『オフライン ラブ』新感覚の恋リアに挑んだ男女10人が告白の瞬間の思いを激白【インタビュー後編】

2025年3月4日(火)18時0分 オリコン

『オフライン ラブ』で10日間の旅をした10名(後列左から)アツシ、アル、ケンスケ、ショウ、ユウダイ(前列左から)カナカ、トーコ、ナナミ、マホ、ミミ (C)ORICON NewS inc.

 顔も名前も知らない男女10人がデジタルデバイスを手放し、ガイドブックだけを片手にフランス・ニースで10日間の旅をする模様を描いたNetflixのリアリティシリーズ『オフライン ラブ』。偶然やすれ違いによって、恋が徐々に「運命」を帯びていく…そんな10日間を過ごした10人にインタビューを実施し、カップル成立・不成立の裏にあった想いや、告白の瞬間など、10日間の思い出について語り合ってもらった。

■カップル成立の裏にあった誠実な想い

——ここからは最終日の告白にまつわる舞台裏や当時の心境を聞いていきます。同じ場所をシンプルに書いていたナナミさんとケンスケさんは、すでに惹かれあっていることを互いに理解していたと思いますが、どんな気持ちだったのでしょうか?

ケンスケ:ニースで過ごした10日間だけでなく、お互いの日常に戻った先での恋愛を考えて、しっかり「これからもよろしくお願いします」という気持ちで告白しようとしたら、めちゃくちゃ緊張しちゃってモジモジ…してたよね?

ナナミ:お互いにモジモジしていたね(笑)。あの瞬間は「これで会えなくなるとかイヤ!」という気持ちだったんですけど、なんて伝えたらいいのかわからなくて…。

——待ち合わせの場所の書き方に、お互いへの信頼が出ているようでした。

ナナミ:一回行こうとしたけど行けなかった場所なんだよね。手前まで行けたんだけど。

ケンスケ:いつか行けたらいいねって話していたので、迷いはなかったです。

——そしてミミさんとアツシさんはずっと2人の世界を貫いていました。直感的な、運命的な何かを感じたのでしょうか?

アツシ:直感…と言われるとわかりませんが、ミミには、素敵だと思える部分がたくさんありました。良い思い出ばっかりだったので、大好きな場所で思いを伝えようと思いました。

ミミ:あっくん(アツシ)と過ごした時間は、とにかくハッピーでした。前日までずっとルンルンしていたけど、最終日になって急に会えないかもと不安になっちゃいました。私が待ち合わせ場所に「海」と書いちゃって…。

——当日のお2人の行動は対照的でしたよね。アツシさんは全く動かず、ミミさんはめちゃくちゃ捜しているという。

アツシ:僕は「2人で最初にエスプレッソを飲んだ場所」と書いたので、それを覚えていてくれたらうれしいなと思いました。待っていたのは、“運命”に委ねたかった気持ちが大きかったのかなと思います。

ミミ:エスプレッソを飲んだ場面が2回あって、どっちかわからなくて迷子になっちゃいました。

■告白が成就しなかったメンバーも充実感「やれることは全部やった」

——カナカさんとショウさんもDAY4からずっと2人一緒でしたよね。迷いはなかったのでしょうか?

ショウ:そうですね。3日目のレターで誘った時から迷いはなかったです。

——カッコいいですね。カナカさんの返事や最後の涙も印象的でした。

カナカ:私はショウに手紙を書いたのですが、読みながら2人の思い出が蘇ってきて。いい意味でも悪い意味でもスマホがないので精神が不安定であり、すべての思い出がいつもの倍、悲しいもうれしいも全部が倍に感じるみたいな感覚がありました。

アツシ:普段みたいに、感情を散らすところがないってことだね。

カナカ:そう。それと、手紙を書いている時はちょっと酔っ払っていて、次の日起きて、待ち合わせ場所をどこと書いたか自信がなくなっちゃって…。ショウは絶対私のところに来ると信じて待ちました。合っていたので良かったです(笑)。

ショウ:(笑)

——2人が会えるのかドキドキしました。さてスタジオで観ていた令和ロマンさんも、トウコさんとアルさんに対して、“やりきった”と表現されていました。実際はどうだったのでしょうか?

トウコ:やり切ったと思います。できることは全部しました。

アル:僕もやり切りました。自分がひとりの女性のためにここまで一直線になれるんだと知ることができました。

——最後には涙を見せていたユウダイさん。ご自身に対するアプローチにも常に誠実に対応している姿も印象的でした。

ユウダイ:僕の取り柄は真面目なところ。面と向かったほうが誤解が少ないと思ったし、手紙でお断りを受けることを想像すると、自分だったら疑問を感じると思ったので。ちゃんと言葉として誠実に伝えなきゃならないなと考えました。同時に言葉の重みをめちゃめちゃ痛感した10日間でした。

——最後は告白をせず、潔くマルゴーを去ったマホさん。決断できたきっかけは?

マホ:もうちょっとデートしたかった気持ちもありますが、みんな日本に帰国して私だけ(在住の)パリに戻ったら、やっぱり遠距離というのがなかなか難しいんじゃないかなと現実が襲ってきました。

——そういう心情、配慮もあったのですね。

マホ:寂しい終わり方みたいになっちゃいましたけど、ニースでみんなと出会えて、ゆっくり過ごした日々はとても素敵でしたし、良い経験でした。

——それでは最後に、番組で“運命”と向き合ったみなさん。改めて“運命”は信じますか?

全員:信じます!

——満場一致ですね。

ケンスケ:運命には絶対に抗えない元から決まっていた運命と、自分が決断してやってきた先にあった運命という、2種類あると思っています。

——奥深い意見ですね。ではそのコートはどちらの運命でしょうか?

ケンスケ:これは俺の決断。俺の経験から導き出した運命ですね(笑)。


取材・文/遠藤政樹
撮影/山崎美津留

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