堀北真希の電撃引退とおかもとまりの待機児童炎上から浮かび上がる「女は家庭に入れ」の根強い価値観…出産=失職

3月4日(土)22時0分 messy

左/堀北真希写真集 Dramatic・右/おかもとまりブログより

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 3月1日、女優の堀北真希(28)が突如引退を発表した。俳優・山本耕史(40)と2015年に電撃入籍し、昨年12月18日、堀北の所属事務所が第一子出産を発表していた。28日付で堀北が記した直筆メッセージには「現在私は母になり、愛する家族と幸せな日々を送っています。これからも2人で力を合わせ、愛情いっぱいの家庭を築いていきたいと思います」とある。各メディアでは「家事や育児に専念する意向を示している」という向きの報じ方をしている。

 堀北の引退とその理由についてネット上で「いい引退の仕方だと思った!お母さん頑張って!」「凄くいいことだと思います!子育て頑張って!」「ママタレは見習ったら」「良い決断だと思う」「家庭を大切に!」など、称賛の声が相次いでいる。堀北がその選択をするのは自由だ。しかし、『女性は結婚出産をしたら家庭に入ること』が理想的なのだ、という声が相次ぐことには、疑問がある。ダイバーシティだの、一億総活躍社会だの言われて久しいが、今回の電撃引退騒動で、世の中にはまだ、家庭を守るのが女性であるという価値観が根強く残っていることがはからずも示された。

 その証拠に、出産を経て早期に復職した女性芸能人への風当たりは強い。2015年8月、第一子を出産した上戸彩(31)は同年12月に復帰を発表。その際「やっぱ復帰早いと思っちゃうよね 8月後半に出産したから子供はまだ3カ月くらいだよね」「産んだばかりなんだから子育てに専念せんとあかんやろう!」「もう仕事してるとか子育てできないじゃん」など批判的な声が相次いだ。

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 第二子出産後、1カ月で復帰を果たしたフリーアナウンサー高島彩(38)に対しては「産後一カ月って…さすがに早すぎない??」「(夫の北川)悠仁稼いでるんだから、アヤパンは子育てきっちりやればいいの…なんでそんなにテレビ出たがるの?」「お金あるからゆっくりできるはずなのに、出てくるのはテレビ出てちやほやされたいか忘れられたくないんだろう」「経済的に困窮している訳じゃ無いのに、そんなに早く復帰しなくてもいいでしょ。もっと身体を大切にしないと、後々大変だよ。この人から愛情どころか感情も何も伝わって来ない。ステイタスしか求めていない気がする」など同様の声。

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 タレント・福田萌(31)は第一子妊娠中の2013年6月、産休に入ることをブログで発表したところ「ずっと休んで下さい」「ぜひ、このまま引退して下さい」「華もないし話し方は偉そう。早く引退してほしい」「有名人と結婚でもしなかったら、とっくに消えていただろ」など、まだ復帰してもいない……というか出産もしていないのに、復帰するなの声が相次いだ。いくらなんでも酷い。

 復帰に際しては子供の預け先を決めることが必須となるが、こと芸能人になると、これについても“お金があるのだからシッターを雇え”という声が根強い。女優・小雪(40)は第二子出産後、子供らが待機児童となっており認可保育園を探しているという報道がなされた。小雪が「子供たちを一般の家庭と同じように育てたいし、“普通のお母さん”でありたい」と思っているため認可にこだわる意向だとも報じられたが、その際も「お金あるんだから公立保育園は一般人に譲ってよ」「経済的に余裕があるんだから公立は遠慮してください」「普通に働くお母さんの迷惑」「お互い時間をやりくりすれば夫婦二人で面倒見れるんじゃないの」など批判を浴びた。

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 大堀恵(33)は第一子出産後の2015年、子供の預け先が見つからないことを明かし、さらにその翌年、認可保育園に入れなかったことをブログで綴ったが、これらについても「お金があるんだったら、私立保育園に行ってほしい」「見つからないなら出てこないで育児してればいい」などといった書き込みがネット上に溢れた。

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 タレント・おかもとまり(27)は第一子出産後、2年連続で認可保育園に入れなかったことを2月28日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で語ったが、こちらにも「もっと保育園を必要としてる人がいるから仕方ないよ」「融通が利くなら普段から夫や祖母に頼めよ」「芸能人はお金あるんだからさ、シッター頼めばいい」「別に需要も無いから芸能活動は辞めたらいいんじゃないかなあ」などという声がみられ、さらに、おかもとが放送で子を保育園に入れたい理由について「子供同士のふれあいをさせること。友達をつくること」と発言したこといも批判が集中。おかもとのインスタが炎上し、コメントを削除する事態に至った。削除されている発言がどのようなものだったかはもう見ることはできないが、現在も残っているコメントには「同い年のお子さんと触れ合わせたいなら仕事の合間の少しの時間でもいいので公園や支援センターなどに行ってみてはいかがですか」など見当違いのものから、コメント削除に対して「芸能人としての意識が低すぎる」「芸能人としてテレビで発言するのなら、批判も覚悟するべき」など、どこからものを言っているんだというぐらい上から目線のコメントが多数書き込まれている。

 子供同士の触れ合いはもちろんだが、おかもとが待機児童問題の当事者となり、仕事のたびに子供の預け先を確保する苦労をしていることは事実である。「触れ合いのためなら公園に行け」という指摘はおかもとの悩みの本質を見極めていない的外れなものだ。また、芸能人が認可保育園に子供を預けてはいけないという決まりはどこにもない。仕事を続けるための預け先確保は、芸能人であろうとなかろうと、子を持つ親の誰しも直面する問題だ。芸能人だからお金があり、シッターで十分、という声の裏には、出産を機に芸能界を引退した冒頭の堀北に対し、女性としての理想であるかのごとくの賞賛コメントが書き込まれるのと同様に、子供を産んだ女は働くべきではない、という価値観が通底している。これでは、すでに仕事を持っている女性が——大半の女性は、学校を卒業後、何かしらの形で仕事をしているが——出産に積極的に取り組むことは難しいし、子供の数も増えていかないだろう。女性にとって、出産=失職、なのだから。

(ブログウォッチャー京子)

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