茅野愛衣さんが語る、女性だからこそ見てほしい『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』の見どころ! 正義を語る筋肉に注目!?

3月3日(土)14時30分 アニメイトタイムズ

2018年2月24日より公開中のタツノコプロ55周年記念作品『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』。本作は2017年10月からTV放送されていたガッチャマン、ポリマー、テッカマン、キャシャーンという4人のタツノコヒーローが一同に会す3DCGアニメ『Infini-T Force』の続編にあたる劇場版作品です。
今作では『科学忍者隊ガッチャマン』から、G-2号ことコンドルのジョー(CV:鈴木一真)と、南部博士(CV:船越英一郎)が登場。ガッチャマンを中心に、タツノコヒーローによる新たな物語が動き出します。
この度、TVシリーズで4人のヒーローと共に世界の危機を救ったヒロイン・界堂 笑を演じる茅野愛衣さんにインタビューを実施! アフレコ秘話や笑を演じるうえでのポイント、ヒーローの筋肉の魅力に至るまで熱く語っていただきました!

健に助けてもらった笑は、彼のために何ができるのか——いよいよ公開を迎えましたが、今の心境をお聞かせください。界堂 笑 役・茅野愛衣さん(以下、茅野):TVシリーズのときから3DCGのアニメーションの美しさに感動していたので、映画館のスクリーンで見られると思うと、とても贅沢な気分になれて嬉しく思います。やっとみなさんにも見ていただけると思うと、とても楽しみです。
——昨年12月にクライマックスを迎えたTVシリーズを振り返ってみていかがでしょう?茅野:『Infini-T Force』は何度も見たくなるような作品だと思います。それほどまでに表情の動きが細やかで、1回見ただけでは見逃しているところがたくさんあって、見る度に気がつくところが違うんです。そこが本作の面白いところだと思います。
また3DCGということで、笑の動きを演じているアクターさんがいらっしゃって、アフレコでは実際に役者さんがお芝居した映像に声をあてています。私だけで演じているというよりは、アクターさんと一緒にひとりのキャラクターを作っていく点も面白く感じていて。
実はお会いしたことはないんですけど、1クールを通して一緒に演じていると、なんとなくその方の癖が分かってくるんです。アクターさんはセリフを含めてキャラクターを演じられていて、私たちはそれらを聞きながらアフレコしていくので、その作業は面白く思いました。
——アクターの方から演技でインスパイアされた部分もあるのでしょうか?茅野:実際にアクターさん同士の掛け合いを聞かせていただいているので「ここは面白いな」と思うところは参考にしています。それこそ健のアクターさんもいらっしゃいますが、アフレコでは関さん(ガッチャマン役・関智一さん)と掛け合うので、家でひとりでリハーサルするときと比べて現場で異なるお芝居が生まれることはとても面白かったです。
——そもそも珍しいアフレコ形式ですよね。茅野:個人的にも今までなかったと思います。作品によっては監督さんがおひとりで声を入れたものをくださって、あくまでアフレコのタイミングの目安にする場合はありましたが、実際にアクターさんがお芝居した映像に声をあてる作業は初めてでした。なので、自分で台本を読んでチェックをする前にアクターさんのお芝居を見るところから始めるのは、とても不思議な印象を受けました。
——ちなみにアフレコはキャストのみなさんが揃って行われたのでしょうか?茅野:TVシリーズのメンバーは揃って収録しましたが、船越さんや鈴木さんとは一緒に収録することはできなかったので、出来上がった映像でジョーと南部博士の声を初めて聞かせていただきました。
それこそ笑と南部博士の会話シーンでは、船越さんの声を「こういう感じかな?」と色々な番組を見て想像しながら演じていました(笑)。実際に聞いてみたら想像以上に渋くて素敵な南部博士になっていて。今回、南部博士は敵として出てきますが、本当は自分の正義がある方で、役に船越さんの人柄がにじみ出ていました。また、鈴木さんが演じられるコンドルのジョーも、男らしさが溢れていて素敵な印象を受けました。
——TVシリーズはかなり前に収録されていたようですが、アフレコ自体はかなり久しぶりだったのでは?茅野:かなり久しぶりでした。3DCG作品は早めに録って映像を作るので、声を入れる段階で口の形が分かるんですけど、そこからさらに細やかに絵がついていくんです。一般的なアニメではセリフの尺がだいたい決まっていますが、本作では自由に演じさせていただけました。口の動きは後で合わせるので大丈夫という話でお芝居は任せてくださったので、自由に掛け合いができたと思います。
また、TVシリーズでも一緒に掛け合いをしたきたメンバーですし、みなさん信頼できる先輩ばかりです。みなさん、想像上の南部博士とコンドルのジョーを作りながら演じていました(笑)。
