小金井女子大生刺傷事件 「加害者がニヤニヤ」戦慄の法廷

3月3日(金)7時0分 NEWSポストセブン

34か所を刺されながら奇跡的に一命をとりとめた冨田さん

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「私や私の家族が、今までどんな気持ちで暮らしてきたのかわかりますか。犯人も犯人の両親も、何もかも全て許すことができません。今、私がこうしている間にも、犯人は心の中では笑っていて、反省はしていないと思います。犯人はまた絶対に同じことをする。犠牲になる人が絶対にいる」


 2月23日、東京地裁立川支部101号法廷に女性の震える声が響いた。冨田真由さん(21才)。芸能活動をしていた大学生で、昨年5月、東京・小金井市のライブハウスでファンの男性にメッタ刺しにされた被害者である。


 殺人未遂で起訴された岩埼友宏被告(28才・現「岩崎」)の公判が2月20日より同地裁で始まった。法廷では、一方的に冨田さんに好意を寄せ、ストーカー行為を繰り返し、プレゼントを送り返されたことに激昂して犯行に及ぶまでの戦慄の日常が明かされた。


 ライブ会場で執拗に交際を迫り、断るとSNS上に罵詈雑言を連発。事件の4か月前にも、ライブ後の冨田さんに付きまとっている。


 犯行当日、彼女を待ち伏せ、「死ね! 死ね! 死ね!」と言いながら折りたたみ式ナイフで全身を刺し続けた。


“事件”が起きたのは同23日、被害者意見陳述の場で、冨田さんが被告への憎しみを読み上げた時のことだった。この日、被告から見えないよう衝立の奥に座った冨田さんは、冒頭の言葉に続き、「こんな人を許すことができません」と改めて発言。次の瞬間、岩埼被告が叫んだ。


「じゃあ殺せよ!」


 ざわつく法廷。冨田さんが果敢に続ける。


「絶対に許してはいけない! 一方的に恋愛感情を抱き、思い通りにならなければ殺そうとする。今度こそ私を殺しに来るかもしれない」


 再び岩埼被告が叫ぶ。


「殺さない!!」


 即座に退廷を命じる裁判長。刑務官に引きずられながら、岩埼被告が絶叫する。



「殺すわけがないだろう! 殺すわけがない!!」


 一旦休廷となり、被害者意見陳述は時間を改めることに。だが開廷後、冨田さんは精神的ショックのあまり証言をすることができず帰宅した。彼女は現在、事件の後遺症で口に麻痺が残り、食事や会話にも支障が出ているという。


 騒動は20日の初公判でも起きていた。


「被告人が結婚してくださいと言ってきた」


 検察官により冨田さんの調書が読み上げられている最中、「フフフッ」と笑う被告。


「以降、被告は終始ニヤニヤしていました。ブツブツと独り言も多く、あまりの気味の悪さに裁判員も顔をしかめていました」(傍聴人)


 検察官が現場に駆けつけた救急救命センター医師の証言を読み上げると、裁判員の表情も一様に険しいものに。


 搬送時、冨田さんの意識はなく、内頸静脈に穴が空いていた。右頸部から血が噴出し、胸部に刺傷、前腕に切創、血圧低下で手首に脈はなし…。


 生々しい惨状が次々に明かされる中、法廷に「バーン!」という鈍い音が響きわたった。


「裁判員の1人が“うぅ”とうめきながら机の上に倒れたんです。あまりに悲惨な状況を聞き、ショックを受けたようです。そのまま救急車で運ばれ、休廷となりました」(前出・傍聴人)


 2月28日、地裁が下した判決は、懲役14年6か月だった。


※女性セブン2017年3月16日号

NEWSポストセブン

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