“童貞”から“娼夫”へ1日半でシフトチェンジ!松坂桃李、振り幅の広さ象徴するエピソード告白
2018年3月2日(金)10時0分 映画ランドNEWS
作家・石田衣良の同名小説を、主演・松坂桃李×監督・三浦大輔のタッグで実写映画化した『娼年』が4月6日(金)に公開される。この度、松坂桃李の振り幅の広さを象徴する『娼年』の娼夫・リョウについてのエピソードが届いた。
この数年、多彩な役に挑戦し、振り幅の広い俳優として進化し続ける松坂桃李。2009年「侍戦隊シンケンジャー」(テレビ朝日系)で俳優デビュー、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(2012)、『ツナグ』(2012)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014/NHK)などで大きな注目を集めるが、その後も演じた役柄は、『日本のいちばん長い日』(2015)の青年将校・畑中健二役、『ピースオブケイク』のオカマの天ちゃん(2015)、『劇場版MOZU』の殺人鬼・権藤剛役(2015)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)でペラペラなゲス男・水島真役、『パディントン2』(2018)では紳士でおっちょこちょいなクマのパディントンの吹き替え声優を務めるなど、あらゆる作品で印象的な演技を披露している。
そんな中、ある方向で最大限に真逆に振れたのが、「ゆとりですがなにか」(2016・2017/日本テレビ系)の童貞の小学校教師・山路一豊役と『娼年』の娼夫・リョウ役。
実は、その対極にある役柄を演じた2作品は、撮影時期が2017年の春、「ゆとりですがなにか」のスペシャルドラマ「ゆとりですがなにか純米吟醸純情編」(日本テレビ系)クランクアップ後、そのわずか1.5日後に映画『娼年』の撮影が開始された。つまり、松坂は“童貞”から“娼夫”に1日半でシフトチェンジしたことになる。
たった1.5日後のクランクインに驚くと、松坂は「舞台をやっていたので、リョウはすでに自分の中にあったのが大きかったです。流れも把握していましたし。だからこれだけ濃い作品に1.5日でクランクインできたのだと思います」と振り返る。舞台の感覚をとり戻すというより、「『娼年』の映画化の話を聞いた時から頭の片隅にずっとあり、モチベーション、スタンスの準備はしていました」と明かしている。
加えて、『娼年』ならではの切り替え術を明かした。「今回は、その1.5日の間に渋谷に移り住んだんです。環境を変えました。撮影期間中(約3週間)はずっと渋谷のビジネスホテルに住んでいました。この作品は、その日の撮影での熱量を次の日も冷まさない状態に保ちたかったのですが、家に帰ると好きなマンガやゲームがあってリフレッシュしてしまうので、半ば強制的に自分を追い込むためです。撮影場所も渋谷が多かったですし」とコメント。
さらに、「自宅から通ったら、現場に行っていなかったかもしれません。撮影があまりに過酷で・・・。この作品を身近なところに置く。それが重要でした」と、撮影現場を振り返った。30代を見据え、難役もいとわず走り続ける松坂が、「ここまで精神的に追い込まれた現場は初めてかもしれません」と語る映画『娼年』。どんな景色をみせてくれるのか、期待せずにはいられない。
映画『娼年』は4月6日(金)より全国公開
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
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