森永卓郎さん「B宝館」ケースの扉開けたまま... 新館長の森永氏次男「本人も死ぬ気、全然なかった」

2025年3月1日(土)18時10分 スポーツニッポン

 原発不明がんのため1月28日に67歳で死去した森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが生前に収集したコレクション、約13万点を展示しているB宝館(所沢市)が1日、森永さん死去後初めて開館。多くのファンが訪れ、森永さんに思いをはせた。

 「並んだからこそ気がつく魅力」。何気なく見ていたものが“宝”に変ぼうする空間をつくり上げた森永氏は、新しい発見を残した。

 「普段の暮らしの中で使っているものの中にこそ美しさがある」をコンセプトに、初代館長である森永さんが約60年間にわたり集めてきたコレクションの数々が展示された同館。“ビンボーでおバカだけど、ビューティフルな博物館”として多くのファンに愛されてきた。

 森永さんが最後に訪れたのは、亡くなる直前の25年1月中頃だったという。ファンとの交流は、24年10月に行われた開館10周年記念が最後となった。

 「“『majoRETTE』の本を出す”と言って写真を撮ったり、新しいのを入れたりしてて、その時が最後だった」。森永さんとの思い出を明かしたのは、2代目館長に就任した森永氏の次男。

 当時、森永さん自身も同館訪問が最後になるとは思っておらず、コレクションを並べるケースの扉は開けたまま。自宅にあるパソコンのネットショッピングのカートには、購入を考えていたミニカーが入ったままだったという。

 「本人も死ぬ気、全然もろもろなかった。まだまだこの先、コレクションを増やしていきたかっただろうな。思い半ばというか、そういうのもあったり…。私も心残りになってしまった」と新館長。父の遺志を実現すべく「なんとか本を出す」と決意を示した。

 毎月第1土曜日限定の開館で、森永さん死去後初の開館予定だった2月1日は臨時休業となっていた。この日が初の開館日。オープン時間の正午までに約50人のファンが列をなした。同館入り口から伸びた列は建物の角を曲がり、隣接する建物との通路までおよび、本来より約10分早い開館となった。今後も、現在と変わらず「毎月第1土曜日」を開館日とする。

スポーツニッポン

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