待が持てるアニメ版『CHAOS;CHILD』を、科学アドベンチャーシリーズのファンがレビューしていく!

 ついに来てしまった、この回が……。『CHAOS;CHILD』第7話。
 冒頭は……グロい! 冒頭からグロい! 始まるや否や、口から鉄筋を串刺しされて、全身丸焼きにされた女性の遺体が登場。謎の焼死体が発見され、神成岳志刑事が調べにきたシーンからだ。ゲームでは丸焦げの死体はほとんど描かれていなかったのに、なぜかアニメでは気合い入れて描かれている。のっけから、グロ描写に力入れ過ぎだよ、スタッフ! まるで、耐性を付けておいてくださいと言わんばかりだ。

 そして、オープニングはなし。特別な回というのが、ひしひしと伝わってくる。

 カウントダウンのように記される、日付。10月25日。
 青葉寮に泊まっていた有村雛絵に神成岳志刑事から、大至急確認してほしいものがあると連絡が入る。謎の焼死体が発見されたマンションの防犯カメラに映っていた女の映像だ。その女こそ、南沢泉里だとされている“パイロキネシストの女”。「逮捕されたのか!?」という宮代拓留に対し、「死にました、その女」と答える有村雛絵。丸焼きで死んだ女は、南沢泉里だったらしい。

 その夜、宮代拓留は来栖乃々に、南沢泉里の死を伝える。「それじゃぁ、もう襲われる心配はないのよね」と安心する来栖乃々。うっすら涙を浮かべるその姿、“事件のいち関係者”として、宮代拓留たちを本当に心配しているんだなーというのが伝わってくる。いいお姉ちゃんだ。

 10月27日。
 焼死体のあったマンションに調査に来た久野里澪と神成岳志刑事。神成岳志刑事は言う。南沢泉里は、宮代拓留たちの前に現れた23日の深夜から24日未明を最後に、焼死体となって発見された24日の夜までの20時間あまり、空白の時間があると。24日の防犯カメラにも映っておらず、マンションにすら戻ってきていないらしい。宮代拓留らの知らぬところで、“パイロキネシストの女”の死に謎が深まる。どうでもよいが、“パイロキネシストの女”の部屋が妙にオシャンティーだった。あのちょっとイカれた感じからは想像ができない。

 そして、迎える10月28日。“ニュージェネ”第6の事件が起きた日だ。
 新聞部部室。「事件は本当に終ったのだろうか」と案じる宮代拓留に対し、10月23日に第5の事件が起きなかったことで、「ニュージェネレーションの狂気の再来」は終わったのではないかと話す伊藤真二。

 一連の猟奇事件の犯人が、パイロキネシストを含む複数犯なら、死んだ南沢泉里に代わって誰かが事件を起こしたはずだと言う。……というか、複数犯説って、ゲームでは推理するパートがあったので、ここに来るまでに印象深く出てきたワードだけど、アニメだとそこまで語られていなかったような(記憶ない……)。複数犯説って、けっこう重要なポジションだと思うのだが、ちょっとサラッと流されている感があるゾ。

 そんな複数犯説の可能性を推理した付箋は、伊藤真二によって事件の調査マップからしれっとはがされる。「この可能性は消えたってことじゃないかな」と。でもって、副部長の来栖乃々がつらいはずだから、もう辞めようと。自然なまでにわざとらしいぞ、伊藤真二! が、宮代拓留は、「ここで終わりにしよう」と納得するのだった……。完全にフラグ立てだ。

 ところが、夕方。どこらからか情報が盛れ、@ちゃんねるでは、杯田理子という偽名を使っていた猟奇事件の犯人・南沢泉里は青葉寮出身で、来栖乃々が彼女をかくまっていたのではないかという話で祭りになっていた。

 そのことを伊藤真二から知らされる宮代拓留。急いで青葉寮へ駆けつけると、そこにはたくさんのマスゴミが! ふさぎ込む来栖乃々に言葉をかける宮代拓留だったが、そこに神成岳志刑事から電話がかかってくる。なんと南沢泉里と思われていた焼死体は、杯田理子という実在する人物であり、死亡したのは10月23日の未明から昼ごろ。23日の夜に宮代拓留が襲われたのは、そのような妄想を見せられたからだと言う。つまり、「ニュージェネレーションの狂気の再来」は途切れておらず、今この瞬間も宮代拓留たちは誰かに狙われているのだ。

「とにかくひとりになるな! 君のところに今、後輩を向かわせている。俺は有村さんの家に行って彼女を保護する。その足で君らの元へ向かうから、いいね!」って、急ハンドルを切って車を飛ばす神成岳志刑事がカッコ良過ぎ! 原作だと、電話の声だけだったから、このシーン萌える(筆者が一番好きなキャラは、ほかの誰でもなく神成刑事なのですッ……)! この人、超頼りになるし、いい人過ぎるんだよね。

 話がそれました。

 再び狙われていることが分かった宮代拓留たち。と、気がつくと橘結衣が居ない。橘結人によると、伊藤真二と一緒にいるらしいが……。伊藤真二に電話をする宮代拓留。と、「結衣ちゃんなら一緒だぞ」という電話口から、橘結衣の悲痛な叫び声が……! 「やっぱりコンビニで買ったナイフじゃ、切れ味悪いな」と伊藤真二。え? ついに、来ました。

 まさかの展開に、橘結衣を探しに駆け出す宮代拓留。モノトーンで描かれる演出からは、緊迫感が伝わってくる。そして、辿り着いた先に見えたのは、人型に並べられたプレゼントボックス……。規制なしで、カオチャのトラウマ、描かれちゃいました。

 形をなす箱の一つひとつに、身体の該当部分が入っているのだと理解すると、何ともエグい。アニメで動く絵としてみると、グロさが増している。あまりの衝撃に、感情が追いついていかない宮代拓留や来栖乃々の姿も見ているのが辛い。

 愛していた南沢泉里を見捨てた宮代拓留への復讐だと伊藤真二は言う。それが本当だったら、まだ彼はサイコパスだったということで分かる。しかし、この悲劇は、何者かにそのように思考を誘導された親友の手によって起こされたものだから、見る者にさらなる精神的なダメージを与えるんだよな。思考誘導の影響によって錯乱する伊藤真二の描写も、グロさに気合いが入り過ぎていて目を背けたくなるほどだ。

 一方、「あなたは誰! 私たちをあざ笑っているのは誰?」と天を見上げ、涙を流しながらも力強く叫ぶ来栖乃々。「伊藤君は泉里のことなんて知らない! 泉里はあなたなんて絶対に知らない!」と、この場で自信を持って言い切れる彼女もまた切ない。ゲーム1周目だと分からなかったけど、彼女の事情を知っている状態で見ると、やり切れない思いが募る。

 とにかく、「悲しい」というひと言に尽きる回だ。さすがに、原作で追い討ちをかけた、押し掛けたマスゴミに無情に撮影されるというシーンは、カットされていた。

 ただ、ひと言、この回に言いたいことがある。それは、橘結衣が殺された理由だ。一連の事件はすべて、能力者がターゲットにされているという共通点があったが、アニメでは橘結衣にもその力があることが明かされていなかった。これでは、なぜ「ニュージェネレーションの狂気の再来」で橘結衣が狙われなければならなかったのかが分からない(特に、杯田理子に狙われたことの説明がつかない)。そこがうやむやになってしまうのは、今回の出来がいいだけに少し残念だ。

 ともあれ、ここからは、前半に飛ばしてきた分、しっかりと描いていってほしいと思う。
(文/桜井飛鳥)

おたぽる

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