——現場の雰囲気はいかがでしたか? 茅野:収録自体は1日で終えましたが、現場のみなさんはタツノコ世代ということもあって盛り上がっていましたね。劇場版は尺が長いので本番はみなさん集中して演じて、本番以外はゆるっとリラックスしている方もいらっしゃれば、コーヒーを飲んでいる方もいらっしゃったりと自由な雰囲気で。
TVシリーズでも笑とヒーローが一緒に住んでいましたけど、それと同じようにみんな自由にしつつ、ヒーロートークでは大きく盛り上がっていました。
また、完成披露上映会では船越さんと鈴木さんもタツノコ世代というお話をしていて、いっぱい作品名が飛び出したんですよ。
私は再放送でしかタツノコ作品を見ていなかったので、みなさんのお話を聞きながら楽しんでいました。ヒーローがヒーローのトークをするという不思議な感覚でしたね(笑)。
——TVシリーズを経て笑は大きく成長を遂げたと思いますが、今回、笑を演じる上で意識した点をお聞かせください。茅野:TVシリーズは笑の成長物語でもあったので、成長した彼女の姿が見られて嬉しかったです。今回のメインビジュアルもそうですけど、まさにヒーローの一員になれたような気がしました。
笑にはヒーローのような強さはなかなかありませんが、彼らに負けない心の強さを手に入れたように思えて。成長した姿を見て一緒に「バード・ゴー!」と言いそうな気持ちになりました(笑)。
——(笑)。最初こそ笑はかなり冷めた性格だったと思います。茅野:無気力と言いますか、いつ自分がこの世からいなくなってもいいような考えだったのが、健をはじめとするヒーローに出会うことで彼女はとても変わりました。それこそヒーローだけじゃなくて、敵のメンバーと話すことによって彼女は成長したので、周りの誰一人が欠けても今の笑にはならなかったと思います。
また、今回はガッチャマンがメインのお話で、コンドルのジョーと南部博士が登場するストーリーになっています。今まで笑は健に助けてもらってばかりでしたが、今度は彼のために何ができるのか、その気持ちが彼女の中にあるのかなと思っています。
それこそメインビジュアルでは、ケースの力が少し残った鉛筆を握りしめていますしね。人のために何かしたいという気持ちを持つことができたので、その強い気持ちは意識するようになったのかなと。
今まで人を思いやる心が彼女にはなく、TVシリーズではあまり描かれていませんでしたが、今作ではみんなのことを考えて動くシーンが見られました。そういったところは、成長した姿を嬉しく感じるとともに、演じるうえでも意識した点でもあります。
——やはり健の説教の賜物でしょうか(笑)。茅野:そうですね(笑)。TVシリーズでは昭和のオヤジのように「友達は大事にしろ!」って何度も言ってましたから(笑)。
——シナリオを読んだ印象をお聞かせください。茅野:ガッチャマンがメインのお話であることは事前に伺っていたのですが、南部博士が敵として登場する展開が衝撃的で! ガッチャマンの生みの親のような存在なのに、まさか敵だなんて驚きました。そして何より、南部博士がたくさん喋っていて大変そうだなと思いました(笑)。
今回、もしかすると一番セリフ量が多いかもしれないので、南部博士役の方は大変だと思っていて。ただ、そのときはまだ船越さんが演じることは知らなかったので、誰が演じるんだろうと思いつつシナリオを読み進めていました。
ヒーローは己の正義を背中で語る——本作には様々なヒーローが登場しますが、茅野さんが考える理想のヒーロー像を教えてください。茅野:ちょうど完成披露上映会でも話していて、とても難しく思っていたんですが、最終的に落ち着いたヒーロー像があるんです。先日、街を歩いていたら少し前にいた女性がマフラーを落としてしまい、そのまま歩いて行ってしまって。
すると、その後ろにいた男性が急にキリッとした表情になってマフラーをすくい上げ、小走りで女性に届けたんです。その姿はまさにヒーローでした。ちょっとしたことですが、知らない人に声をかけることって少し勇気が必要だと思うんです。それを考える間もなく行動に移せる人は素敵ですし、私も見習いたいなと思いました。
だから「こうじゃなきゃヒーローじゃない」という話ではないのかもしれませんね。私はそういう人がヒーローに見えますけど、全く違うものを見てヒーローだと思う方もいらっしゃるかもしれないので。ただ、そんな行動をできる人が、最近の私の中では理想のヒーロー像です。
——ヒーローは腕っ節だけではないと。茅野:きっと力が強いだけがヒーローではなく、心や行動にヒーローという存在が表れるのかなと思います。私が『Infini-T Force』の話をすると、だいたい「筋肉が素晴らしい!」という話題を挙げますが、筋肉だけがヒーローというわけではないので(笑)。「シックスパックじゃなきゃヒーローじゃないんだ!」という考えではありません(笑)。
