「辞めどきを失った...」南野陽子、大人たちが作り上げたトップアイドルの悩み

3月4日(水)16時30分 メンズサイゾー

 1980年代のトップアイドル・南野陽子(47)が、3日放送の『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)に出演した。さまざまなジャンルの専門家が聞いたらがっかりするような話をプレゼンするコーナー「知らなきゃよかった」に登場した南野は、自らの秘密を公開。「いまさらながら自分は芸能人に向いてないと思う」などと発言して共演者たちを驚かせた。


 冒頭から南野は「そもそも歌手になるつもりなど一切ありませんでした」と告白。芸能界にデビューしたのも「周囲の早とちり」の結果だったと振り返った。南野によるとスカウトをされた際にもらった名刺が「単に嬉しくて」家に持って帰ると、それを見た母が「この子は芸能界を目指している」と勘違い。学校に相談を持ちかけて南野の将来についての話し合いを行うと、ある日いきなり先生がクラスメートの前で「南野さんは東京に行って歌手になる」と宣言したというのだ。


 南野は「人前で歌を歌うことなど恥ずかしくてできなかった」と当時の心境を語り、レコード会社のオーディションでも「歌えません」ときっぱりと断ったエピソードを披露。しかし、それがかえって「面白い子がいる」との評価につながって歌手デビューが決まったとのこと。それでもレコーディングになると恥ずかしくて歌えなかったという南野は、スタッフと合唱形式で歌いながら徐々にひとりになっていくという方法で歌声を録音。そんな南野を見てデビュー曲のタイトルが『天使のハンカチーフ』から『恥ずかしすぎて』に変更されたという。


 南野のデビュー秘話には、番組MCの中居正広(42)や出演者の劇団ひとり(38)も驚き。特に劇団ひとりは当時から南野の大ファンだったとのことで、「ガツガツしてないところも魅力だったけど...」と言いながら、トップアイドルの知られざる一面に触れて複雑な表情を浮かべていた。しかしその後も南野の意外な素顔が次々と明かされることに。


 出演者たちに相談があるといって話を切り出した南野は、いきなり「どうしたらいんでしょう...私」と言うと、「いまさらながら...、自分は芸能人に向いてないと思う」と告白したのだった。


 中居や劇団が「どうしたんですか?」と問いかけると南野は、「辞めどきを失ってしまって...」とデビューした日からずっと引退したいと思い続けている胸の内を明かした。南野はバラエティーに出ても「大したエピソードもないし...」と漏らし、ドラマに起用されても「役になりきてないな〜って...」とこれまでの芸能生活を振り返る。さらには「人に見られたくない」とまで発言し、一時代を築いたアイドルとは思えない悩みを吐露した。


「いまのアイドルというのは、それこそ本人の強い希望と意志があってこそなれるもの。しかし80年代のアイドルの中には完全に大人たちが作り上げたアイドルも多く、南野さんはまさにそのタイプだったのでしょう。今回の南野さんの発言からは"偶像"として祭り上げられた80年代アイドル特有の心の叫びのようなものを感じました。また、そうしたアイドルたちは遅かれ早かれ芸能界を引退したり、アイドル路線から外れるケースがほとんど。にもかかわらず南野さんは自分で『向いていない』と言い、『辞めたい』と思いながらも芸能活動を続けているわけですから、周囲の関係者も不思議に感じているかもしれませんね」(芸能関係者)


 自らの意思とは関係なくトップアイドルに上り詰めた南野。しかしそれは同時に多くの人が彼女の魅力を認めている証でもある。番組中、劇団ひとりに「何か(芸能以外に)やりたいことでもあるんですか?」と聞かれても「特にない」と無邪気に答える南野にはスタジオからも大きな笑い声が上がっていた。素の状態で人々を惹きつける南野は、息の長い芸能生活を続けることになるのかもしれない。
(文=峯尾)
著書『松本人志夏目漱石である!』(宝島社新書)

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