猫23匹虐待で逮捕の容疑者 愛護センターに侵入し奪還試みた

3月3日(土)16時0分 NEWSポストセブン

動物愛護センターに保護された猫

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「3階の端の部屋の前から1階のエントランスまで、飼い主が踏んだ猫の糞の足跡だらけですよ。1階までにおうし、マンションの周りには一年中ハエがたかっています。夏は特ににおいが強烈で、窓は開けられませんでした」


「行政の人が部屋の中から大量のケージを外に出した時、表現しがたい悪臭がマンション中に充満しました。子供たちも顔を背けていた」


 ため息交じりに話すのは、神奈川県川崎市麻生区にあるマンションの住人たち。2月19日、同マンションの3階の一室で猫23匹を不衛生な環境で飼育し、虐待したとして、自称デザイナーの堀口妙子容疑者(62才)が動物愛護法違反の疑いで逮捕された。


 マンションの管理会社によると、単身、堀口容疑者が入居してきたのは約2年前。マンションはペット飼育不可にもかかわらず、堀口容疑者は捨て猫を拾っては持ち帰り、ケージに閉じ込めて放置。あまりの異臭に住人から苦情が殺到していた。


 管理会社は再三にわたって堀口容疑者に猫の飼育をやめるよう訴えたが、聞く耳を持たなかったため、昨年10月、裁判所に立ち退きを要請。12月に行政による強制退去が執行された。23匹の猫は、川崎市の動物愛護センターなどに引き取られた。強制退去に立ち会ったマンションの管理人が語る。


「部屋の中に入った時は、すさまじい悪臭と汚さで頭がくらくらしました。窓にもびっしり虫がいて、床は猫の糞尿でべたべた。ビニール袋や荷物が散乱し、足の踏み場もない状態でした。思い出すだけで吐き気がします」


◆ケージの中の猫はほとんど身動きが取れなかった


 堀口容疑者の部屋の間取りは3LDK。13畳のリビングに、6畳の洋室が2つと和室が1つで、家賃は約9万円。


「床も壁も天井も、すべての部屋に糞尿のにおいが染みついていました。当然全て張り替えです。これだけ汚いと、一体どこで寝ていたのかと不思議になりますね。ベッドはどの部屋にもありませんでした。猫がいたのはリビングです。室内にはケージが2段、3段と縦横に並べられていた。その中に1匹ずつ猫が入っている状態でした」(管理人)


 部屋には、もともと24匹の猫がいたが、1匹は死んでいた。動物愛護センターが保護した猫のうち22匹の不妊去勢手術を請け負ったNPO法人ねこけん代表理事の溝上奈緒子さんが指摘する。


「猫が入っていたケージはペットショップなどに置いてある展示用の小さなものです。中にトイレを置くスペースがないため、ペットシーツを敷いていました。しかし、猫が糞尿をしても取り換えずに新しいシーツを重ねているため、汚物が長く放置されていた。ペットフードもケージの中で食べていたようで、汚物とフードが一緒になったシーツが何重にもなって、最悪の衛生状態でした。ケージの中の猫はほとんど身動きが取れなかったでしょう」


 この地獄絵図を作り出した堀口容疑者とは、一体どんな人物なのか。


「白いミニスカートに、水色のアイシャドー、真っ赤な口紅をつけてよく出かけていました。口紅は、唇から目一杯はみ出して…」(近隣住人)

「カラーコンタクトを入れていたのですが、本人は自分のことをハーフだと言っていました。左目だけ義眼と説明されました」(別の近隣住人)


 地域でもトラブルを起こしていた。


「所定の日ではない日に大量のゴミを出すことがよくありました。ルールを守るように言うと、たった今置いたばかりのゴミ袋を指差して『これは私のゴミじゃない』と開き直るんです。異常な行動が多かった。川崎市内を転々としているという話も聞いたことがあります」(同じマンションの住民)


 強制退去処分を受けた堀口容疑者は、その後2度にわたり、猫が引き取られた動物愛護センターに出向き、猫の返還を申し出たという。


 しかし、同センターはその要求を拒否。猫へのゆがんだ愛情はエスカレートし、堀口容疑者は遂に強硬手段に出る。1月9日、タクシー運転手の長吉晃弘容疑者(61才)と共謀し、深夜1時過ぎに同センターに不法侵入したのだ。


「侵入の際にセンターの鍵を壊したことで、セキュリティーシステムが作動し、警備会社職員と警察官がすぐ駆けつけたようです。建造物不法侵入の容疑で現行犯逮捕されました」(全国紙記者)


 その後、前述のように動物愛護法違反で再逮捕された堀口容疑者。警察の取り調べに対し、「虐待はしていない」と供述しているという。


※女性セブン2018年3月15日号

NEWSポストセブン

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