——(笑)。茅野:ちなみにメインビジュアルのヒーロー達も腹筋が割れていてビックリしましたが、これは実際に割れているのか、スーツなのか……どっちなんでしょうね。スーツだけが割れていたら、それはそれでどうかなと思うんですけど……(笑)。
——とても気になりますね(笑)。茅野さんからご覧になった本作の男性キャラクターの魅力は、どういったところだと思いますか?茅野:カッコ良いだけではなく抜けている部分も持ち合わせていることが、ヒーローたちの素敵なところだと思っています。完璧じゃないことが美しく思えますし、TVシリーズでもみんな捕まったりやられるシーンが多くありましたが、最後は必ず助けてくれる。自分を信じている人たちばかりなので、そこはとてもカッコ良く思っています。
——筋肉的にはいかがでしょう?茅野:筋肉ですか……実はさっきから「腹筋はスーツだったらどうしよう!」ということばかり考えてしまっていて(笑)。でも、今作ではコンドルのジョーという新たな筋肉がやってきましたし、そこは注目ポイントかなと思っています! あと南部博士もアリだと思いますし、きっとみなさんにも楽しんでいただけるはずです。やっぱり3DCGの肉体美は、見ていて綺麗だと感じさせてくれるので。
そして、絵の素晴らしさはもちろんですが、何より健やジョーたちが背負っているものが筋肉に表れているんじゃないかなと。それが何より素敵だと思っているので、そういう意味で私はいつも「筋肉に注目してください」と言ってしまうんです(笑)。
ちなみに私は筋肉自体がそこまで好きなわけではなく、その人を表しているもの、心の強さや背負ってきたもの。彼らの経験してきた積み重ねが肉体に表れていて、とても素敵だと感じています。なので、私はどの筋肉も推していきたいと思います!(笑)
——ヒーローは背中で正義を語るわけですね……! また、本作のタイトルには「ガッチャマン さらば友よ」というフレーズが含まれていますが、茅野さんにとっての理想の友人像をお聞かせください。茅野:理想の友人像と言いますか、環境が変わって仕事でなかなか会えなくなることがあっても、久しぶりに会って青春時代に戻れる友達はずっと大切にしたいと思っています。
ちょうど結婚して、旦那さんの転勤で地方に行ってしまった友達がいるんです。前のようになかなか会うことはできなくても、ちょっとしたことで連絡を取りあったときに10代に戻ったように盛り上がって楽しめるので、時間を感じさせないような友達はずっと大切にしたいと思っています。
だから私は既に恵まれていますね。理想の友人というよりは、今いる友達が一番の友達だと思っているので。ただ……分からないですよ! もしかするとこれから運命的な友達に出会うかもしれません(笑)。
——最後に本作の見どころを踏まえて読者のみなさんにメッセージをお願いします。茅野:長く愛されている作品をリメイクのような形で作り上げるということは、ファンが多いだけに不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、どの世代もヒーローはカッコ良く思いますし、決して私たちを裏切らないと思うんです。
私はタツノコプロさんが手がけた作品のリアルタイム世代ではないのですが、初めて触れる作品でも「ヒーローってカッコ良い!」という気持ちはみなさんに感じていただけると思います。
そして、個人的には女性の方にも是非見ていただきたい作品です! 特に笑と同じくらいの年齢の方には、昭和生まれの健の言葉は本当に刺さる内容ばかりだと思いますし、「分かんないや」と言って見ないのはもったいない作品だと感じています。ぜひこの機会に見ていただけると嬉しいです!
——ありがとうございました。[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]
『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』情報
公開時期:2018年2月24日(土)
配給:松竹
監督:松本 淳(『閃光のナイトレイド』『PERSONA -trinity soul-』監督)
脚本:熊谷 純(『PSYCHO-PASS サイコパス2』脚本、『アクエリオンロゴス』シリーズ構成)
出演:
関 智一(ガッチャマン/鷲尾 健)
櫻井孝宏(テッカマン/南 城二)
鈴村健一(ポリマー/鎧 武士)
斉藤壮馬(キャシャーン/東 鉄也)
茅野愛衣(界堂 笑)
遠藤 綾(佐々岡)
鈴木一真(コンドルのジョー/ジョージ浅倉)
船越 英一郎(南部博士)
http://www.infini-tforce.com/ (Infini-T Force公式サイト)
https://twitter.com/Infini_TForce (Infini-T Force公式ツイッター(@Infini_TForce))

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